正直に告白します。
買って読むまで中身にさしたる関心はありませんでした。そもそもK-POP自体疎いほうですし、ブレイク前のガールズグループにそこまでの興味もありません。親しいライターさんの出した新刊なので、それなら買わねばというのがそもそもの動機だったりします。
で、せっかく買ったので読んでみたところ、妙な中毒性があって面白い。
最初の数組を読んだところでズブっとハマり、結局3日ほどかけて最後まで読んでしまいました。その間、僕が名前を知っていたグループはたったひと組。たまたま新大久保で名前を見かけて、妙なネーミングだなと印象に残っていた「7学年1班」だけです。
なので、最初は自分でもなにが面白くて読んでいるのかわからなかったのですが、結局のところこういうことではなかったかと思います。
「K-POP番長による過剰なまでに愛あるダメ出し!」
ブレイク前というのにもいろいろあって、これから伸びていくだろう人たちがいれば、こりゃダメだろうというレベルで迷走している人たちもいる。むしろ読んでいると大半が迷走しているか、道を見失いかけているか、セクシー路線に放り込まれてしまったか、あるいはすでに失速して解散してしまっているかという面々です。
そんなグループのアルバム、シングルひとつひとつに、ここがダメ、あそこがよくないと、爽快なほどにバッサバッサと切って落とす。しかも、全作品に対して点数をつけ、10点満点で2点とか、3点とかの「駄作」がゴロゴロ。となると、これはそもそも読む意味があるのかとも思えますが……。
そこにドラマ性があるんですよねぇ。
ただ悪口を書いているのではなく、グループごとの個性をきちんと見極め、こうすればいいのに、こういう音楽を聞きたいのにという気持ちがほとばしっていて、頭かきむしりながら、身悶えしつつ、各グループに全力を傾けて応援している番長の姿が見えてくるんですよね。
だから妙に引き込まれるし、軽妙な文章も手伝ってやたら面白い。
ついつい共感して応援してしまったり、うーんやっぱりダメだったかと残念に思ったり。番長ワールドに飲み込まれて、いつしかブレイク前のグループに興味が沸いてくるという仕掛けになっています。
とりあえずひと通り読みましたので、ここからは気になったグループの楽曲を実際に聞いていきたいですね。とりあえずコリアン・フード・コラムニストとしては、2015年8月デビューの「美食歌謡」をまず追いかけたいと思います。
なんせデビュー曲のタイトルが「平壌冷麺」。
番長の採点も、8点(大推薦)とかなりのものです。歌詞の中に実在するお店の名前が登場するのもいい感じ。いくつかまだ行っていない店もあったので、それを制覇するのも目標としてみたいところです。
K-POP番長の好き好きKガールズ・ディスクガイド2014-2015
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なお、この本は電子書籍なので、Kindle端末で読むか、またはスマホやパソコンにKindle読書アプリ(無料)をダウンロードする方法でも読むことができます。ぜひ試してみてください。
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