ホームパーティにお邪魔して済州島料理の数々ほか。

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韓国つながりでお会いした方のホームパーティ。

当然、食卓に並ぶのは手作りの韓国料理ですが、
それ以外にもいろいろな仕掛けが施されていました。

まず、やけに本格的な鍋料理があるな、と思ったら、
これは近隣にある行きつけの韓国料理店から運んだもの。
豚カルビと白菜キムチを煮込んだテジカルビキムチチゲですね。
なんでも新メニュー候補として作られたものだとか。

社長さんもいらしていたのですが、

「じゃ、店があるので!」

と乾杯前にすーっと帰ってしまいました。
鍋ひとつ置いて去る、というカッコよさに唸ったり。

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近隣にはどうやら、行きつけの韓国料理店だけでなく、
こだわりの鮮魚店というのもあるそうで。

ハマチ、イカなどとともに……。

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どでかいボタンエビまでもが登場しました。

これをジョン・キョンファ先生スタイルという、
チョジャン(唐辛子酢味噌)で味わいます。

というところまで書いて、ふと思い出したのですが、
僕が個人的にいちばん好きなジョン・キョンファ先生の本はコレ。

オンマの台所―お母さんのごはんは家族の絆
http://www.amazon.co.jp/dp/4479781498/

普通に読めば、先生宅の日常を書いた自伝的家族エッセイですが、
日々の食事風景には、そこに込められた先生の姿勢がよく表れています。
レシピとして、韓国料理の作り方を教えてくれる本は山ほどありますが、
その裏にあるべき、韓国料理の心を伝えてくれる本というか。

日本人としては体感しにくい、在日家庭の食という視点も含め、
韓国料理に興味を持つ人には得難い勉強ができる本です。

もちろんエッセイとして読んでもたいへん微笑ましいストーリー。

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そして、ここからがタイトルにある済州島料理の数々。

小さなオレンジをくり抜いて器にしたペッキムチ(白キムチ)は、
その果汁を味付けに使って、さっぱりと仕上げたそうです。
クコの身や、細く切ったナツメなども入っていましたね。

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こちらは済州島式に作ったメバルの煮付け。

やはり先ほどの鮮魚店で購入したという立派なメバルを、
大豆と一緒に煮込む、というのが済州島式のポイントですね。

メバルのほかに、カワハギなどでも作ったりしますし、
大豆とともに、ニンニクの芽を入れて煮込む店も多いです。

んー、日本でこれを食べられるとは。

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さらに、ワラビと葉ネギのチヂミ。

ワラビも済州島を代表する特産品のひとつです。
このアレンジは手軽に済州島らしさを演出できていいですね。

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これも済州島風の串焼きということでよかったのかな。
牛肉、オクラ、ミョウガなどを串に刺して焼いてあります。

しかしまあ、よくもこれだけの料理を日本で再現したものですが、
後で教えてもらったところ、こんな便利な本があるのだとか。

魅力の済州島料理と韓国健康ごはん
http://www.amazon.co.jp/dp/4751110322

早速買いましたが、確かにこれらの料理のレシピが載っています。
ほかにも、

・チョンボッチュク(あわび粥)
・カルチホバックッ(太刀魚とかぼちゃのあっさりスープ)
・ヘムルトゥッペギ(海鮮鍋)
・ピントク(そば粉の薄焼き巻き)
・ユチェナムル(菜の花のナムル)

といった済州島ではお馴染みの料理が並んでいたり。

著者の先生は大阪にある「李朝園」という店の経営者さん。
済州島料理のほか、一般的な家庭料理も収録されており、
また後半には約20種のキムチレシピが掲載されています。

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宴席には夏らしいピョンス(水餃子)なども登場。

これだけの料理を作るのは大変だったでしょうねぇ。
マッコリ片手に、出来上がったところへお邪魔しましたが、
まさかここまでたくさんの料理が出てくるとは思いませんでした。

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デザートは慶州パン(慶州式の饅頭)。

済州島だけでなく、いろいろな地方への欲求を、
存分に満たしてもらった、なんとも幸せな夜でした。

実はこの記事、だいぶ書くのが遅くなってしまったのですが、
いまさらながら、おもてなしくださった皆様に感謝致します。

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その後、あれだけ食べたのに、まだ2次会へ。

いえ、冒頭のテジカルビキムチチゲがあったじゃないですか。
鍋料理を提供してくれた社長さんに挨拶をせねばなりません。

バンガバンガ
http://www.bangabanga.jp/

JR赤羽駅から徒歩3分という好立地ながら、
繁華街とは別方向にあって、ビル2階の穴場的なお店です。

自慢の料理として出して頂いたのが写真のポッサム(茹で豚)。
お店の社長さんいわく、

「サラダ風にしました」

ということで、全体にさっぱりとした味付けです。

真ん中にある甘酸っぱく和えた千切り野菜も、
一般的な即席キムチ風の味ではなく、サラダのほうに近付けた感じ。
サンチュで包むあたりも含め、確かにサラダを感じました。

「じゃあ、名前をサラダポッサムにしましょう!」
「カウンター席があるなら、ひとりのお客さんも多いですよね!」
「サラダポッサムのハーフも作りましょう!」

などと、酔いに任せて勝手なことをいいながら。
楽しい赤羽の夜はますます更けてゆきました。

ちなみに我が家から赤羽はバスで15分ほどの距離。

心理的にもいちばん近い繁華街というのが赤羽なので、
こっそりひとり飲みをするときはよく利用します。
ハシゴをしつつ、カウンターでポッサムをつつきにいく。

今後、そんな楽しみ方もできるかもしれません。



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