師匠宅にてコムタン&イカ入りトッポッキ。

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当ブログの恒例企画。またまた師匠宅にお邪魔してきました。
冒頭の写真とタイトルを見て、驚かれた方もいらっしゃるでしょう。
いつも美味しい手料理を作って待っていてくれる師匠ですが、
今回もまた気合の入った料理を作っておられました。

「今日はコムタンを作ったから」

などと、さらっとおっしゃっておりましたが、
僕の感覚では、そんなにさらっと言える料理ではありません。
コムタンといえば、牛肉や内臓などを長時間煮込んだ料理。
最低でも丸1日くらいは、コトコトと煮込む必要があります。

僕もかつて牛のアキレス腱(スジ)を煮込んだことがありましたが、
アクをとったり、火加減を見たり、なんだかんだで付きっ切り。
ただずっと煮込んでいればいい、というわけでもない料理です。

そんな手間と時間をかけて作った料理が冒頭のコムタン。

手前にあるのが牛スネ肉で、奥に見えるのが牛のアキレス腱。
左側には両者のうまみをたっぷり吸い込んだ大根が控えています。
スープの色を見ても、長時間煮込んだことがよくわかりますよね。
師匠に聞いてみたところ、やはり丸1日煮込んでおられました。

うまみたっぷり。塩だけでごはんが目一杯食べられます。

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そのコムタンだけでも充分なご馳走ですが、そこへさらなる1品。
イカとキャベツを炒め、そこに韓国の餅を投入したものです。
いわゆるトッポッキ(餅炒め)のような料理なのですが、
醤油系の味付けと具の構成が、どこか焼きうどん風でもあります。

韓国の餅はうるち米で作るため、粘り気が少ないんですよね。
こうして使うと、餅というよりも麺のような雰囲気で味わえます。

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ナムルは基本に則って3種類。
奥がシイタケ、右が豆モヤシ、手前は季節感を考えて菜の花です。
春らしい菜の花のナムルも実に美味でしたが、
師匠曰く、

「豆モヤシのナムルはお母さんに褒められたんだよね」

というさらなる自慢の一品。

師匠が言うお母さんとは他ならぬ黄慧性先生のこと。
残念なことに、昨年お亡くなりになられましたが、
朝鮮王朝宮中料理の技能保有者(人間国宝)だった方です。

簡単に言えば、韓国食分野における最高権威のお墨付き。
味の秘密も教えて頂きましたが、さすがにここでは伏せておきます。

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細ネギのキムチは東新宿にある「南陽屋」のママさん特製。
これらの料理をつまみつつ、マッコルリのビール割りを楽しみました。

余談ですが、この日の話題は新大久保の過去、現在、未来について。

僕が知っているのは2001年以降の新大久保だけですが、
師匠は黎明期である80年代からずっと通い続けておられます。
またこの日はもうひと方、すごい経歴を持った人が参加していました。
90年代後半に新大久保で仕事をしていた珍しい日本人で、
いわばコリアンタウン勃興期の裏側を知る人物と言えましょう。

時系列ごとに探ってみると、新大久保もずいぶんと面白い町です。
豊富な裏話で新大久保の過去と現在を照らし合わせつつ、
将来的にはこうなったら面白いのに、なんて話で盛り上がりました。

これでもかというくらいディープな会話でしたけどね。
勉強にもなり、また楽しかったのは言うまでもありません。

<過去の関連日記>
(03月11日)師匠宅でタラのチゲとジャガイモごはん。
(03月22日)師匠宅にてチャジャンミョンほか。
(06月21日)師匠宅で手作りポトフほか豪華夕食。
(07月09日)師匠宅にて大阪風粉モノ三昧。
(07月26日)師匠宅にて夏の韓国ごはん。
(08月21日)師匠宅にてハモ皮とキュウリの酢の物。
(11月05日)師匠宅にて昼食&夕食&PC復旧作業。
(11月10日)師匠宅にてパスタ&グラタン&サラダ他。
(11月23日)師匠宅にて訪韓準備関係者会議。
(12月02日)師匠宅にてマンドゥクク&トッポッキ。
▲(2006年)
▼(2007年)
(03月06日)師匠宅にてカルビチム&カムジャタン。



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