金属活字の南北交流 ~清州と開城を結んだ博物館の電撃的な記憶

Twitterに投稿した内容の転載です。

(1/5)忠清北道清州市の清州古印刷博物館。隣接して興徳寺跡があり、ここでは1377年に世界最古とされる金属活字本『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節』(通称:直指)が印刷された。現物はフランス国立図書館にあるが、館内ではそれにまつわる展示資料が見られる。そこでひとつ印象的なものを見つけた。

(2/5)高麗時代に作られた金属活字で、韓国内に現存するものは国立中央博物館所蔵の「㠅(복)」という字がひとつ。国立中央博物館の収蔵品データベースには「高麗の首都、開城にある個人の墓から出土したと伝わっている」とある(https://bit.ly/2GR7W0C) 館内にはそのレプリカが展示されていた。

(3/5)展示された「㠅(복)」のレプリカに並んで、「[方角頁](전)」という金属活字の説明書きもあった(方角頁で漢字ひと文字)。これもまた開城の満月台という宮殿跡から出土したもので、実物は開城の高麗博物館にあるという。そこでふと気付いた。あ、これ現物を開城で見たことがある。

(4/5)開城の高麗博物館は高麗末期~朝鮮時代の教育機関である高麗成均館の敷地内にある。高麗時代の遺物を間近に見学できるのだが、そこには確かに「世界初の金属活字(11~12世紀)」と書かれた現物があった。当時は漫然と見学してしまったが、まさか数年後に韓国で電撃的に思い出すとは。

(5/5)韓国を旅していると三国時代や朝鮮時代の歴史にはよく出合うが、高麗時代は意外に少ない。北に行かないと見られないものはやっぱりあるなぁ、と改めて思った次第。ちなみに開城の高麗博物館には、屋外にも高麗時代の貴重な石塔がたくさん移築されている。石塔好きには垂涎のスポット。

※追記
今年秋のまんぷくツアー(三進トラベル)は忠清北道を予定しています。日程は2018年11月3~6日(第1班)、11月21~24日(第2班)に決定。詳細は下見のうえ、夏頃には発表する予定です。

 

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