全羅北道を巡る3泊4日の美食ツアー。
いえいえ、本来の趣旨は美食だけではないのですが、
僕にとってはやはり食の部分が大きなポイントでした。
趣旨などについてはメルマガでも報告を開始しておりますが、
とりあえず食の部分について、ざっくりまとめたいと思います。
タイトルにあるFAMツアーがなんなのかとか、
全羅北道を巡った経緯を知りたいかたは下記ページへどうぞ。
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コリアうめーや!!第197号
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まずは初日の夕食から。
冒頭の写真は、全州市内で食べた韓定食。
・チャムチセルロドゥ(ツナサラダ)
・ヨノサム(サーモンの葉野菜包み)
・ヘパリネンチェ(クラゲの冷製)
・クジョルパン(野菜、牛肉のクレープ包み)
・ヤチェジョン(野菜のチヂミ)
・クァンオフェ(ヒラメの刺身)
・ホンオサマプ(エイの刺身)
・ホンオチム(エイの蒸し煮)
・ヘムルタン(海鮮鍋)
・トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き)
・タッコギグイ(鶏肉焼き)
・チョギグイ(イシモチ焼き)
・コッケジャン(ワタリガニの薬味ダレ漬け)
・タノバクヤクシク(カボチャのおこわ詰め蒸し)
といった感じの料理がテーブルにずらり。
そのほか細かなパンチャン(副菜)が10品弱と、
シメにはごはん、テンジャンチゲ(味噌チゲ)がつきます。
オープンから5年目というまだ新しい店で、
郷土色だけでなく、現代的な雰囲気も感じられます。
事前予約をすればヨンボンタンも食べられるとか。
スッポンと鶏肉を煮込んだ、贅沢な料理ですが、
それを頼むとすると、ずいぶん値段は張るみたいです。
店名:スラカン
住所:全羅北道全州市完山区孝子洞3街1480-6
電話:063-271-3335
http://www.sooragan.com/
ツアー期間中は地元の酒をよく飲みました。
全羅北道の地元焼酎であるハイトゥも飲みましたが、
果実酒や薬酒などの伝統地酒がより印象的でした。
写真は高敞の伝統酒である覆盆子酒(ポップンジャジュ)。
トックリイチゴなどの山イチゴ類を漬けたお酒です。
日本で覆盆子酒を飲むと渋かったり薄かったりしますが、
このメーカーの覆盆子酒はどっしりとした飲み応えがありました。
ホンジンというメーカーの「山魅水(サンメス)」というブランド。
たくさんのメーカーから出ている覆盆子酒ですが、
それぞれずいぶん味が違うと最近わかってきました。
甘さのために食事中は不向きかと思っていましたが、
甘い中にも辛口(甘さ控えめかつ濃い目)があるようです。
ホンジン
http://www.e-bokbunja.com/
韓定食で腹を作った後は、飲みに出かけます。
昨日メルマガに書いた、カメクというスタイルの店がこちら。
カゲメクチュ(店ビール)の略でカメクと呼ばれています。
韓国でクモンカゲと呼ばれるような小さなスーパーが、
ビールをその場で飲ませてくれるとともに簡単なつまみも提供。
日本の酒販店で立ち飲みするような雰囲気ですね。
ビール1本2000Wという安さが、地元の人に受けています。
全州は巨大ヤカンのマッコルリを頼むと料理が全部タダ、
という驚異的なシステムの店が有名なんですけどね。
雰囲気と値段のインパクトではカメクも充分負けていません。
より詳しい情報はメルマガのバックナンバーをどうぞ。
コリアうめーや!!第197号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=618047
店名:全一スーパー(チョニルスポ)
住所:全羅北道全州市完山区慶園洞3街13-12
電話:063-284-0793
明けて翌朝。
朝食は全州名物のコンナムルクッパプでした。
煮干、昆布でとったスープに大豆モヤシとごはんをどっさり。
2日酔いに効果てきめんという嬉しい料理です。
店は何度も取材で伺った「ウェンイコンナムルクッパプ」。
社長さんが覚えてくれていたのが嬉しかったですね。
初めて訪れてメルマガに書いたのがはや6年前。
全州の飲食店ではいちばんお世話になっている気がします。
コリアうめーや!!第51号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume51.htm
店名:ウェンイコンナムルクッパプチプ
住所:全羅北道全州市完山区慶園2洞12
電話:063-287-6979
朝食の後は、バスに乗って任実、南原と移動。
あちこちの観光地を巡った後、昼食は豆腐料理店でした。
南原といえばドジョウ料理が有名なんですけどね。
南原まで行ってドジョウを食べないというのももったいない話ですが、
個人的には前回食べたので、目先が変わってよかったです。
下記はその前回。
コリアうめーや!!第185号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=596653
こちらの店は自家製の豆腐を竹筒に入れて熟成。
そのまま味わうだけでなく、大豆を使ったトンカツや、
豆腐を揚げてコロッケ風にした料理などもありました。
そして、もうひとつの名物がブナシメジを使った料理。
韓国ではブナシメジよりも、よく似たヒラタケが主流ですが、
この店ではブナシメジをアピールしておりました。
韓国でもある程度、メジャーになってきたのでしょうか。
かつては「シメジポソッ」なんて表記されていましたけどね。
シメジが日本語で、ポソッは韓国語でキノコ。
現在はマンガダクポソッ、エヌタリポソッなどと呼ばれます。
ともかくもこれだけブナシメジが入る鍋も珍しい。
副菜にはゆがいたブナシメジと野菜の和え物もありました。
豆腐とキノコにこだわったヘルシーなお店でした。
店名:南原トゥブマウル
住所:全羅北道南原市漁ヒョン洞37-57
電話:063-626-8854
南原の後は淳昌のコチュジャン村に。
コチュジャンは先日、たっぷり買って冷蔵庫にあるので、
ちょっとひねくれて2年もののテンジャン(味噌)を買いました。
昨日、今日とそのテンジャンでチゲを作っていますが、
さすがに市販品と比べて、滋味深いいい味が出ます。
店名:名人コチュジャン
住所:全羅北道淳昌郡淳昌邑白山里265-28
電話:063-653-9955
http://www.gochujjang.co.kr/
さすがにFAMツアーとなると移動が多いですね。
全州、任実、南原、淳昌と来て、次が海沿いの扶安。
辺山半島の突端まで行って海産物料理に舌鼓です。
このあたりの料理はいずれメルマガで書くつもりなので、
さらりと流しますが、写真はコウイカの石板焼き。
そしてコウイカの骨を煮込んだスープにイカスミを入れた、
真っ黒なお粥、通称「オジュク(烏粥)」も美味しかったです。
店名:ヘビョンチョン
住所:全羅北道扶安郡辺山面格浦里
電話:063-581-5740
http://www.gyeokpo.co.kr/
この地域はクワ畑が多く、クワの実酒が自慢。
韓国語では「ポンジュ」と呼ばれています。
覆盆子酒と似たような甘い味わいですが、
これもまた、地元の料理とはなかなかよく合いますね。
口当たりがよく飲みやすいのが特徴ですが、
日本酒ぐらいのアルコール度数があるので注意。
うっかりしていると酔っ払います。
扶安カンサン名酒
http://www.gangsanwine.com/
まあ、喜んで酔っ払っていたんですけどね。
この後も宿泊施設内の店でビールを飲みながら、
フライドチキンをつまみつつ2次会を行っていました。
本当によく食べ、よく飲み、酔っ払った日々。
さすがに書ききれないので、後編へと続きます。
4 Responses to 全羅北道を巡るFAMツアー後記(前編)。