「FOODEX JAPAN 2014」に行ってきました。

14030801

3月4~7日に開催された「FOODEX JAPAN 2014」。
世界から人が集まる食の専門展示会に今年も行ってきました。
4日間で7万人を超える人が集まったそうです。

お目当ては、まあ当然のごとく韓国ブースですね。

毎年、これぞという商品が韓国から運ばれてきて、
日本市場に向けて熱心なアピールを行います。

それはすなわち日本における韓国料理の未来が見えるということ。

例えば、2010年なんか一面マッコリだらけでしたし、
2011年はピングレのバナナ牛乳がサンプルを出していました。
2011年のマッコリブームは振り返る必要もありませんし、
バナナ牛乳のほうも、翌2012年6月に発売しました。

だいたい1年後のブームが兆しとして現れるので、
僕のような仕事をしている身としては勉強になるのです。
というような視点から……。

「2015年の韓国料理はコレが流行る!」

と例によって無責任な予想をしてみたいと思います。

14030802

ただ、このFOODEXという展示会は撮影不可なんですよね。

なので、ここからの画像は参考資料としてご覧ください。
過去に撮影したイメージに近い写真を載せてあります。

上の写真は、昨年「韓日キムジャンお祭り」で撮ったもので、
韓国伝統飲食総連合会(韓伝会)が作った1年熟成キムチチゲです。
今回のFOODEXでも、同会のみなさんがいろいろなキムチ料理を発表。
僕が行ったときは、同じく1年熟成キムチを使用した、

「キムチ入り食パン!」

の試食を行っておりました。

熟成キムチを刻んで炒めてパン生地に練り込んで焼いたもの。
鶴橋名物のキムチサンドを例に出すまでもありませんが、
キムチとパンの組み合わせはけっこうイケるんですよね。

「ちょっとクリームチーズを載せると美味しい」

ということで、そちらも試食してきましたが、
確かに合います。もうすぐにでも販売したほうがいいです。
実家にレンタルしてしまったホームベーカリーを取り戻し、
自分でも試してみたくなるほどの味わいでした。

さて、キムチパンブーム……。来るだろうか?

14030804

韓国の大型スーパー「E-MART」も出展していました。

現場で聞いた限りでは、去年も出展していたそうですが、
韓国ブースと離れていたのか、姿を見た記憶がありませんね。
今年は韓国ブースの中で、大きく陣取っておりました。

14030805

目立っていたのは、ピンデトク(緑豆チヂミ)の実演。

ソウルの広蔵市場にある「スニネ」という店が来日しており、
石臼で豆を挽くところから、忠実に再現しておりました。
広蔵市場のピンデトクはたっぷりの油で揚げ焼くような感じで、
カリッとして、サクッとして、美味しいんですよねぇ。

なんでまた「E-MART」がと思ったら「スニネ」ブランドで、
商品化された焼くだけのピンデトクを売っているんですね。

家であのピンデトクが食べられるのはいいなぁと。

日本のスーパーでもチヂミの素はだいぶ浸透しましたが、
まださすがにピンデトクの素というのは見たことがありません。
冷凍でもいいから、日本で売ってくれるなら買いたいですね。

ピンデトクブーム……。これはぜひ来て欲しい。

14030803

さて、こちらは済州島のスーパーで撮影したアマダイ。

いえ、アマダイに限った話ではなかったのですが、
済州島のブースが広く、商品にも多様性が見えました。
従来の養殖ヒラメや、ミカン関連商品に留まらず、

・スダチ茶、スダチエキスなどのスダチ商品
・ごはんに混ぜて炊く乾燥ヒジキなどのヒジキ商品
・漢拏山でとれる山菜類から乾燥シラヤマギク

などなど。

まだ、あまり知られていない済州島の名産品が、
これもあるよ、あれもあるよと主張しているようでした。

このへんの済州名物は昨年11月にスーパー3軒を取材し、
徹底的に調べたので、僕としても思い入れがあります。
ぜひ日本でも済州のいいものを普及させて欲しいですね。

済州の特産品ブーム……。これもぜひ来て欲しい。

なお、取材の成果は3月17日発売の「るるぶ済州島」に収録。
2年半ぶりの改訂で、新規の情報を大幅に追加しました。
済州島に行かれる方、済州島が好きな方はぜひ買ってください。

14030806

個人的にいちばん興奮したのはコレでした。

昨年9月にハイト眞露が発売した「queen’s ale」。
韓国ではここ数年、ビールブームといえる状況にあり、
特に外国からの輸入ビールがシェアを広げています。

そんな背景から、とかく薄いと言われがちな韓国ビールとは一線を画す、
フルーティな香りのエールビールを投入したという意欲的な商品。
これを眞露のブースで試飲用として出していたため、

「日本でも発売するんですか!?」

と前のめりで確かめに行った次第です。

残念ながら、まだ明確な予定はないとのことですが、
試飲で出しているということは期待ができるのかもしれませんね。
日本市場で売れている韓国ビールは安価なPB商品が主であり、
参入は厳しいと思いますが、応援はしたいところです。

なお、この日眞露がメインでアピールしていたのは、
糖質0.00%を打ち出した新しい焼酎の「JINRO DRY」。
昨年12月より、すでに全国発売されているそうです。

また、眞露は今年1月からやはり新商品として、
アルコール度数0.7%の缶入りカクテルも販売しています。
このへんの視点がまた、興味をそそられるんですよね。

マッコリの発売も大手メーカーとしては早かったですし、
日韓問わず眞露の仕掛けにはいつもハッとさせられます。

眞露ブーム……。というか企業努力ですね。

14030807

最後はサンプルとしていただいたコチラの商品を紹介。

キムチメーカーの「三輝」が新たに投入したものです。
渋谷にある韓国料理店「韓の台所」とのコラボで作った、
ごはんと混ぜて炒める具材の入ったビビンバの素。

14030808

早速、家に帰って作ってみました。

フライパンにごはんと素を入れて炒めるだけ。
大豆モヤシ、茎ワカメ、ホウレンソウなどの具が入り、
ごはんと炒めるだけにしては、なかなかの満足感があります。
我が家では豚肉、卵、キムチも足してみました。

皿に盛っちゃったのでチャーハンみたいですけどね。
ちょっと甘めながら、味はしっかりビビンバでした。

ビビンバブーム……。

を考えるよりも、三輝のみなさんが店頭で試食を配っていた、
ピザ風のキムチトーストがより面白いかもしれません。

奇しくも韓伝会と重複したキムチとパンの組み合わせ。
このあたりにブームの気配があるような気もします。

……なんてことを考える楽しさ。

実際にブームが沸き起こるかどうかはともかくとして、
今年もいろいろ考えることの多い展示会でした。
アンテナを立てつつ、今後の成り行きを見守りたいと思います。

※商品へのリンクはamazonアソシエイトリンクが使用されています。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

 
 
previous next