新大久保「クンバリ」で北海道ハスカップマッコリお披露目会。

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日曜日に新大久保で開催された新しいマッコリのお披露目会。
本来は渋谷の「韓食彩酒とんとんとん」で開催予定でしたが、
事情があって急遽、新大久保の「クンバリ」へと変更になりました。
「クンバリ」は軍隊料理専門店という変わったコンセプトの店です。

冒頭の写真が、今回お披露目された「北海道ハスカップマッコリ」。

ハスカップといえば、ブルーベリーに似た北海道特産の果実で、
ジャムにしたり、お菓子にしたり、ワインにもなっています。
それをマッコリと融合させ、北海道と韓国の架け橋にという企画。
仕掛け人は、札幌で営業しているマッコリバーのマスターです。

そのマッコリバーを訪れた記事は下記をご参照ください。

札幌「マッコリBar Chandan」でマッコリ2種。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1163.html
マッコリBar Chandan
http://chandan51.blog14.fc2.com/

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正式発売は来月とのことで、まだノーラベルの状態。

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小樽の地酒として名高い「北の誉酒造」が造っています。

北海道の地酒を造るメーカーが、北海道のハスカップを使い、
北海道らしいマッコリを造る、というのがこのマッコリの意義。
国内産のマッコリを造る酒造会社はだいぶ増えましたが、
ご当地系のフルーツマッコリは僕の知る限り、これが初めてです。

いずれ、

・青森りんごマッコリ
・山梨巨峰マッコリ
・鳥取二十世紀梨マッコリ
・沖縄シークワーサーマッコリ

といった感じにご当地マッコリも増えていくかもしれませんね。
日本全国に日本酒の蔵があることを考えると、
どこの地域でも、実現の可能性は充分にあります。

ちなみに、ハスカップマッコリを飲んでの感想ですが、
多分に日本酒の個性を残しているのが印象的でした。

後味にはしっかりハスカップの酸味が香るのですが、
それ以上に、日本酒独特の米感がすっきり切れていく感じ。
国産のマッコリは甘酒、どぶろく方面に偏ることが多いのですが、
日本酒方面に偏るものもある、というのを体感しました。

もちろんマッコリらしさという意味で疑問符はつくでしょうが、
日本酒が好きな人には、うまくハマる新感覚のお酒だと思います。
このあたりを入口としつつ、日本酒とフルーツの融合という、
新たな日本酒文化も模索できるではとの印象を受けました。

なお、今後はハスカップマッコリだけにとどまらず、
本格的な米マッコリや、その他の北海道マッコリも製作予定。
北の大地が育む、マッコリの未来に期待したいと思います。

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そして、この日は他のメーカー関係者も参席。

こちらは釜山で造られている生マッコリで、
札通商事という、札幌にある会社が輸入しています。
釜山山城醸造で造られている「キチャルサルタク」という銘柄。
『珠玉のマッコリ徹底ガイド』でも紹介致しました。

飴のような重みのある甘味と、独特の風味が特徴のマッコリ。
北海道以外では、ほぼ流通していない希少な銘柄です。

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写真を撮り忘れたので、以前のものを流用。
同じく釜山でいちばん広く飲まれている「生濁」も、
この日のイベントに提供されておりました。
こちらはすっきりさわやかな飲み口が持ち味。

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先日、紹介した茨城県吉久保醸造の「うさぎのダンス」。

開けた途端にシュワッと吹き出る発泡感と、
女性受けしそうな、甘くソフトな飲み口が自慢です。
僕なんかはもう少し甘味が少なくても、と思うのですが、
同席した女性は、

「もう、これじゃなきゃダメ!」

というぐらいにお気に入りとか。
甘くフルーティな味わいが好きな方には絶好の銘柄です。

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そして、こちらはハスカップマッコリと並ぶ目玉商品。
同じく札幌で作られている、地場野菜のキムチだそうです。

白菜、大根、キュウリに加え、キャベツのキムチも定番とか。
右端がキャベツのキムチで、見た目は白菜とかわりませんが、
食べてみると、シャキシャキ感が明らかにキャベツです。

ちなみにこのキムチ「ヘンジャのキムチ」と呼ばれており、
名前の通り、光州出身のヘンジャさんが作っております。
塩辛をたっぷり使いつつ、甘味は抑えるというのがこだわりとか。
先月10日には、専門のショップもオープンしたそうです。

ヘンジャのキムチ
http://blog.livedoor.jp/henja_kimuchi/

こういう地場のキムチも可能性は大きいですよね。

岐阜県の各務原キムチあたりが、すでに先を行っていますが、
ご当地の特色を生かしたキムチも、いろいろ作れるはず。
このあたりもマッコリの未来とともに期待したい分野です。

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なお、この日はマッコリだけでなく料理もたくさん。

厨房は「クンバリ」ですが、料理は「とんとんとん」のもので、
こちらはテジメウンタン(豚肉の辛い鍋)と紹介されておりました。
印象としてはタットリタン(鶏肉と野菜の鍋)の豚バージョンという感じ。
テジポックムタン、あるいは少し遊んでテジブタタンでもいいですね。

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ほかにも、トッポッキ(餅炒め)や……。

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チャプチェ(春雨炒め)といった宴会料理の定番も登場。

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シメにはヤンニョムジャン(薬味醤油)をかけて味わう、
鶏と野菜のスープが、こちらも大鍋でどーんと出ておりました。

ずいぶん内容が盛りだくさんだったお披露目会でしたね。

関係者の方からいろいろ話を聞かせて頂きましたが、
北海道はこれからも、あれこれ面白いことがありそうな様子。
ハスカップマッコリに続く、話題を僕も追いかけたいと思います。

店名:クンバリ新大久保本店
住所:東京都新宿区百人町1-5-24アーバンハウス新宿1階
電話:03-5272-9320
営業:17:00~翌5:00
定休:なし

店名:韓食彩酒とんとんとん渋谷店
住所:東京都渋谷区渋谷3-6-19第1矢木ビル1階
電話:03-3797-4429
営業:11:30~24:00
定休:なし



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