韓国料理店における居抜きの考察。

美味しかったはずの店に友人を連れていったら、
味がガラッとかわっていてガックリ。
韓国料理店を食べ歩いていると稀にある話です。
行く前にさんざん自慢していたりするので、
面目丸つぶれのうえ、友人には平謝りするしかありません。
韓国においても、日本においてもあることです。

理由はいくつかあるのですが、そのうちのひとつが居抜き。
店名やメニューが同じでも、店の経営者が違うことがあります。
日本の経営者であれば、居抜きでもどこか手を加えますが、
韓国では丸ごとそのまま引き継いでしまうことが多々あります。
そっくり常連客ごと、買い取るような感覚でしょうか。

味やサービスまでも引き継いでくれればいいのですが、
弟子に譲るという訳でもないので、そのあたりは疎かになりがち。
結果として、店が同じでも味はガタ落ちということになります。

韓国ではまだまだサービス業に対する意識が低く、
社会的にも1枚格下の仕事という認識が残っています。
店を長きに渡って守り、次の世代に受け渡すことは少なく、
ある程度稼いだら店を売り、その資金で違う事業を始めてしまう。
韓国ではよい店ほどすぐになくなる、と言われるゆえんです。

こうした韓国らしい特種な事情に対応するためには、
店の人と仲良くなっておく、というのが重要です。
仲良くならずとも、店の経営者を覚えておけば、
人が変わった瞬間に、しっかりと気付くことができます。

美味しく食べるためにも店の人との関係は大事ですが、
突然の居抜きに対する、自衛策にもなります。
店長さんが誰で、オーナーさんが誰なのか。
日本の店なら、こんなこと考える必要もないんですけどね。



6 Responses to 韓国料理店における居抜きの考察。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

 
 
previous next