本日、仕事があって新大久保に足を運んできました。
地震が起きて以降、お店の方から電話で話を聞いていましたが、
やはり新大久保を訪れる人は激減しているようですね。
冒頭の写真は、普段僕らがメインストリートと呼ぶ路地。
平日の午後とはいえ、先週までなら大勢の人で賑わい、
コリアンタウンの活気をもっとも感じられた場所です。
いつも行列のできるホットク(韓国式お焼き)の店も、
この日は店を閉じており、そもそも販売をしていませんでした。
普段は呼び込みの声で大賑わいの路地も、
シャッターを下ろしている店が多かったですね。
人通り自体は決して少なくないのですが、
韓国人をはじめとした外国人比率が高くなっています。
観光として新大久保を訪れる人がぐっと減り、
この町で生活している人が目立っているという格好です。
韓流で盛り上がる前の新大久保という感じですか。
ひと昔前までは、こんな雰囲気だったなと思い出しました。
街の至るところに臨時休業のお知らせが出ています。
ここ最近の新大久保は観光地化が進んでいたため、
お客さんが激減してしまったのが、もっとも大きな理由。
店を開けていてもお客さんがまったく来ないので、
早仕舞をしたり、あるいは最初から休みにしているようです。
そして、もうひとつ。
働く側の人たちも、外出しにくいという理由がありますね。
地震だけでなく、いまは原発への不安がいちばんの問題点。
東京にいて大丈夫だろうか、という不安から一時帰国する人が増え、
新大久保で働く人手が、そもそも減っている模様です。
話を聞く限り、スタッフがいないので営業ができない、
というケースでの休店も少なからず出ているようです。
確かに自分自身が外国にいて、似たような問題が起こったら、
一刻も早く帰国して、家族を安心させたいと思いますよね。
道で偶然会った知り合いの韓国人からは、
「飛行機がないんだけど、福岡から船があるんだっけ?」
「東京から福岡までってどうやったら行けるの?」
「新幹線で行けるの? 何時間ぐらいかかる?」
といった質問を受けました。
僕らは報道などから、一定の情報を得られていると思いますが、
新大久保界隈では、不安が過度に増幅しているかもしれません。
もちろんそれが過度かどうかの判断は難しいところですが。
かと思えば、こんなお店も発見。
休店しているところも確かに多いのですが、
頑張って営業している店もありました。
顔馴染みのオモニがいる店を中心に、
あちこち回ってきましたが、みな元気そうで何よりです。
地震そのものの直接被害はほとんどないでしょう。
むしろ、各地での被害や原発の状況を心配しつつ、
ほぼ開店休業といった現状を悩んでおられる様子。
こればっかりは落ち着くまではどうにもならないので、
しばらく時間が必要になることと思われます。
といった感じで今日の新大久保報告。
いうまでもないことですが、新大久保が閑散としているからといって、
この時期に「みんなで行こう!」と促すような趣旨ではありません。
いまは安全第一。そしてひとりでも多くの方の無事を祈るばかり。
あくまでもひとつの記録ということでご覧ください。
3 Responses to 3月15日新大久保の様子。