「とんいマッコリ醸造場見学ツアー」に参加。

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春の嵐によって大風が吹き荒れた3月31日。
交通が乱れる中、なんとか日暮里から京成線に乗って、
「とんいマッコリ醸造場見学ツアー」に参加してきました。

先日も、酒造を訪ねた記事を書きましたが、
それ以外にも、こんな記事としてお仕事にもつなげました。

アサヒコム/日本でマッコリを造る理由
http://www.asahi.com/international/korea/TKY201202240329.html

国産マッコリは着実に増えており、僕が数えただけでも30社以上。
地元産の米を使ったり、特産品を加えたフレーバーマッコリを造るなど、
ご当地の個性とマッコリのコラボが、少しずつ見えてきました。

あくまでも個人的な感想ですが、国産マッコリの魅力として、
ひとつ「振り幅の大きさ」があるのではないかと感じています。

本場ではないがゆえに、独自の解釈で造られたマッコリが生まれ、
いい意味でも、悪い意味でも、個性的なマッコリがたくさん登場しています。

それを、「本場とは違うからダメ!」と斬って捨てるのか、
それとも、「これはこれで面白い!」と喜んでみるかは飲む人次第。
そもそもの酒として美味しいかどうか、というのは大前提ですが、
日本に住む僕としては、後者の喜びを享受したいと思います。

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ちなみに、ここ千葉県富里市で造られいる「とんいマッコリ」は、
千葉県産の多古米を、尚州産の麦麹と、高敞産の甕を用いて作る本格派。
温度管理された醸造室に、マッコリの入った甕が並んでいます。

最近は韓国の醸造場でも、ステンレスのタンクを使うところが多いので、
なかなか、こうした甕の並ぶ光景というのは見ることができません。
こんな醸造風景を日本で眺められるというのは貴重ですね。

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見学とともに、その場でいっぱいやれるのも酒造見学の醍醐味。
とんいマッコリを飲みながら、心づくしの手料理を頂きました。

白身魚、ひき肉、肉詰めピーマンという3種類のジョン(衣焼き)に……。

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茹で豚。

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ナムルの盛り合わせ。

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山盛りになったチャプチェ(春雨炒め)。
この盛り方が韓国らしいもてなしの気持ちを象徴していますね。
料理の品数自体も、予定よりたくさん出して頂いたのだとか。

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キムチジョン(キムチ入りのチヂミ)。

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トッポッキ(餅炒め)。

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メインの鍋はヘムルタン(海鮮鍋)でした。
ホタテやワタリガニなどがゴロゴロ入ってスープが濃厚。
これでだいぶ満腹になったところへ……。

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最後はチャンチククス(温麺)まで。

韓国には「先酒後麺(ソンジュフミョン)」という言葉がありますが、
飲んだ後に食べる麺のうまさは、万国共通の喜びではと思います。

帰り際には、とんいマッコリをお土産で各自1本ずつ頂きました。
これを冷蔵庫で3、4日寝かせてから飲んだのですが、
それでももう発酵が進み、ほんのり酸味を帯びていました。

キムチでもマッコリでも、酸味が出たほうが旨いと思っているので、
酒造で飲んだときよりも、さらに好印象でしたね。
日本でなかなか、これだけしっかり発酵するマッコリは飲めません。

ブランド米を使っているため、値段はちょっとお高めですし、
足も早いですが、本格を求める方にはおすすめのマッコリです。

店名:木川工房
住所:千葉県富里市日吉台3-24-2
電話:0476-85-8708
http://makkoli.biz/



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