新大久保「くるむ」でウサムギョプと15種類の新鮮野菜。

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大久保通り沿いで4月18日にオープンしたばかりの新店。

目立つ場所なので工事中から気になっていたところ、
オープンの知らせをFacebook経由で社長さんから頂きました。

「ぜひ一度ご招待させて頂きたいのですが、いかがでしょうか?」

というなんともありがたいご提案だったので、
韓国料理のプロ総勢4名でホイホイと伺ってきました。
その全員が、

「この店はいいなぁ!」

と口を揃えたことをまずお伝えしておきます。
写真でも伝わるかと思いますが、この店の売りは……。

「15種野菜で包む韓国焼肉」

たくさんの包み野菜を用意して牛、豚、鶏焼肉を味わう、
野菜をコンセプトとした焼肉店ということです。

冒頭の写真にあるお肉はウサムギョプ(牛バラ肉の焼肉)。
カシス果実を使った特製のソースで味付けがなされています。

※5月11日追記
後日、取材をした結果、果実をカシスと聞き違えていました。
下記、もう1点とともに訂正致します。申し訳ありません。

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これを鉄板でチリチリと焼き……。

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間髪入れず、葉野菜に包んでガブリ。

サンチュ、エゴマの葉、水菜というオーソドックスな面々ですが、
ほかにも名前のよくわからない珍しい野菜がたくさんあります。
メニューの中で図鑑のように紹介されているので、

「えーと、これはなんだろう……」
「デトロイトっていう野菜みたいですね」
「鉄分が豊富で、食べる輸血との別名があるとか」
「へー!」

なんて会話で盛り上がれます。

この手の料理を食べるときに、いつも思うのですが、
野菜の食べ方、使い分けに対するアピールが少ないなと。
どれがどの野菜かを教えてくれるのは非常にありがたいですし、
欲を言うなら、味や香りに関するアナウンスも欲しいですね。

包むのに適した野菜、香りのよい野菜、苦味や酸味を加える野菜。

肉の種類ごとに、どれとどれを組み合わせるとよいのかとか、
そういったオススメがあると、より楽しみの幅が広がります。

往々にしてたくさん野菜があっても、結局は食べ慣れた、
サンチュとエゴマの葉ばっかり消費してしまうんですよね。
気に入ったものがあっても、次のときにはもう忘れているとか。

あとは、野菜の種類もどんどん開拓して欲しいもの。

こうした包み野菜の種類でいくと韓国は確かに種類豊富ですが、
日本も京野菜、加賀野菜など地域ごとの野菜がたくさんあります。
中国野菜、西洋野菜なども、どんどん使っていいと思いますし、
発信の場としても、韓国料理の範疇に留まらない活躍ができそうです。

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味付け用のカンテンジャン(濃く煮詰めた味噌)も好評でした。

15種類の野菜とメインの肉、6品の副菜とこの味噌がセットで、
1人前1980円(税込2079円)なら、まあ悪くない値段かと。
全部は写っていませんが、僕らが食べた冒頭の写真で2人前です。

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第2ラウンドはBBQチキンのコチュジャン味。

タッカルビ(鶏肉の鉄板炒め)に近い味かと想像しましたが、
食べてみると、むしろプルタク(激辛のグリルチキン)風でした。
ただプルタクほどの辛さはなく、ほどよい辛さですどね。

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僕らが食べた以外に、鶏がもう1種と、豚肉が3種。

醤油味のBBQチキンと、サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)、
コチュジャンサムギョプサル、テジカルビ(豚カルビ焼き)。
しっかりツボを抑えたメニュー構成です。

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というか、全体的にメニューの組み方が上手ですね。
新店にしてはこなれている、という表現がいいかもしれません。
サイドメニュー、ドリンクメニューなども定番を抑えつつ、
ちょっと気になるメニューをしっかり配置しています。

チヂミなども、自慢とするのは定番のニラチヂミですが、
名前を「涙のニラチヂミ」としたことで気になる度がアップ。
何度も試作を繰り返して、シェフが涙をしたというのが理由ですが、
たった一言でニラチヂミにストーリー性を持たせました。

緑色の鮮やかなチヂミは店のイメージにもよく合いますし、
表面がさっくり仕上がっていて、こだわりの跡がうかがえます。

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食事メニューにスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)と……。

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オジンオトッパプ(イカ炒め丼)。
タコ石焼きビビンバ。

ひとしきり胃を落ち着かせたところで、
ここからさらに……。

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スイーツがどーん、というのも嬉しい部分ですね。

・ゆず茶ロールケーキ
・マッコリロールケーキ
・唐辛子フォンデショコラ

というラインナップ。
以前、僕がどこぞの韓国料理イベントで、

「韓国料理はスイーツが弱い!」

と偉そうに語っていたのを社長が聞いてくれていたとか。
それをしっかり汲み上げて頂き、それこそ僕が涙する思いでした。

この日、食べてきたものはこれで全部ですが、
雰囲気も居心地もよかったので、また個人的にも伺おうかと。
あとはしっかり取材としても足を運ぼうと思っています。

ネット上での反応を見ても、よいスタートを切ったようなので、
この後、どのように成長させていくのかなどぜひ伺ってみたいところ。

新大久保においては充分すぎるほどにいい店ですが、
こうしたスタイルの料理を出すお店がほかにない訳ではありません。
他店との差別化、オリジナリティの模索はもっとあってよいかなとも。

新規店だけに、スタッフの方が慣れるまでもう少しかかるでしょうし、
話を伺った限りでは、レシピにもまだまだ試行錯誤が必要とのこと。
新大久保で頭角を現すのは、もうすぐそこの話だと思いますが、
そのレベルに留まらない、派手な活躍を期待したいところです。

店名:くるむ
住所:東京都新宿区大久保2-32-2林ビル2階
電話:03-3200-6969
営業:11:00~23:00
定休:なし

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