新大久保「武橋洞」でネギたっぷりサムゲタン。

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少し間隔を開けてしまいました。
記事が溜まっているので、また頑張って更新したいと思います。

先日の記事で、『月刊Suッkara(スッカラ)5月号』の紹介をしました。
この号では師匠こと佐野良一さんの新連載がスタート。
新大久保の歴史について、実体験を元に振り返るという内容です。
それを記念し、師匠と僕の対談を誌面に載せて頂きました。

月刊Suッkara(スッカラ)5月号
http://www.amazon.co.jp/dp/B001UOJO2A/

新連載の舞台であり、この日の対談会場にもなったのが、
新大久保コリアンタウンの草分けとなった「武橋洞」。
1981年創業という、歴史のある韓国家庭料理店です。

以前も取材でお邪魔したことはあったんですけどね。
改めてこの日、料理を食べ、またご主人のいろいろな話を聞き、
店のディープな雰囲気にもひかれ、すっかりハマってしまいました。
取材も含め、1週間の間に3回も通っている次第です。

この日は、お世話になっている出版社の方々と訪問。
冒頭の写真は、創業当時から自慢のサムゲタン

たいていサムゲタンというと500グラム前後の雛鶏を使いますが、
この店では4、5人の人数で分けられる1キロの鶏を使用。
それが写真でもわかるように、土鍋に入って出てくるスタイルです。

いまでこそトゥッペギ(チゲ用の鍋)も珍しくなくなりましたが、
28年前はそんなもの、簡単に入手できないですもんね。
東京におけるサムゲタンの古き姿、という味も感じられます。

また、刻みネギがどっさり乗るのも特徴。

ただし、稀にネギ嫌いという人もいるため、
このネギは別の器に盛られて出されます。
ネギが嫌な人は、入れなければよい、という配慮です。

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ちなみにサムゲタンはシメの一品。
順序が入れ替わっていることのみご了承ください。

上の写真は同じく「武橋洞」名物のクルジョン。
ぷっくりとした牡蠣に小麦粉、溶き卵をつけて焼いています。
いわゆる牡蠣のチヂミですね。味はついているのでそのまま賞味。
牡蠣の風味を丸ごと味わえる料理です。

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チャプチェ(春雨炒め)は白さが際立つ珍しい仕上げ。
たいていチャプチェというと醤油で仕上げますが、
こちらは醤油ではなく、塩をベースとして作っている様子。
麺がシコシコとして、食感がよいのもいい感じです。

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こちらはトラジ(キキョウの根)の薬味ダレ和え。
たぶんレギュラーメニューではなかったと思います。

「こんなの食べます?」

というご主人のセリフで珍しい料理が出てくるのも、
この店の大きな魅力、ということを発見しました。

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青唐辛子とエゴマの葉の醤油漬け。
青唐辛子は辛そうに見えますが、意外にそうでもなし。
味が染みてて、ごはんが欲しくなりますね。

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そのほか、ケジャン(ワタリガニの薬味ダレ和え)や、
キムチジョン(キムチ入りのチヂミ)などもつまみつつ。

お酒はオイソジュ(キュウリ焼酎)を楽しんでみました。
隣の常連さんがやっているのを見て、真似したんですけどね。
キュウリの味で、焼酎がさっぱり飲みやすくなります。

以前はよくキュウリを入れて飲んだものですが、
たぶん、それって昔の焼酎が飲みにくかったからだと思います。
いまの焼酎は水のようにするすると飲めますからね。
もちろん水のように飲んでいたら、後で大変なことになりますが、
それでもキュウリを入れて、という習慣は減ってきた気がします。

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サムゲタンは店のご主人が取り分けてくれます。
高麗人参、ナツメとともに、ニンニクの風味が効いています。
この日は5人で食べましたが、6人でも食べられました。

お店のご主人曰く、

「量は少なく、種類は多く頼んで欲しい」

とのことなので、シメに食べるなら5、6人までは1匹で充分。
2匹頼むぐらいなら、他の料理を食べたほうが楽しめます。
サムゲタンをメインに食べる、というのなら3、4人前ですかね。

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店を出ると、外はこんな感じ。

マンションの半地下みたいな場所なのですが、
韓国料理店が5軒、タイ料理店なども集まって賑やかです。
コリアンタウンの外れなので、あまり知られていませんが、
この一角はなかなか盛り上がっていて楽しいですね。

特に店の外まではみ出して飲んでいる姿がいい感じ。
古くは80年代の「武橋洞」でも同じ光景が見られたそうですが、
よい意味での十年一日、といった雰囲気でしょうか。
師匠の連載を読みつつ、タイムスリップを楽しみたいと思います。

店名:武橋洞(むぎょどん)
住所:東京都新宿区大久保1-1-9
電話:03-3209-8162
営業:17:00~翌2:00
定休:第1、3日曜日



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