西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ飲み比べ(前編)。

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西新宿にあるマッコリバー「てじまぅる新宿店」にて、
経営者の金在浩(きむじぇほ)さんと、マッコルリの飲み比べをしました。
この店には常時、25種類以上のマッコルリが用意されており、
それぞれ個性的な味わいのマッコルリを味わうことができます。
僕もこれまでずいぶん飲んだのですが、まだまだ飲み残しがあります。
そんな飲み残しを減らしつつ、また味の違いも見極めようという企画です。

迷惑になってはいけないので、営業時間の終わり頃を目指し、
在浩さんや店の方々と一緒に、閉店後の店で楽しく飲みました。
以下は、それぞれのマッコルリがどういう味わいなのか、
可能な限りメモをとりつつ残した、真剣な記録と感想です。

ただし、利き酒のように酔わないように味を見たわけではなく、
むしろ積極的に酔いながら飲んでいたので、味への責任は微妙です。
また、マッコルリは発酵しているので状態によっても味が変わります。
あくまでも参考程度にしつつ、読んで頂ければ幸いです。

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ちなみに冒頭の写真は名物おつまみのひとつチャンジャポテサラ。
そしてこの写真はクリームチーズとチャンジャの韓国風カナッペ。
こんな感じの料理を食べながら、マッコルリをぐいぐい飲みました。

なお、カナッペは韓国海苔でチーズなどを包んで食べるのですが、
チーズとチャンジャの組み合わせが意外にもかなりいけます。
同じ発酵食品同士。リンゴのサクサク感も加わって実に美味でした。
これまではチャンジャポテサラをお気に入りとして食べていましたが、
今後はこちらのほうをひいきしてしまうかもしれません。

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1杯目:釜山山城マッコリ

厳密にはホワイトアイ(マッコルリのビール割り)が最初でしたが、
写真を撮り忘れたのと、純粋なマッコルリではないことから割愛。
この釜山山城マッコリを、飲み比べのスタートと致します。

名前の通り釜山で作られているマッコルリですが、
材料に特別な香草が加えられており、味に微妙な苦味があります。
高麗人参やツルニンジンにも似た、土臭い大地の味わい。
苦手な人は苦手でしょうが、ハマる人はハマる味だと思います。

釜山のマッコルリは伝統的な小麦麹を使用するのが特徴で、
朝鮮時代から続く長い歴史があり、民俗酒指定も受けています。
名前の山城は釜山の後方にそびえる金井山(クムジョンサン)のこと。
この地域は黒ヤギ料理でも有名で、黒ヤギのプルコギなどを食べつつ、
マッコルリをグビグビ飲むのが最高の楽しみ方とされています。

僕もかつてその体験をし、その話を記事に書いたことがあります。
黒ヤギ料理とマッコルリの現地体験はコチラをどうぞ。

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2杯目:梨マッコリ

オープン当初、在浩さんが一生懸命探していたマッコルリです。
梨のマッコルリがあるらしいけど、詳しい情報がわからない。
そんな努力の果てに見つけ出され、店のラインナップに加わりました。
当時は僕も微力ながら、扱っている店の情報などを提供させて頂きました。
「てじまぅる新宿店」以外ではコチラの店などにあります。

梨と聞くと瑞々しい甘さを想像しますが、梨っぽさはありません。
むしろ甘味よりもほのかな酸味を感じるマッコルリだと思います。
べたっとしないので飲みやすく、乳酸菌飲料風の印象もありました。

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3杯目:虎マッコリ

有名焼肉店「虎の穴」を経営する会社が製造する国産マッコルリ。
加熱殺菌をせず生の状態というのがこのマッコルリの特徴です。
普通のマッコルリに比べ、甘味がほとんどなくハードな味わい。
マッコルリの甘さが苦手な人には向くと思います。

なお焼肉チェーン「トラジ」で出しているトラジマッコリは、
この虎マッコリの製造法をもとに、アレンジを加えて作ったそうです。

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4杯目:農酒

マッコルリは庶民の酒であり、かつては農作業の合間に飲まれました。
昼食に軽くマッコルリを飲んで一眠り。午後の力を蓄えるための酒です。
そんな農作業のときに飲む酒という意味で、マッコルリの別名は農酒。
韓国語では「ノンジュ」と読み、これが商品名となっています。

硬質で透明感のある甘さが、このマッコルリの特徴だと感じました。
たいていのマッコルリは柔らかく、包むような甘さを持っていますが、
ガラスのような硬い甘さの中に、わずかに土の味が残っています。
マッコルリの味としてはかなり珍しい部類に入るのではないでしょうか。

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5杯目:富者10度

あえて10度と書いてあるように、10度以外の富者もあります。
10度でもアルコール度数は高いですが、13度、16度という商品も。
普通のマッコルリは5~8度程度なので、かなりのハイアルコールです。
カラメルや黒糖系の甘さがあるので、ずいぶんと飲みやすいですが、
油断して飲んでいると、あっという間に酔っ払うはずです。

ちなみに製造元は「恵貞麹都家(ペヘジョンヌルクドガ)」。
百歳酒の製造メーカーとして知られる麹醇堂の創業者、
商冕(ペサンミョン)さんの実娘、恵貞さんが社長です。

この家は酒造一家で、しかも3兄妹がすべて別の会社を経営。
長男が麹醇堂を継ぎ、次男が山査春で有名な商冕酒家を経営。
長女がこの「恵貞麹都家」ですから、すごい話です。

仲がいいのか悪いのか。創業者の商冕さんからは、
兄妹全員に門外不出の特製麹が伝えられているとのことです。

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6杯目?:とらじの唄

このあたりから徐々に酔っ払い始めている模様です。
写真は撮りましたが、どうしたことかメモが存在しません。
ちゃんと飲んだのか、写真だけ撮ったのかが微妙です。

ただ、このマッコルリは以前にも飲んだことがあり、
愛知県の中埜酒造が作る国産マッコルリということは覚えています。
「控えめの甘さと強めの発泡感が特徴」と以前の記事で書きました。
それをもって感想とさせてください。

というあたりで前半戦が終了。
このあと、さらにたくさんのマッコルリを飲み干します。
韓食日記始まって以来の、「後編に続く」をご期待ください。

店名:てじまぅる新宿店
住所:東京都新宿区西新宿7-10-10西村ビル地下1階
電話:03-5348-5535
営業:17:00~24:00(月~土)、17:00~23:00(日・祝)
定休:なし
http://www.tejimaul.com/

<過去の関連日記>
(05月06日)西新宿「てじまぅる新宿店」で角煮ほか。
(06月20日)西新宿「てじまぅる新宿店」で三元豚尽くし。
(07月17日)西新宿「てじまぅる新宿店」で桃園豚尽くし。
(08月07日)歌舞伎町「Teji Tokyo」でテジ頂上会談。
(10月28日)西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ三昧。



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