六本木「Kyochon(キョチョン)六本木店」 ~平日の昼間から至福のチメク

16011101br

 1軒目の「貢茶(ゴンチャ)」、2軒目の「ソフトリー」を出て、妙な勢いがついたのか地下鉄で六本木へと移動。韓国から日本へと進出してきた店のハシゴということで、昨年12月にオープンしたばかりの「Kyochon(キョチョン)六本木店」にやってきました。

 ただワタクシ、いくら頭をひねっても韓国でキョチョンチキンを食べた記憶なし。

 これほどの有名店、そしてこれほどに有名なチキンをなぜ素通りしてきたのかよくわかりませんが、六本木にて初キョチョン! ということに相成りました。

 まあ、これまでにもけっこうそういうことはあって、すごく有名なチェーン店というのは意外にノーマークだったりもするんですよね。僕の場合「セマウル食堂」も新大久保店が初でしたし、「五嘉茶」も横浜での催事が初めてでした。

 なんというかこう、いつでも行けそうな店は後回しになっていくというか……。プロフィールには韓国で1200軒を食べ歩いたとか大きなことを書くのですが、こういう足元がおろそかになっているのは反省せねばなりません。

16011102br

 というような反省から、まずは六本木店を全力で楽しむための昼ビール。

16011103br

 入店と同時にお店の方から、

「ランチメニューは15分、チキンは35分ほどかかりますけどよろしいでしょうか」

 というアナウンスがありましたので、すぐ出るつまみを用意しておきます。韓国ではチキンとなると必ず一緒に出てくる名脇役。この大根の酢漬けがあればまずは大満足ですが、欲を言えばオーロラソースをかけたキャベツの千切りサラダとか、マカロニと呼ばれる筒状のスナック菓子なんかがあるとさらにツボですね。

 そんなことを考えながら、たぶん35分もかからず……。

16011104br

 揚げたてチキン登場。

 キョチョンの代名詞とも言える、ガーリック&醤油味のウイング(手羽元&手羽先)を注文しました。手前に手羽先が3ピース、後ろに手羽元が2ピース見えています。注文は5ピース、9ピース、18ピースと選べます。

 薄めの衣というか、衣をつけた後に落としていくという説明でしたが、カリッとした食感が持ち味。そこに「ニンニク!」と声高に主張をするソースをハケで丁寧に塗っていくと、注文時に説明をきちんとしてくれるのは嬉しかったですね。

 運ばれてくるなり香るガーリックと、醤油のコゲた感じの風味がダブルで襲ってくる感じ。

 ちょっと味付けが濃いようにも感じましたが、インパクト狙いもあるんだろうなぁと思いつつ、ビールをぐいぐい進ませました。

16011105br

 こちらはハニーシリーズのドラムスティック(モモ肉)。

 ガーリック&醤油に比べて衣自体が分厚く、さっくりとした食感であるのに加え、ハニーベースの甘いソースがこってりと絡められています。ドラムスティックは2本、4本、6本という単位で注文可。そのほか、辛口ソースを絡めたレッドシリーズが同じピース構成であり、もうひとつサルサルチキンという胸肉に米粉の衣をつけたものがあって、その4種類がメインの料理となっています。

 ピースの組み立てが細かいので、人数に応じた注文ができるのは配慮でしょうね。韓国的な食べ方をしたいときは18ピースをどーんと頼んでワイワイやるという使い分けもできそうです。

 肉としてのジューシーさはやっぱりモモ肉に軍配。

 甘こってりのハニーソースで口元をベタベタにしながら、合計7ピースのチキンを堪能しました。口元はベタベタでも、きちんと使い捨てのビニール手袋を用意してくれるので、手元が汚れないのはありがたいです。

 というか、全体的にサービス面はかなり力を入れたんだろうなと。

 わざわざ1号店を六本木に出したことを考えても、いわゆる韓国的なイメージとは違って高級志向な雰囲気ですし、いまどきチキンなんてコンビニでもけっこう美味しいものが食べられますしね。ケンタッキーやモスバーガーといったライバルもあるほか、日本であればから揚げという強敵もいます。それらと戦うためにソースの個性を全面に出して、値段もちょっとお高めに設定してオシャレな感じに。

 差別化を図った戦略が受け入れられればいいなあと思いますが、たぶんいちばんの勝負所はその値段の部分かもしれませんね。

 ウイングで5ピースで640円、ドラムも同じく2ピースで640円。つまりモモ1本が320円で、そこからさらに消費税プラス。ランチも3メニューが1200円均一でしたし、これから展開することを考えると六本木価格という訳でもないでしょうから、やっぱりちょっといい値段設定ではあるかなと思えます。

 これまで韓国のチキンはどのブランドも苦戦していますので、そこを打破するためにも頑張って欲しいですけどね。僕の方は深い反省とともに、しっかり本場でも食べてこようと思います。

Kyochon(キョチョン)六本木店
東京都港区六本木5-1-7ストリートビル1、2階
03-6455-5103
http://www.kyochon.jp/

 

→韓食生活のトップページに戻る

→最新記事の一覧を見る

この記事のタグ:



2 Responses to 六本木「Kyochon(キョチョン)六本木店」 ~平日の昼間から至福のチメク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

 
 
previous next