これまで何万枚と韓国料理の写真を撮ってきましたが、
どうやって撮っても、美味しそうにならないのがこの料理です。
鉄板の上で、ぶつ切りにした鶏肉と野菜を炒めた料理。
……などと説明するまでもなく、タッカルビですね。
美味しそうには撮れなくとも、見た目は間違いなくタッカルビ。
オレンジ一色で、なんともビジュアル映えしない料理ですが、
食べ慣れた人なら、これでも食欲を刺激するかもしれません。
実際、目の前にあれば、まったく印象は違いますしね。
鶏肉と唐辛子の焦げる香りも手伝って、もうたまらない興奮です。
ちなみに、炒める前の状態で撮るとこんな感じ。
火の通っていないキャベツが自分を主張しておりますが、
タッカルビらしさからは、さらに遠ざかった気がします。
あるいは、ぐぐっと寄ってみるという手もあるのですが、
鶏肉や餅といった具が強調される一方、全体像がつかめません。
円形の鉄板をみんなで囲みながら、というのも魅力ですしね。
「タッカルビはどう撮ったら美味しそうに見えるのか!」
という難問は、いずれプロのカメラマンさんに聞いてみたいと思います。
まあ、キミの腕が悪い、というのが妥当な結論でしょうけど。
と、だいぶ余談のほうに偏ってしまいましたが……。
きちんとお店の紹介もしてみたいと思います。
新大久保でもっとも賑やかな、通称「イケメン通り」に位置し、
タッカルビよりも、むしろ店頭の屋台料理で有名な1軒。
オデンとか、ホットクとか、トッポッキなんかをつまめるので、
散策がてら、路地に面した椅子に腰掛けていく方が多いです。
もう2年前の話ですが、かつて「美女学」という番組で、
モーニング娘。と一緒に、ロケで足を運んだのがこちらの店でした。
韓国のオデンに関するクイズでご協力頂いたのですが、
いま振り返っても、あれは自分史に残る名誉な仕事でしたねぇ……。
その頃から、いろいろな屋台料理を出していましたが、
いつの頃からか、内部をリニューアルしてタッカルビの専門店に。
いまも屋台料理のほうが目立ってはいる印象ですが、中に入ってみると、
居酒屋風のメニューが揃っていて、居心地は悪くありません。
鶏&鶏ですが、コチラがネギチキンで……。
コチラがニンニクチキン。
骨なしのフライドチキンに、ネギ、ニンニクで味付けをしています。
ハーフサイズがあったので、2種類を注文してみました。
タッカルビの鶏肉、野菜は4分の1ほどを残してごはんを頼み、
野菜と一緒に、ゴマ油で炒めてもらうのが定番。
スプーンでガリガリこそげながら味わう楽しさがあります。
東京ではすっかり店が少なくなったタッカルビですが、
時折り、無性に食べたくなる瞬間があったりします。
鉄板は釜フタでなく、フチつきのほうが気分が出るなぁとか。
サリ(トッピング)の選択肢をもっと増やして欲しいなぁとか。
専門店なら個性派の具があってもいいんじゃないかなぁとか。
いろいろワガママをいえば、キリがないのですが、
当面、新大久保でタッカルビを食べたいときはココだなと。
そう思えたのは、なかなか大きな収穫でした。
もっとタッカルビを頑張る店は増えていいと思うんですけどね。
ソウルでは炒めずに、炭火焼きするタッカルビが流行の兆し。
古いタイプのタッカルビを復刻したようなアレンジですが、
逆に新しいということで、少しずつ店が増えているようです。
そういう新しさの要素を伴えば、日本でも店が増えていくかもですね。
タッカルビの再起と奮起を期待したいと思います。
店名:春川鶏カルビ
住所:東京都新宿区大久保1-15-7
電話:03-3207-4572
営業:11:00~23:00
定休:なし
2 Responses to 新大久保「春川鶏カルビ」でタッカルビ。