新大久保「ハンアリ」でチャムゲジャン&炎のサムゲタン。

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長いこと新大久保をウロウロしていると顔見知りも増え、
お店の社長さんや店長さんに、

「おー、元気? コーヒーでも飲んでいきな!」

ということがあったりします。
でも、

「おお、いいところへ。カンジャンケジャン食べてって!」

という人はあんまりいないですね。

予定があるので、といったんは断ったのですが、
熱心な誘いに負け、マッコリ1杯飲んで行くことに。
で、出てきたのが冒頭の写真なのですが……。

いやはや、カンジャンケジャンといってコレが出てくるとは。

一般的にカンジャンケジャンといえばワタリガニで作りますが、
それ以外のカニで作ってもカンジャンケジャンはカンジャンケジャン。
冒頭の写真は、韓国でチャムゲと呼ばれるカニで作ったもので、
和名ではチュウゴクモクズガニ、いわゆる上海ガニです。

出てきたのを見た瞬間、

「こ、これは!?」

と漫画みたいな驚き方をしてしまいました。

チャムゲのカンジャンケジャンなんて、
過去に臨津江近くで1度食べたっきりというレアメニュー。
まさか新大久保で見るとは、という料理です。

「これを味見して欲しかったんだよねー」

とマネージャー。
なるほど、熱心に誘って頂いた理由がわかりました。

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サイズがサイズなので、食べるところは少ないですが、
味噌の濃厚な味わいは旬のワタリガニにも負けてはいません。

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結局、ごはんまでもらって、甲羅に放り込んで、
スプーンで力いっぱいこそげながら堪能しました。
淡水のカニなので、味付けをかなり濃い目に作ってありますが、
そのしょっぱさがまた、ごはんとよく合います。

カンジャンケジャンは生食するものなので、
しっかり漬けるか、薄味にするなら必ず事前に冷凍。
韓国で食べる薄味のワタリガニはみな急速冷凍したもので、
基本的に活きている生から漬けることはありません。

なんで、こんな珍しいものがあるのかと尋ねると、
こちらの店のマネージャーさん、

「特別なルートがあるんだよね」

とのこと。
韓国でこのチャムゲを養殖しているところがあり、
そこからカンジャンケジャンを仕入れているそうです。

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なるほど、と納得したところで後日改めて訪問。

昨年12月にオープンしたばかりの「ハンアリ」ですが、
チャムゲジャンのみならず、いろいろ面白いことをしています。
店頭で呼び込みを兼ねつつ、マッコリの試飲をしていたり、
他店にはない、珍しいメニューも開発しています。

それが上の写真、唐辛子を加えた赤いサムゲタン。
お店では「炎のサムゲタン」という名前で出ています。

タッケジャン(鶏のユッケジャン)のような味を想像しますが、
食べてみると、やっぱりサムゲタンという不思議な感覚。
それでいて後味は唐辛子のぶんだけしっかり辛いです。

ありそうで、なかった料理という感じですかね。

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サムギョプサルは包丁目を入れたカルサムギョプサル。
「カル」というのが韓国語で「包丁」を意味します。

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カンジャンケジャンだけでなく、ヤンニョムケジャンも用意。
こちらはワタリガニを薬味ダレに漬けて作っています。

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チヂミはニラと青唐辛子がたっぷりでしたね。

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大盛りで出して頂いたカッキムチ(カラシナのキムチ)。
いつもある訳ではないようですが、これも美味でした。

これらの料理を肴に楽しく飲んでいると、
やがて、別で飲んでいた方々から電話があって合流したり。
というのが、もう1ヶ月半も前のことなんですねぇ……。

その間、出張があったり、物産展があったりしたとはいえ、
ずいぶん長期に渡って新大久保の記事を放置したものです。
新大久保にもだいぶ動きが出ているので、しっかり追いかけねば。

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シメはスンドゥブチゲを堪能。

まだ新しいお店ではありますが、いちばん激戦区の通りにあり、
店頭で毎日呼び込みに立つなど、いろいろな意味で積極的なお店。
新しいことをしよう、という気持ちがよく伝わってきます。

その時々で、いろいろなおすすめがあると思いますので、
まずは店頭にて、マネージャーさんと会話をしてみるといいかもですね。
うまくハマれば、意外な料理に出会えるかもしれません。

店名:ハンアリ
住所:東京都新宿区大久保1-12-14
電話:03-3200-6880
営業:11:00~24:00
定休:なし
http://hangariya.com



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