コリアうめーや!!第272号

コリアうめーや!!第272号

<ごあいさつ>
7月になりました。
なんとびっくり、2012年も折り返しです。
いやあ、時の過ぎるのは本当に速いですね。
日本列島は各地で梅雨の真っ只中ですが、
夏の声ももうすぐ間近という感じ。
じりじり肌を焼き焦がすような熱気が、
今年もあとちょっとのところに来ています。
節電の夏、頼るべきひとつが涼味でしょうが、
冷麺、素麺、アイス、スイカなどなど。
これはこれで楽しみだったりします。
先日は今夏初のウナギも食べちゃいました。
さて、そんな中、今号のテーマですが、
ここ最近、日本で人気の料理を取り上げました。
料理としてはもうだいぶメジャーなので、
語り口のほうを、ちょっとひねってみた感じ。
コリアうめーや!!第272号。
高いところから失礼する、スタートです。

<次に流行る韓国料理をプレゼン!!>

えー、ただいまご紹介に預かりました、
コリアン・フード・コラムニストの八田靖史です。
本日は宜しくお願い致します。

皆様、お手元に資料は届いていますか?

あ、大丈夫そうですね。A4のレジュメが2枚。
こちらをご覧頂きつつ、正面のモニターに画像も映し、
両面から説明のほうをさせて頂きたいと思います。

今日はあまり時間的な余裕がないとのことなので、
サクサクと話を進めていきたいと思います。
ついつい話していると脇道にそれるんですよね。

で、むしろ脇道のほうが評価を頂いたりも……。

本来の話が尻切れトンボになってしまい、
結局、何をお伝えしているのかわからなくなります。
自分でも反省する部分が多いのですが……。

あ、これがそもそも脇道ですね。

いけない、いけない。話の本筋に戻りまして、
まずはレジュメの1枚目をご覧ください。

本日は次のような内容でお話をさせて頂きます。

タイトルが……。

「ヤンニョムチキンが韓国料理を制す!」

ですね。

ちょっと過剰な表現に見えるかもしれませんが、
私としては、自信を持ってお伝えする韓国料理の近未来。
ヤンニョムチキンはいま人気急上昇中の料理です!

で、まずは1番からですね。

「1、期待の新定番『ヤンニョムチキン』とは!?」

まずは料理そのものを簡単に解説します。
画像を一緒に見て頂いたほうがよいと思いますので、
正面のモニターにご注目ください。

あ、すいません。電気を消して頂けますか?

はい、ありがとうございます。
ああ、これでずいぶん見やすくなりましたね。
こちらが韓国のヤンニョムチキンです。

まず、ヤンニョムチキンという名称ですが、
ヤンニョムが調味料、合わせ調味料の総称です。
また、それらをもって味付けをしたという意味でもあり、
合わせ調味料を絡めた料理、でもあります。

そして、チキンのほうは鶏を表す英語ですが、
この場合はフライドチキンの略ですね。

ヤンニョム、すなわち合わせ調味料で味付けをした、
フライドチキンをヤンニョムチキンと呼びます。

見ての通り、真っ赤な色をしているのが特徴で、
コチュジャン、ケチャップ、粉唐辛子の赤色です。
ほかに水飴、ニンニク、ショウガ、ゴマ油などが入り、
ピリッと辛いけれども、甘さもしっかり感じます。

こってり甘辛い、という感じですね。

韓国では外食メニューとして人気が高く、
特に、ビールのおつまみとしての印象が強いです。
大手のチェーン店だけでなく、個人経営の店も多いので、
食べたいときに、すぐ店が見つかる魅力もありますね。

どころか、出前の定番メニューでもありますので、
みなさん自宅で楽しんでいるケースも多かったりします。
間食、夜食として食べるという人も多いです。

韓国の鶏料理はみんな1羽丸ごとが基本なので、
けっこうなボリュームになるんですけどね。

そして、次に行きまして……。

「2、新大久保での爆発的流行と新発想!」

というふうに書きました。
言うまでもなく、新大久保は国内最大のコリアンタウン。
当然、ヤンニョムチキンは広く愛されております。

私の個人的な経験を振り返ってみますと、
新大久保に専門店が増えたのは2007年頃でした。
このあたりから存在感が高まりましたね。

お手元のレジュメにURLを記載しましたが、
当時、メールマガジンでこんな記事も書いています。

第160号/新大久保を巡るチキン探検隊!!
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume160.htm

