新大久保「オジャンドン」でフェネンミョン。

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不況の最中でも、新大久保界隈はまだまだ元気。
新しい店が出来たり、既存店もリニューアルを行ったり。
行くたびに何かしらの話題を見つけられる場所です。

ただ、その変化というのもわかりやすい場合があれば、
外から見るだけでは、まったくわからない場合もあります。
店に入って初めて、「あ、変わった!」と気付くことも。
新大久保の老舗冷麺店「オジャンドン」にもそんな変化がありました。

創業が1992年なので、17年の歴史がある訳ですが、
その間にもオーナーは変わっており、現オーナーは3代目。
今年3月に引き継いだので、その意味では1年に満たない新店です。

居抜きでオーナーだけ変わるというのはよくある話ですが、
たいていそんな場合は、味が変わったと客離れが進むもの。
ただ、この店に限っては逆に働いたかもしれませんね。
歴史が古く、マスコミにも多く取り上げられた「オジャンドン」ですが、
ここ数年は評判を落とし、あまりいい話題を聞きませんでした。
僕も最後に行ったのはもう、3年半ほども前のことですか。

現オーナーに変わって、まず行ったのが内装のリニューアル。
店の雰囲気を明るくした上で、料理にもテコ入れをしました。

そして何より力を注いだのが、看板料理である冷麺。

あれこれ変更した部分を聞きましたが、もっとも大きいのは、
打ちたての麺を、たっぷりの湯で茹でるということみたいですね。
麺に対して、最低でも100倍程度の湯が必要になるそうですが、
「オジャンドン」は冷麺を看板としながら、同時に家庭料理も提供。
ほぼ冷麺だけを提供する韓国のような専門店ではありません。

すると、1日に数杯しか出ない冷麺のために、
常時大量の熱湯を用意するのはコスト的にも難があります。
そこを惜しむか、惜しまないか、という分岐点があった模様です。
基本的な部分ですが、話を聞けば、まあなるほどといったところ。
そういった部分をすべて改善していったというのがオーナーの弁です。

冒頭の写真は、エイの刺身を加えたフェネンミョン(刺身冷麺)。

エイの刺身は時間をかけて熟成したもの、ということでしたが、
そこまでの香り、酸味はなく、むしろコリコリの食感を楽しむもの。
麺はサツマイモのでんぷん100%で、1ミリを切る極細スタイル。
歯では噛み切れないぐらいの、模範的な咸興式でした。

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冷麺は看板料理として今後も頑張って欲しいですが、
料理長さんの腕は、むしろその他の料理で光っている印象も。
簡単に話を聞いた限りですが、漢方薬にこだわりがある様子。
ポッサムの豚肉を茹でる際に、桂皮、甘草を用いるというのはともかく、
真ん中に配置されたポッサムヤンニョムが秀逸でした。

生野菜と牡蠣などの魚介を甘辛いタレで和えたものですが、
独特の甘味を感じるな、と思ったらナツメが潜んでおりました。
このボリュームで3000円、というのは決して安くはないですが、
いいものを出そう、という意気込みは感じられる気がします。

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チヂミはすべてハーフサイズで提供、というのも面白い点。
一般的なフライパンサイズのチヂミは少人数だとどうしても余します。
ハーフサイズなら、2種類頼むという選択肢もありますしね。

上の写真は、いちばん人気という580円のチーズ海鮮チヂミ。
他にも、海鮮、唐辛子ニラ、キムチ、チーズキムチという4種類があり、
いずれも500円か、580円というリーズナブルな価格帯です。

といった感じに、苦心しながらもあれこれ工夫を重ねている印象。

実際は取材として仕事で訪れたのですが、
ぜひブログでもということだったので、紹介しました。
仕事で行った場合は、原則としてブログには書かないんですけどね。
編集者さんの了承も得つつ、テキストを新たに書き起こしました。
生まれ変わった老舗店の奮起に期待したいと思います。

店名:オジャンドン
住所:東京都新宿区大久保1-17-3
電話:03-3207-6655
営業:11:00~翌1:00
定休:なし



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