新大久保「カントンの思い出新大久保」で2次会。

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1軒目の「叙々苑游玄亭新宿」を出て2次会に。
僕が見学をさせて頂いた「焼肉塾」会員の皆さんは、
いっそう熱く、テンション高く、料理や経営について語っています。
こういう姿を見ると、お店にもぜひ足を運んでみたくなりますね。

2次会の会場となったのも焼肉塾の会員が経営する店。
新大久保でも有数の人気店「カントンの思い出新大久保」です。
不況だ、不況だと、どの店に行っても恨み節ばかりですが、
こちらの店はいつ通りがかってもお客さんがあふれています。

人気の理由はいくつかあると思いますが、
個人的に思うのが、アンテナの高さがすごいのかなと。
定番の人気料理や、話題の料理はたいてい揃っています。

例えば、冒頭の写真は黒豆のシャーベットマッコリ。

シャーベットマッコリそのものは稀に見かけますが、
黒豆をシャーベットにした、というのは初めて見ました。
シャーベットの時点でまだまだ珍しさを語れるのに、
そこをさらに1歩進めてあるのはさすがですね。

キムパプ(韓国式海苔巻き)も6種類ほどが用意されていますし、
鶏料理も流行の系譜がたどれるぐらいずらりと揃っています。
プルタク(激辛の鶏焼き)があって、チムタク(鶏の蒸し煮)があって、
ヤンニョムチキン(辛いフライドチキン)があってタッパル(鶏足)があって。
ヘムルトクチム(海鮮モチ炒め)が韓国で話題になっていたときも、
いち早く、メニューに取り入れていたのが印象的でしたね。

ただ単純にメニューがずらずらと多い訳ではなく、
食べたいアレ、が高確率で見つかる店といった印象です。
僕もこの日、メニューを見ながら、

「うわ、ソヤボックム(ソーセージ野菜炒め)がある!」

と密かに驚いておりました。
料理名通りの、よくある居酒屋メニューなのですが、
韓国で留学時代を経た人には、定番の1品だったりします。
そんなマニアックなツボまでしっかりと対応。
新大久保の中でも、かなり韓国に近い店だと思います。

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マッコリと焼酎をチャンポンしながら、
満腹の胃袋を、さらに満たしていく一同。

コルベンイムチム(ツブ貝の和えもの)に素麺が添えてあるので、
箸を両手に1本ずつ持って、わさわさ混ぜていると、

「皿が小さいからそれだと混ぜにくいですよね」

と、厨房で素早く混ぜて持ってきてくれました。
元気がよく、キビキビしたサービスもこの店の魅力かと。

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チョンヤンコチュよりもさらに辛い唐辛子を使うという、
とんでもない激辛使用のチーズプルタク。
プルタクの辛さは店によって本当にまちまちですが、
こちらの本気度はかなりのものだと思います。

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エゴマの葉と粉がたっぷりのカムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)。

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「日本のカムジャタンって肉がついてないでしょ!」
「だから産地までわざわざ行って、肉つけてくれって頼んだんですよ!」
「韓国の本場ものにはかなわないかもしれないけど」
「少なくとも日本で食べるカムジャタンになら負けないですよ!」

社長さんがそのときの苦労話を熱く語ってくれました。
カムジャタンは人気料理の割に、本格を目指すのが難しく、
どの店でも肉のつき具合は頭を悩ませるところです。
わざわざ産地まで行って交渉、というあたりはさすがですね。

こちらの社長さんとは初めてゆっくり話をしたのですが、
激戦区の新大久保で、人気を獲得している理由が少しわかりました。
ちなみに、この後、珍しい郷土料理を出して頂いたのですが、

「グランドメニューにはないので内緒で!」

とのことだったので割愛させて頂きます。
豊富な品揃えを誇る店だけに、裏メニューも気合が入っており、
ずいぶん久しぶりに、懐かしい料理を味わいました。

ちなみにこの後、会に紹介してくれたまた別の社長と、
さらに3軒の店を、超駆け足でハシゴしてきました。
気になる店には全部行く、というエネルギーがすごいですね。
自分も頑張らねば、とおおいに刺激をもらった1日でした。

店名:カントンの思い出新大久保
住所:東京都新宿区大久保1-17-1ピュアーズⅡビル1階
電話:03-3232-0868
営業:11:00~翌5:00(月~土)、11:00~翌3:00(日、祝)
定休:なし



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