カムジャタンの考察(2)

日本でも韓国でもカムジャタンの歴史を語るとなると、
判で押したかのように下記の話が出てきます。

「カムジャタンの歴史は三国時代までさかのぼり……」

これを最初に書いた人が誰なのかはわかりませんが、
ネットの世界でコピペにコピペが重なりいつしか定説のように。

でも、こんな話、絶対にありえないんですよね。
カムジャタンに使われるジャガイモは中南米が原産地。
大航海時代にヨーロッパへと運ばれ、そこから世界各地に伝播。
朝鮮半島には19世紀初頭あたりに伝えられたとされています。
すなわち三国時代に存在するはずのない野菜なのです。

100歩譲って豚の背骨スープだったとしても、
三国時代は仏教の影響を受け始めた頃で徐々に肉食は衰退。
この時代の確固たる資料が残っている訳でもないでしょうし、
カムジャタンの歴史として語るにはやはり無理があります。
そもそもカムジャの名がついている時点で19世紀以降の料理ですしね。

いったいどこからこんな話が出てきたのだろう……。

と、調べてみたらグーグルで最初にヒットしたのがウチのサイト
かなり前に書いたコンテンツなので、すっかり忘れていました。
確かおぼろげにネットで検索しながら書いたような記憶があります。
韓国語のネット記事をそのまま信じて書いちゃったのでしょうなあ。
古いコンテンツは危険です。近いうちに全部削除しなきゃですね。

ホームページのコンテンツもかなり増えているので、
いつか、全部の見直しが必要なのかもしれません。

<過去の関連記事>
(04月24日)カムジャタンの考察。



8 Responses to カムジャタンの考察(2)

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