新大久保「名家」で感じたカンジャンケジャンの最重要要素。

14032601

韓国ファンからの圧倒的な人気を獲得しつつも、
なかなか日本で食べられない料理というのがあります。
ひと昔前のタッカンマリ(丸鶏の水炊き、닭한마리)もそうでしたが、
あっという間に普及してファンの渇望が満たされました。

ならば次はこれをぜひとも普及させていただきたい。
冒頭の写真、オレンジ色の輝きが美しい……。

「カンジャンケジャン(ワタリガニの薬味醤油漬け、간장게장)!」

丸ごとのワタリガニを加熱せずに薬味醤油へ漬け込み、
とろとろの身と、濃厚なカニミソの味を楽しむ料理です。
韓国の専門店では産卵前のメスのみにこだわって提供し、
甲羅の裏に潜んだ絶品の内子(未成熟卵)も味わいます。

その内子というのがオレンジ色に見えているやつですね。

14032602

1人前(1匹)が3500円とけっこうなお値段ですし、
サイズも控えめですが、新大久保でこのビジュアルなら納得かと。

なお、足の部分は4等分なので、2人か4人での注文が理想。
3人だとケンカになりますし、5人だと血の雨が降ります。

個人的に嬉しかったのは使い捨ての手袋が用意されていたのと……。

14032603

カニミソと混ぜたごはんを、ひとりずつ個別に出してくれたこと。

甲羅にごはんを入れて混ぜるというのは格別の楽しみですが、
みんなでつつくとなると、いろいろ遠慮もありますもんね。
こういう日本的な気配りもいいものだなぁ、と感心しておりました。

でも、それ以上の喜びだったのが食べ終えた頃に……。

「こちら新しいの使ってください!」

とベトベトになったおしぼりを交換してくれたこと。

書き忘れましたが、僕ら「オレカテ」後の食事会で行ったため、
およそ30名というけっこうな団体だった訳です。
それを面倒がらず、テキパキとにこやかな笑顔でこの対応。

「いい店だなぁ!」

と感激したのは、韓国慣れしすぎているからかもしれません。

韓国料理って手づかみで食べる料理が多いじゃないですか。
サンチュで包む焼肉だとか、骨まわりをかじる豚足や豚の背骨など。
手がベタベタになるのは日常茶飯事という食文化の中で、
ペラッペラの紙おしぼりが出てきたりするとガッカリするのです。

どうせ汚れるなら、ストレスなしにゴシゴシ拭きたい。
そんな客の気持ちをわかっているかどうかが……。

「カンジャンケジャンにおける最重要要素!」

だとしたら言い過ぎでしょうか。

14032604

さてこの日、僕らは1人5000円の予算で料理を頼み、
その中にカンジャンケジャンと飲み放題が含まれていました。

キムチ盛り合わせ、ナムル盛り合わせから始まり……。

14032605

海鮮サラダ。

14032606

チャプチェ(春雨炒め、잡채)。

14032610

長ネギを使ったボリュームたっぷりの海鮮チヂミ。

※19時追記
この写真が抜けていたので足しました。

14032607

汁気のたっぷりとしたトッポッキ(甘辛の餅炒め、떡볶이)

14032608

メイン料理にサムギョプサル(豚バラ肉の焼き肉、삼겹살)

新大久保ではオーソドックスなコーススタイルかと思いますが、
ここにカンジャンケジャンが入るだけで、ぐっと特別感が出ます。
いま振り返っても、こうして写真で並べる以上に、
満足度はずいぶん高かったんじゃないかなぁと。

14032609

デザートのイチゴに加え、帰り際には全員にキムチのお土産まで。
大サービスというか、本当に至れり尽くせりという感じでした。

今後、

「新大久保でカンジャンケジャンを食べるなら?」

という問いには迷わず「名家!」と答えたいと思います。
ただし、産卵後の7~8月のみ、扱いがないそうなのでご注意を。
また、9月頃も場合によって内子がなかったりするそうです。

そんな説明を聞いて……。

「え、冷凍じゃないんですか?」

とびっくりしたのもひとつのポイントですかね。
韓国の場合、4~5月の旬にとったものを急速冷凍しておき、
通年で少しずつ使用していくというのが一般的です。

てっきり韓国から持ってきたりするのかと思っていたら、
築地から国産物を仕入れているのだとか。

であれば産卵前のこれからこそがいちばんの時期。
期せずしてベストタイミングでのご紹介になったようです。

※19時追記
カンジャンケジャンは事前に予約をしたほうがいいそうです。

店名:名家
住所:東京都新宿区大久保1-5-13櫻井ビル地下1階
電話:03-5287-6463
http://www.oishii-meika.jp/



Comments are closed.

 

 
 
previous next