新大久保「チャムナム家」でパンチャン三昧。

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行かなきゃと思いつつ、なかなかチャンスがありませんでした。
新大久保の「チャムナム家」。4月から新オーナーが引きついでいます。
これまでいらした名物ご夫婦は、先月末に釜山に帰られました。

その間ずいぶん色々なことがあり、話をしに行かねばと思っていたのですが、
バタバタしていたり、店をのぞいてもいなかったりで実現しませんでした。
この日は顔を出すと同時に、店のお母さんと目がバチッと合い、
まあまあ上がっていけ、座っていけ、ビールを飲んでいけ、となりました。

問答無用で出てきた生ビールと、冒頭の写真は名物のナムル3品。
ひとりだったので特に飲むつもりはなかったんですけどね。
奥の席にこそこそと座りながら、お母さんとポツポツ話をします。
釜山に戻られた前オーナーご夫婦の話市ヶ谷に出来た店の話などなど。

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生ビールを2杯飲む間に、2組のお客さんが入ってきましたが、
そのどちらもが、前オーナーご夫婦のことを尋ねていらっしゃいました。
この店はほとんどの常連さんが、料理を食べに来ると同時に、
ご夫婦に会いに来る、という点に重きを置いていたように思います。
前オーナーご夫婦の人柄ゆえの話ですが、飲食店としてはすごいことです。

ただ逆に、前オーナーご夫婦に会いたくて来るということは、
後を引き継いだ店にしてみれば、非常に大きなハードルとなります。
同じ料理、同じサービスを提供しても、肝心要の部分が欠けた状態ですからね。
市ヶ谷の「市ヶ谷チャンナムヤ」も含め、後継店の課題となるのは、
そのあたりの人間関係に絡まる部分ではないかと思います。

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話が長くなるにつれて、パンチャンがどんどん追加されます。
隣で本格的に飲んでいるお客さんたちに出すもののついでですけどね。
冒頭のナムル盛り合わせから、白菜キムチ、キュウリのキムチ。
あと写真を撮り忘れましたが茎ワカメのナムルなどもありました。
どれも前オーナー時代から出されていた、定番のおかず類です。

おそらく気になるのは、以前の味と同じか? という部分でしょうが、
僕の食べた限りでは、以前とはやはり違った味付けになっているようです。
同じ料理でも、作る人の味覚、好みによって微妙に変わるのが普通。
正直なところ前のお母さんが作った料理のほうが好みですが、
新大久保の他店と比べるのなら、充分遜色ない部類に入ると思います。
ただ、昔からの常連さんなら、味が変わった! と思うでしょうね。

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前にも書きましたが、もう違う店だと思ったほうがいいと思います。
それは悪い意味ではなく、新しい店を正当に判断するという意味で。
以前の面影を期待してしまうと、やはり違う部分を強く感じますからね。

というような部分は、ほとんど自分に言い聞かせる話。
新しい魅力を探るためにも、ちょくちょく顔を出そうと思います。

なお、以前はオーナーのお母さんが接客を担当していましたが、
賑やかで面倒見のいいおばちゃんを接客係として雇ったようです。
本当はオーナーのお母さんがいちばん料理が上手なんですよ。
厨房担当の方もおりますが、お母さんも厨房にいるのはよいこと。
最後の写真はトゥブプッチム(豆腐に粉をつけて焼いたもの)ですが、
春菊とコチュジャンで花を表現した、芸の細かい一品です。

これは以前にはなかった、新しいよさのひとつですよね。
新しい人間関係を作りながら、少しずつよさを見つけていきたいと思います。

店名:チャムナム家(ちゃむなむちぷ)
住所:東京都新宿区百人町1-3-3サンライズ新宿1C
電話:03-3205-9233
営業:11:30~翌0:30
定休:なし

<過去の関連日記>
(04月14日)新大久保「チャムナム家」でタットリタン。
(04月19日)新大久保「チャムナム家」でタットリタン。
(04月20日)新大久保「チャムナム家」でキムチチゲ。



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