前回の記事でコリアンタウンの形成過程に触れた通り、
心斎橋の隣に位置する島之内は新大久保によく似ています。
繁華街で働く人たちが、ベッドタウンのように使う生活の町。
韓国料理店や、韓国食材店が集まっているエリアです。
……といっても新大久保とは規模が違いますけどね。
島之内と呼ばれるエリアをうろうろ歩いてみましたが、
韓国関係の店は30軒前後といったところでしょうか。
看板を見ているだけなので、実際にはもっと多いかもですね。
東心斎橋までを含めると、さらにもっと増えるはず。
ちなみに今回、チンチャトークを主催してくれた会社は、
まさに島之内のド真ん中という恵まれた場所にありました。
会社から数十秒で韓国料理店の入口をくぐれます。
その中でもお勧めの1軒として紹介されたのが、この店でした。
カウンター席が店の半分を占める、こぢんまりとした造り。
お店はお母さんと、息子さんが切り盛りしています。
ひと昔前までは新大久保でもこんな店が多かったですね。
冒頭の写真は、ボリュームたっぷりのカムジャタン。
豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋ですが、
そこにエゴマの葉と、エゴマの粉がたっぷり入っています。
こちらの店では味噌の甘さを強調した味付けでしたね。
ちなみに手タレをしてくれているのはチングの吉井さん。
「ジャガイモもっと上げたほうがいいですか?」
と細かな気を使ってくれました。
最近、一緒に食事をする機会が多いので、
「あ、ちょっと待ってください。写真撮るんで」
とほかの方に了解を取ってくれたりもしています。
芸人さんを助手扱いしているようで申し訳ない限りですね。
ずらり並んだパンチャンは家庭料理店の証。
ケランマリ(卵焼き)が出るだけで大喜びの僕ですが、
その裏にジョン(野菜や白身魚の衣焼き)まで隠れていました。
充実したラインナップでなんとも嬉しい限りです。
海鮮チヂミをつつきつつ……。
ふと、思ったんですが、関西のネギは甘みが強いような。
他の店でも感じたのですが、漠然とした発見で自信はありません。
チヂミを食べていて、あれ、普段よりも……? という程度。
関西では緑色をした葉の部分を主に利用し、
関東では白い根の部分(根深ネギ)を主に利用する。
そんな薀蓄が頭の中をふらふら駆け巡りましたが、
関東でもチヂミに使うのは、緑の部分が多い細ネギ。
ぼんやりとした仮説として一応書いておきますが、
どなたか情報のある方は、ぜひ教えてください。
かつて細ネギの名産地であった釜山の東莱村が、
パジョンの本場として現在まで評価されているように。
日本でも美味しい地場のネギを使ってチヂミを作ったら、
とびきりのチヂミになるのでは、などと夢想しました。
シメはこの店の名物であるテンジャンチゲ(味噌チゲ)。
なんでも、自家製のテンジャンを韓国から持ってきているとか。
じんわりと甘みが後を引く、素朴な味のチゲでした。
「ここのテンジャンチゲが大好きなんですよ!」
と紹介してくれた方が熱く語っておられましたが、
確かにこんな店が会社の近所にあったらいいですね。
この島之内エリアもぜひまたもっと探索したいところ。
あれこれ看板の名前だけは目に焼き付けてきましたが、
いかんせんどこが美味しいのか情報が足りません。
ニューカマー系のいい店、このあたりにも眠っていそうですね。
店名:チャミ
住所:大阪府大阪市中央区島之内2-7-19
電話:06-6212-9995
営業:調査中
定休:調査中
4 Responses to 島之内「チャミ」でカムジャタン&テンジャンチゲ。