新大久保「高麗」でメニューにない料理を食べる準備会。

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また、長いこと更新を止めてしまいました。
しばらく前からTwitterの書き込みを転載しているので、
記事がすっかりそればかりになっています。

大きな仕事がふたつ重なってドタバタの日々ですが、
合間を見てなんとかブログの記事も書いていきたいと思います。

さて、まずは新企画の前フリ的な情報から。

遠からず、正式なお知らせとして発表の予定ですが、
それに先駆けて、まずは概要からお伝えしたいと思います。
新大久保の韓国スーパー「韓国広場」グループとのコラボで、
いま準備をしているのが……。

「メニューにない料理を食べる会!」

新大久保のどこに行っても食べられるようなものではなく、
多様な種類の韓国料理を食べようというイベントです。

具体的には、

・日本ではなかなか見ないマイナーな料理
・地方の郷土料理や家庭料理
・新しい切り口の創作料理

といった料理をみんなで食べようかなと。

レギュラーメニューには載せにくいマイナーな韓国料理を、
イベントという機会を通じてみんなで食べようというのが趣旨です。
それを定期的に行うことで、韓国料理の裾野が広がればなおよし。
募集人数を限定しつつ、サロン的な雰囲気での実施を考えています。

そんな打ち合わせを兼ねて関係者が集まったこの日。
会場となる「高麗」にて料理の試食を行いました。

冒頭の写真は、ヘパリネンチェ(クラゲの冷製)。

細切りにしたクラゲや野菜をマスタードソースで味わいます。
もともとは中華料理の範疇に入りますが、見た目の派手な前菜として、
家庭でも祝い事の席などに登場する料理のひとつです。

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話の都合上、順番がバラバラになっておりますが、
コースの最初に出てきたのは、こちらのタッチュク(鶏粥)。
サムゲタンの高麗人参抜きという感じですね。

最初にお粥を食べて胃の動きを活発にします。

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白菜キムチを中心にパンチャン(副菜)も揃えつつ……。

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ジョン(チヂミ)2品は、

・カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)
・プチュジョン(ニラのチヂミ)

の盛り合わせ。
プチュジョンには海鮮の具も入っていました。

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続いて、オジンオポッサム。

茹でた白菜の上に豚肉と輪切りのイカが載っており、
ぐるっと包んだものを、大口開けてガブッといきます。

豚肉だけのポッサム(茹で豚の葉野菜包み)に比べ、
甘辛く味付けをしたイカが加わることで、より味わいが重層的に。
サイズが大きいので、ひと口で食べるのは難しかったですが、
豚とイカは同時に食べてこそ真価! という味でした。

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こちらはピビムチョッパルという料理名でした。

直訳すると、「混ぜ豚足」ということになるのですが、
薄切りにした豚足に、甘辛酸っぱい野菜の和え物がついています。

……というところで、いま気がついたのですが、
名前からすると、全体を混ぜて食べるということだったんですかね。
それに気付かず、豚足に野菜を載せて食べてしまいました。

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サバの焼き魚に薬味ダレを載せたコカルビ。

コドゥンオ(サバ)+カルビの略称でコカルビと呼ばれます。
その昔、牛カルビが高価でいまほど一般的に食べられなかった時代、
サバの焼き魚をカルビと称して気分だけの贅沢に浸ったのが由来。

釜山の南浦洞あたりを発祥とする、というのが定説ですが、
現在も南浦洞には、老舗のコカルビ専門店が営業をしています。

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これも日本だとあまり見かけることがないですね。
スケトウダラの生干しを煮付けた、コダリチムという料理です。
もろっとした身を噛み締めると、じんわり旨みがにじみ出ていい感じ。
また、それを吸い込んだ大根もたまらない美味しさです。

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ヤンニョムチキン(辛口のフライドチキン)はもうメジャーですね。
骨なしの部位を使って食べやすく仕立ててありました。

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コチュチャプチェは、青唐辛子の細切り炒め。

チャプチェというと、現在は春雨炒めが定番ですが、
朝鮮時代までさかのぼると、野菜の細切り炒めを表す料理でした。
そこにコチュ(唐辛子)を加えて、コチュチャプチェ。

味はチンジャオロースを想像して頂くのが早いでしょう。
それをピーマンではなく、青唐辛子にすることでピリ辛の味わいに。
韓国でも中華料理店のメニューとしてよく見かける料理です。

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豚カルビと野菜を煮付けたテジカルビチム。

もうこのへんまで来ると、食べすぎでお腹もパンパン。
持ち帰って翌日自宅で頂きましたが、ごはんとよく合いました。
甘味のあるタレが、肉にしっかりと染み込んでいます。

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「あと、冷麺もありますが……」

という厨房からの声かけを全力で遠慮させて頂き、
最後に出てきたのはデザートのファチェ(韓国式のフルーツポンチ)。
スイカをくり抜いて、その果肉と、ほかにキウイなども加えながら、
サイダー、蜂蜜、牛乳などを混ぜたジュースを満たします。

ファチェといえば、宮中料理の中にもルーツを見出せますが、
むしろ韓国の家庭で、夏にお母さんが作ってくれるイメージとか。
韓国人にとっては子どもの頃の夏休みを思い出す一品なのでしょう。

といった感じで、ずらり試食した料理を並べました。

第1回はこれらの料理からまとめていくことになると思いますが、
あくまでもまだ試作なので、変更などはあるかもしれません。
だいたいのイメージとしてご覧頂ければ幸いです。

日程を含めた詳細はまたブログ、Twitterなどでお伝え致します。
募集開始まで、もう少々お待ちください。

店名:高麗
住所:東京都新宿区大久保1-12-1-2階
電話:03-3204-2929
営業:11:00~24:00
定休:なし
http://www.ehiroba.jp/kourai/



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