新大久保「おんどる」でコチュジャン豚の盛り合わせ。

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いろいろとバタバタしている日常ですが、
ブログのほうも、少しずつ更新していこうと思います。
足を運んだのは先月末なので、ずいぶん前の話ですけどね。

「おんどる」は新大久保を代表する人気店のひとつ。

隣の「デリカおんどる」は何度か取材をしましたが、
本店のほうで、しっかり料理を食べるのはこれが初めて。
行こうと思っても席がいっぱいだったりして、
ずいぶん長いこと宿題にしていたお店です。

新大久保が韓国料理の激戦地と化して久しいですが、
いつ行っても満員という店は数えるほどしかありません。

・おんどる
・カントンの思い出
・とんちゃん
・味ちゃん

といったあたりがその代表格。
人気店を通り越した、行列店として定着していますね。
どの店も比較的リーズナブルで通いやすいのがメリット。
かゆいところに手が届くメニュー構成も見事です。

僕なんかは専門性の高い店のほうが好みですが、
それは普段から、韓国料理ばかりを食べているため。
新大久保に来る大半の方は、韓国料理ビギナーなので、
メジャーな韓国料理ほどニーズが高くなります。

どんな専門店でも、チヂミ、ビビンバ、冷麺は必要ですし、
トッポッキ(餅炒め)、キムパプ(海苔巻き)、チャプチェ(春雨炒め)も必須。
メジャー料理をおろそかにする専門店は早くに沈没してしまいます。
韓国では専門店が主流なので、そこにこだわるとギャップに苦しむようですね。

日本人にとって、韓国料理はまだまだ外国料理。
自分が文章を書くときにも心がけている立ち位置です。

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その上で、メジャー料理だけあればいいかといえばそうではなく、
確固たる看板料理のない店は、どうしても他店に埋もれます。
新大久保なんか、250軒以上の韓国料理店がひしめいているので、
その中で頭角を現すには、当然のごとくオリジナリティが必要。

でも、そのオリジナリティってのが難しいんですよね。

よく他店でやっていない、珍しい料理をそこに当てはめますが、
それって、大半のケースで知名度のない料理とイコールです。
誰も知らないマニアックな料理を喜ぶのは、たいてい僕みたいな人だけ。
当たれば大きいですが、当たってもすぐに真似されちゃいますしね。

奇をてらわず、オリジナリティもあって、きちんと美味しい料理。

「おんどる」が得意としているコチュジャン系の豚焼肉は、
そんな看板料理のセオリーに、ぴたっとハマっているように思います。
まあ、そもそもこの店はコチュジャンが美味しいですけどね。

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コチュジャン豚の盛り合わせはサムギョプサル(バラ肉)、
テジカルビ(あばら肉)、豚トロの3部位を使用。
七輪の炭火で、じっくり焼いていきます。

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盛り合わせとは別に、豚皮なんかも同じ味付けであります。
韓国だと醤油ベースのタレに漬け込んでから焼きますが、
コチュジャンダレで食べても、なかなかいけますね。
クニクニとした独特の食感が持ち味の希少部位です。

このあたりは逆にマニア心をくすぐるメニューという感じ。
メジャーどころの片隅に、こういうツボを突いたニューがあると、
ビギナーからリピーターまで広く楽しめますよね。

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名物のニラチヂミ。

これを含めて、チヂミは全部で9種類あります。
どの店でもチヂミは来店客のほとんどが頼むメニューですが、
力を注いでいる店、というのはさほど多くありません。

一概に種類が多いからいい、という訳ではないのですが、
そういうところで頑張っている店に、いい店が多いのも事実です。
個人的には、チャプチェとかトッポッキなんかも、
バリエーションを増やしたら面白いと思うんですけどね。

「なんかいいアイデアない?」

と聞かれるたびに言うのですが、
たいていの場合、面倒だからと採用されません。
ブロッコリーのチャプチェとか、ホワイトソースのトッポッキとか、
実際に食べましたが、けっこう美味しかったのを覚えています。

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そんな、「おんどる」のトッポッキは

・トッポッキ
・宮廷トッポッキ(醤油味)
・チーズトッポッキ
・ラポッキ(ラーメン入り)
・チーズラポッキ
・スペシャルトッポッキ(餃子、卵、春雨をトッピング)

という6種類。
これもやっぱり頑張っている店ならではのラインナップですね。
ちなみに上の写真はラポッキを注文しました。

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キムパプのほうはキムチと野菜の2種類がありました。
写真は野菜キムパプのほうですが、具と海苔の間に、
薄焼き卵を1枚敷き詰めているので、見た目に気が利いています。

「人気店にはやっぱり理由があるなぁ」

と改めて感心した次第。
ほとんどメニューを鑑賞しながら過ごした飲み会でした。

なお、この日は行きませんでしたが、
隣にある「デリカおんどる」もかなりツボを突いた品揃え。
お湯に溶かすだけで作れる、スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)のタレや、
トッポッキのタレ、サムギョプサル用の塩などを販売しています。
自作の手書きレシピもくれるので、家庭で楽しみたい方には便利です。

店名:おんどる
住所:東京都新宿区百人町1-3-20SKビル1、2階
電話:03-3205-5679
営業:11:00~翌2:00
定休:なし
http://www.e-ondoru.com/



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