そこから5年ほどが経過してすっかり定着。
いまや、新大久保では定番料理のひとつとなり、
メインも張れる一品料理として活躍中です。

また、最近はヤンニョムチキンの普及によって、
そこから派生したアレンジ料理も見るようになりました。
新大久保には韓国料理店だけで約270店舗があり、
個性を打ち出さねば、埋もれてしまいがちです。

他店とは違う料理、違う発想をということで、
韓国とはまた別の流れで、新商品が登場しています。

例えば、鶏肉のかわりにホタテを使ったアレンジ。
お店の方いわく、

「ヤンニョムホタテ!」

という新メニューらしいですが、
これがけっこうイケましたね。
あるいは、海鮮料理店でも得意分野を活かし、

「ヤンニョム甘エビ!」

を出していました。
もちろんこの流れはさらに可能性がありそうなので、
どんどん新しい「ヤンニョム○○」は誕生しそうです。

家庭でフライ類にかけるソースのかわりに、
韓国式のヤンニョムを使うというのも面白いでしょうね。
まだ業務用が主ですが、ヤンニョムチキンのタレは、
少しずつ、市場にも出てきているようです。

さて、その次に……。

「3、本場韓国での多彩なバリエーション!」

というテーマも設けてみました。
日本でもいろいろなアレンジが進んでいますが、
本場、韓国にも当然、進化形はあります。

ざーっと画像を見て頂きましょうね。

・カンジャンチキン(醤油味)
・マヌルチキン(ニンニク風味)
・トゥルケチキン(エゴマ風味)
・カンプンチキン(中華風)
・カレーチキン(カレー風味)
・パダッチキン(千切りネギを大量トッピング)
・タッカンジョン(蜜ダレ和え)

はい、代表的なところでこんな感じ。

また、これらは主に味付けとトッピングの工夫ですが、
ほかにも下味や、衣、油で個性を出す店もあります。

鶏肉そのものに青唐辛子の辛さを染み込ませたり、
クリスピーな衣を使ったり、健康的な油を使ったり。
店が多いぶん、差別化が重要になっているので、
それぞれいろいろな工夫を掲げていますね。

次から次へと新商品が出ている印象です。

そして、最後になるのが……。

「4、ヤンニョムチキンはココにこだわれ!」

という項目ですね。

これはちょっとオマケ的な要素なのですが、
ここにこだわると、より本場らしくなるポイントです。
チキン専門店のテーブル風景を見て頂くと……。

はい、ここです! この部分!

チキンの横にあるコレが重要なんですね。
角切り大根の酢漬けと、大量の千切りキャベツ。
キャベツにはマヨネーズとケチャップがかかっています。

これは、いうなればカレーと福神漬のような関係で、
なくてはならない、絶対的な付け合わせなんですね。

古くから、このスタイルで提供されてきたため、
大根とキャベツがないと、チキンを食べた気がしない。
そんなことを言う韓国人も少なくありません。

まあ、実際に食べてみると、油を使った料理なので、
舌をさっぱりさせる付け合わせは、確かに必要なんですよね。
大根とキャベツを間に挟むことによって、
より、チキンを美味しく食べられる効果があります。

あと、ここ。ここも大事。

フォークとナイフではなく、フォークが2本。
片方のフォークで肉を突き刺し、もう1本でむしるのが、
韓国的にはチキンを食べる、正式な作法です。

こういうあたりにこだわると……。

「おっ、わかってるね!」

という評価を頂けるでしょうね。
韓国好きとしても、思わず顔がにやける瞬間です。

というところで、準備した話は以上です。

お、ちょうど時間ぴったりでしたね。
何か質問などあるようでしたら、頂戴致しますが……。
あ、もう時間ですか、ではここまでにします。

ご静聴ありがとうございました。

<お知らせ>
6月5日(火)に学研教育出版より新刊が出ました。
「ハングル練習帳」「ハングルドリル」「ペラペラドリル」に続く、
シリーズ第4段は、初級脱出を目指した文法事項に切り込みます。
ヘヨ体の基本的な作り方から、過去形、敬語までがメインです。

タイトルは、

『世界一やさしい韓国語 初級脱出!』

音声CDのほか、練習問題の解説は僕が登場する動画でもフォロー。
一連のテキストを使って頂いた方には、いいステップアップになるはずです!

韓食日記
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<リンク>
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<八田氏の独り言>
最近、こんなことを多くしゃべっています。
たぶん韓国料理全体の営業マンです。

コリアうめーや!!第272号
2012年7月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

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