秋夕(旧暦8月15日)にソンピョンを食べる。

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今年の9月25日は旧暦の8月15日。
中秋の名月であり、韓国ではこの日を秋夕(ちゅそく)と呼びます。
この前後の期間は連休となり、田舎へ帰ってご先祖様をお祀りします。
そのとき祭祀膳にあげるのがソンピョンと呼ばれる餅。
その年の収穫を祝って、早稲の新米で作るのが慣わしです。

冒頭の写真がそのソンピョン。

新大久保にも韓国式の伝統餅専門店がいくつかあり、
韓国スーパーではソンピョンなどの餅も購入することができます。
ちなみにこれを購入したのは24時間営業が自慢の「韓国広場」。
餅を作っているのも近隣にある「鐘路福餅家」です。

ちなみに「韓国広場」の餅コーナーは増設されてソンピョンだらけ。
この秋夕期間は、伝統餅店の書き入れ時になるため、
どこの店でも大量に作って、大量にさばくことになります。
新大久保だけでなく、関東を中心に日本全国へ卸しているうえ、
賞味期限が2日しかないので、どうしても商売が短期間に集中します。
秋夕が終わると、伝統餅店の人たちはぐったり燃え尽きるとか。

伝統餅は秋夕以外にもさまざまな祝い事に不可欠な料理なので、
韓国人人口が増えるとともに、店も少しずつ増えています。
現在、新大久保で営業する伝統餅専門店は全部で4軒。

・鐘路福餅家
・楽園餅家
・新羅餅家
・大峙餅房

もともとあった「鐘路福餅家」、「楽園餅家」に加え、
今年から「新羅餅家」、「大峙餅房」がオープンして競争激化。
新大久保の伝統餅事情も、熱い時代に入ってきたようです。

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ソンピョンは漢字で「松餅」と書き、松葉とともに蒸すのが特徴。
松葉には厄除けの意味があり、鋭利な先端を鬼神が嫌うといいます。

韓国ではこの松葉を厄除けに使うことが多く、
女の子が生まれたときの注連縄にも差し込んでお守りとします。
男の子のときは赤唐辛子。これも厄除けの意味があります。

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中にはゴマ油を混ぜた砂糖などが餡として入ります。
香ばしい風味と、甘くこってりした味わいがいいですね。
表面にも薄くゴマ油が塗られているあたりがまた韓国的です。

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皿に盛り付ければ、ちょっとしたお茶受けにもいい感じ。
秋夕の時期だけでなく、新大久保ではオールシーズン買えるので、
新大久保を満喫した後に、お土産として買って帰る人も多いです。

なお、専門店では、要予約で盛り合わせなども作ってくれます。
誕生日用に蒸しパン風の餅を重ねた、餅ケーキなどもあったり。
韓国仲間の誕生日や祝い事には、もってこいのサービスです。

ちなみに僕は過去、こんな場面や、こんな場面で韓国の餅を使用。
見た目で場が華やぐとともに、珍しさも手伝ってずいぶん好評でした。
よかったら参考にしてみてください。

店名:韓国広場
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-31-11
電話:03-3232-5400
営業:24時間
定休:なし
http://www.kankokuhiroba.co.jp/

店名:鐘路福餅家(ちょんのふくもちや)
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-41-3
電話:03-3232-6680
営業:0:00~21:00
定休:なし

店名:楽園餅家(らくえんもちや)
住所:東京都新宿区大久保1-16-24
電話:03-3204-6683
営業:調査中
定休:調査中
http://www.rakuen-mochiya.com/

店名:新羅餅果(しんらびょんが)
住所:東京都新宿区大久保1-7-24林マンション1階
電話:03-5155-2690
営業:9:00~18:00
定休:なし

店名:大峙餅房(てじとっぱん)
住所:東京都新宿区大久保2-19-1セントラル大久保ビル地下1階
電話:調査中
営業:調査中
定休:調査中



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