錦糸町「コリマル」でお披露目会後記。

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ずらり居並ぶマッコリの数々。

麹醇堂が出しているマッコリを並べたものですが、
予想以上に「業務店様マッコリ」が目立っておりますね。
グラス売り、甕売りを想定したいわゆる業務用。

ただ、原料にジャガイモが加えてあるという個性から、
ジャガイモマッコリという別名もある銘柄です。

左から順に、

・業務店様マッコリ(ジャガイモマッコリ)
・麹醇堂米マッコリ
・麹醇堂生マッコリ
・米夢(まいむ)
・高矢禮マッコリ
・高矢禮ラズベリーマッコリ

というラインナップです。

これらをすべて飲み放題ということで行われたこの日の会は、
9月3日に錦糸町でグランドオープンした「コリマル」のお披露目会。
このブログで声かけをし、30名の方にお集まり頂きました。

ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございます。

当日はまず、麹醇堂の営業担当である金成洙さんとともに、
韓国における酒の歴史や、麹醇堂の活動などについて解説。
後で出てきますが、この日のメインである梨花酒の話も含め、
40分ほどの時間を頂いて、これを第1部としました。

満を持しての第2部は……。

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目一杯食べて、目一杯飲むことですね。
「コリマル」自慢の料理がずらりと出てきました。

上の写真は、極細に切ったサツマイモを油で揚げ、
サラダの上にトッピングをした、パリパリサラダ。

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キムチ盛り合わせ、ナムル盛り合わせが揃い……。

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どーんと出てきたのが、チヂミの7種盛り合わせ。

いやぁ、これは迫力がありましたね!

出てくる直前に、スタッフの方がテーブルの中央を、
一生懸命片付け、スペースを作っていた理由がよくわかりました。
ひと抱えもあるようなザルが、参加者皆様を圧倒します。

・海鮮チヂミ
・ひき肉を包んだエゴマの葉のチヂミ
・白身魚のチヂミ
・キムチチヂミ
・ジャガイモチヂミ
・串焼きのチヂミ
・韓国カボチャのチヂミ

といった感じで7種。
マッコリ自慢の店には、まさにぴったりの料理でしょう。

僕もいろいろつまみましたが、ただ量が多いだけでなく、
チヂミとしての出来も素晴らしかったですね。
どうしても、お酒のほうに目を奪われがちなお店ですが、
料理もしっかりしている、というのは嬉しい限りです。

ただ、この7種盛りはお披露目会用との話だったので、
多少スタイルや、変わったりする可能性はあるようです。
とはいえ、料理の主軸にチヂミを据えるという方針は、
韓国からわざわざ仕入れてきた、ザルがよく語っていますね。

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ここで満を持して梨花酒(イファジュ)登場。
バタバタしていたので、写真は前回撮ったものの流用です。
第1部で説明させて頂いたのは……。

・梨花酒とは高麗時代に造られていた伝統濁酒
・失われていた製法を、麹醇堂が文献をもとに復元
・大量生産ができず、手造りで少量ずつの限定生産
・専用の「梨花麹(イファヌルク)」も手作り
・水は1滴も使用せず、むしろ使うと失敗する
・水を使用しないため、仕上がりはたいへん濃厚
・生産量が限られるため、韓国では系列飲食店でのみ販売
・日本では「コリマル」でのみ販売、通販もなし
・品切れも多々あるので、飲みたい人は予約時に要確認
・価格は1本4500円から2980円に緊急値下げ
・韓国でも1本2万4000ウォンなので超お得

といった感じでしょうか。

個人的に驚いたのは「水は1滴も使用せず」というあたり。
事前に頂いた資料にも、確かにそう書かれておりましたが、
てっきり原酒に加水をしない、ということかと思っていました。

水を使わなくても、酒って造れるんですねぇ……。

とはいえ、飲んでみると、それも納得できるどろどろ具合。
杯を傾けても、なかなか流れ落ちてこないほど濃厚です。

「ギリシャヨーグルトみたい!」

という声があるかと思えば、

「バリウムみたい!」

という声もありました。

ともかくも超濃厚なので、1本2980円の高級酒ですが、
マッコリのように、ぐびぐび飲むものではありません。
アルコール度数も12.5度とそれなりに高めなので、
1本頼めば、4人でも充分すぎるほどに楽しめる量です。

ほかのお酒を飲みながら、よきタイミングで梨花酒を注文。
みんなで少しずつ楽しむ、というぐらいがちょうどいいでしょうね。

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料理はまだまだ続いて、ピリ辛チャプチェ(春雨炒め)。

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たこ三合(サマプ)。

一般に三合というとエイの刺身を思い浮かべますが、
それをタコに置き換え、豚肉とキムチを合わせたものでした。
韓国語ではムノサマプという言い方もする料理ですね。

ちなみに豚肉は、茹で豚と、薄切りにした豚足の2種。
キムチのほうもヤンニョムを落とした古漬けキムチと、
やや甘めに作ったコッチョリ(中央)の2種があります。

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つつみ野菜3種セット、が一緒に出てきますので、
全部を載せて……。

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ガブリ!

タコと豚足の食感が、ひとつアクセントとして効いていました。
これもお店の名物料理になりそうですね。

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このあたりで、いつの間にやら生百歳酒も登場。

普段、飲んでいるビン入りの百歳酒も大好きですが、
やっぱり生を飲んでしまうと、まったく別物なんですよねぇ。
こちらも常時、あるとは限らないとのことでしたが、
もしあるようなら、ぜひ試して頂きたい逸品です。

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シメは、いわしスープそうめん。

韓国語ではミョルチグクスと呼ばれますが、
煮干しダシの効いた、あっさり味のにゅうめんです。

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果物がデザートに出て、これでおしまい。

いやぁ、お酒も料理も心ゆくまで堪能させて頂きました。
皆様からのアンケートも読ませて頂きましたが、
ずいぶん満足度の高い、お披露目会になったようで安心しました。

まだまだ、メニューのほうは試行錯誤を続けるようですが、
この日、話を聞いた感じでは、だいぶ固まってきた印象でしたね。

あと、ひとつ強調しておきたいのが、梨花酒とともに、
各料理の値段も、前回行ったときに比べて、軒並み下がっていました。
メニューを見た方からは、

「新大久保より安い!」

という声があがっていたぐらい。
目先の利益よりも、企業としてのPR効果を狙ったものと思いますが、
あるいは価格も含めて、まだまだ試行錯誤の一過程なのかも。

「安いうちに1度行ってみるべし!」

という考え方もあるかもしれませんね。
もちろん値段云々を越えて、いい店であるのは事実。
伝統酒メーカーならではの魅力を、多くの人に楽しんで欲しいお店です。

店名:コリマル(Kori Maru)
住所:東京都墨田区錦糸4-6-1ロッテシティホテル4階
電話:03-6658-5405
営業:17:00~23:30
定休:なし
http://www.bekseju.co.jp/



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