湯島「元祖ブデチゲ」で本格議政府プデチゲ。

07011301.jpg

東京で本格的なプデチゲ(ハムやソーセージの鍋)を食べるなら、
どこよりもまず、湯島まで足を運ぶことをオススメします。
去年、取材ではお邪魔しましたが、ブログでは書けなかったお店。
ようやく紹介できました。湯島の「元祖ブデチゲ」です。

韓国でプデチゲの元祖とされているのは京畿道の議政府市。
発祥には諸説ありますが、米軍基地に近いこの町で、
基地から流出した缶詰類をチゲ風に仕立てたという説が有力です。
現在も議政府市にはプデチゲの専門店通りがあり、
元祖の誇りから、ここでは「議政府チゲ」の名でも呼んでいます。

その専門店通りの中でも、元祖格とされるのが「オデン食堂」。
創業当時はオデンを売る店だったので、名前がそのまま残っています。
「元祖ブデチゲ」は、その「オデン食堂」創業者の親戚(確か姪)が経営。
味の決め手となるタデギ(合わせ調味料)も同じものを使っています。

店のお母さんが言うには、議政府にはタデギ作りの達人がおり、
専門店通りのほとんどの店が同じタデギを使っているのだとか。
この配合は誰にも明かされておらず、店の人に聞いてもわかりません。

グツグツ煮込まれてくると、独特のクセのある香りがふわーん。
チョングッチャン(発酵味噌)系の発酵した香りがするのですが、
それが何なのかは、一切わからないというジレンマです。

07011302.jpg

タデギが同じなので、味の決め手となるのはハムやソーセージの質と、
ベースとなる牛骨スープをどう作るかにかかっているそうです。
この店では、具を盛り付けた鍋をテーブルにセッティングした後、
ヤカンから白濁したスープを注ぎ込むところが見られます。

ちなみにハム、ソーセージ類は韓国からアメリカ産のものを輸入。
もともとが米軍基地からの流出品だけに、アメリカ産が合うようです。
またプデチゲに欠かせないチーズは日本の専門店に特別注文し、
この店のためにスライスしてもらっているものだそうです。

それだけのこだわりを持って作ったプデチゲはやはり絶品。
特に秘伝のタデギが溶けたスープは、独特のコクがあって美味です。

07011303.jpg

そんなプデチゲを食べつつ、サイドメニューもいくつか。
カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)や、ケランマリ(卵焼き)、
チェユッポックム(豚肉炒め)などを食べました。

これだけでも充分に満足ですが、この店の魅力はさらにここから。
本場、議政府にもない、特別なシメが残っています。

07011304.jpg

韓国の鍋料理というと、残った汁にごはんを入れるのが定番。
といっても日本の雑炊のように汁がたっぷりではなく、
雑炊とチャーハンの中間程度で、炒めるようにごはんを加えます。

ところがこの店では普通の店よりも汁を少なめにし、
ごはんも冷凍して極力水分を飛ばしたパラパラのものを使用。
ごはんにスープを吸わせ、具にエゴマの葉と刻み海苔を加え、
溶き卵をかけ回したら、そこに驚くほど大量のゴマ油。

そんなにたっぷり入れて大丈夫なのか? というくらい入れます。
この日はバイトのお姉さんだったせいか、ちょっと少なめでしたが、
店のお母さんがやると、本当にかなりの量が入ります。

ゴマ油を全体に馴染ませるとともに、ごはんを鍋全体に広げます。
浅く広い鍋なので、むしろ鉄板に貼り付けていくような感じ。
ゴマ油がプチプチと弾け、ごはんが揚げられているようにも見えます。

07011305.jpg

その後、火を止めたら、そのまましばらく放置。
ここでうっかり食べ始めると、店の人に怒られます。
店の人も付きっ切りではないので、じっと眺めることになりますが、
いくら不安になっても、じっくり我慢するのが肝要。

どうやらある程度、冷まして落ち着かせる必要があるようです。
しばらくすると店の人が戻ってきてスプーンでガリガリ。

07011306.jpg

中央にはパラパラ、カリッカリのチャーハンが出来あがり。
ゴマ油の香りが香ばしい、喜びのシメとなります。

店ではこれを「炒めメシ」と呼んでいるようですが、
これはこの店のお母さんが独自に開発したオリジナルの食べ方。
韓国料理としては独特ですが、一見、一食の価値ありです。

なお、プデチゲのサイズは小、中、大と選ぶことができますが、
店の目安よりも、ボリュームは少ないと考えたほうが無難です。
2人で中サイズ、3~4人で大サイズくらいでいい感じ。
僕らは5人だったので、大サイズがあっという間になくなりました。
麺の追加や、トッピングなどで調節をするのがよさそうです。

店名:元祖ブデチゲ
住所:東京都文京区湯島3-38-11第2みよしビル1階
電話:03-3834-4563
営業:11:30~14:30、17:00~翌2:00(月~金)、12:00~14:30、17:00~翌2:00(土)
定休:日曜日、祝日
http://www.budechige.jp



6 Responses to 湯島「元祖ブデチゲ」で本格議政府プデチゲ。

 

 
 
previous next