上野2丁目から湯島3丁目にかけての一帯は、
新大久保と同じく、韓国料理店が多数集まっています。
まあ、韓国料理店だけでなく、さまざまな飲食店があるので、
いわゆる繁華街であり、歓楽街なんですけどね。
その一角に、ちょっと面白い店がオープンしました。
7月22日にグランドオープンなので、まだ出来たばかりです。
店名からもわかるように「二東マッコリ」の直営店。
これまで酒造メーカーの飲食店というと眞露ジャパンの「眞露ガーデン」や、
韓国内の「百歳酒マウル」、「ペサンミョン酒家酒店」などがありますが、
「二東マッコリ」が進出してくるというのは興味深いですね。
日本ではここ数年、マッコルリの人気が急上昇中。
そのマッコルリの魅力を伝え、かつ自社の宣伝をするには、
こうした専門の飲食店は最高の手段でしょう。
冒頭の写真は、マッコルリを凍らせたシャーベットマッコルリ。
専門店だけあって、マッコルリの種類にもこだわっており、
韓国から冷蔵状態で空輸される、生マッコルリもあります。
見た目には同じですが、味わいにはずいぶんな違いが。
社長さんのお話を聞くことができたのですが、
マッコルリはもちろんのこと、料理にずいぶん気を使ったのだとか。
「マッコルリに合うものを重点的に揃えました」
との言葉通り、ジョン(衣焼き)の盛り合わせや……。
トトリムクムチム(ドングリ粉を固めたムクと野菜の和え物)。
ただ、このあたりまでなら、まだ他店でも食べられます。
ド肝を抜かれたのはコチラ。
なんと、韓国からホンオフェ(エイの刺身)を空輸。
韓国料理の中でも特に強烈なインパクトの料理として有名です。
悪名高い、というか悪臭高い、というか……。
韓国の南西部、全羅道ではたいへんなご馳走なのですが、
わざと発酵させた刺身なので、臭いがとにかく強烈なんです。
食べると鼻から脳天まで、刺激が突き抜けるような臭気。
好きな人にとっては、それがたまらん! ということなのですが、
嫌いな人にとっても、それがたまらん! という料理です。
あまりに香りが強いため、茹で豚とキムチを合わせるのが常道。
香りをいい感じに和らげ、コクのある味わいに変えてくれます。
また、口に運んで適度に香りが鼻へまわったら、マッコルリをグビー。
香りをきれいに洗い流し、美味しく味わえるという趣向です。
韓国で食べたときは、何度となく撃沈した料理でしたが、
ここのはほどよい香り(といってもずいぶん強烈ですが)で食べられます。
韓定食店などで出される上品なイメージのホンオフェに近いかも。
本場に行く前に、ちょっと試してみたいという方にはオススメです。
ともかくも上野に個性的な韓国料理店がオープンしました。
内装もきれいですし、座席数80席ほどと広いのも魅力。
マッコルリ方面に興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
店名:二東マッコリ
住所:東京都台東区上野2-12-11宝丹ビル4階
電話:03-5816-4979
営業:17:00~翌4:00
定休:なし
http://www.e-dongmaccori.jp/
6 Responses to 上野「二東マッコリ」でホンオフェ(サマプ)。