新大久保「菜彩厨房さんぱ家」でサムパプセット。

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打ち合わせなり、会食なり、ただの飲み会なり、オフ会なり。
韓国関係で集まるときに店の選択を任されることがあります。
自分の行きたい店をゴリ押しすることもたまにありますが、
たいていはエリアや料理のイメージなどリクエストをまず伺います。
そのうえでいくつか候補をあげ、選んでもらうことが多いですね。

ある程度、選択肢があったほうが気持ちも盛り上がりますし、
選ぶ過程で料理を味わうイメージも膨らんでいきますし。
もちろん、

「すべて八田さんにお任せします!」

という方もおられますが、
そういう方は、むしろ知らないで行く楽しさを満喫したいようで。
もちろん人それぞれなので、どちらにも対応致します。

この日はエリアが新大久保ということでまず確定。
また、これまでに何度か新大久保をご案内した方なので、
同じ店を避けつつ、いろいろなタイプの店を混ぜて提案しました。
それが以下の4店舗。いずれも特徴を持ったいいお店です。

菜彩厨房さんぱ家
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-109.html
チャムナム家
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-694.html
はるばん
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-702.html
韓サラン
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-661.html

どの店を選んでくれるかなぁ、と楽しみにしていたところ、
「菜彩厨房さんぱ家」ということで返事が来ました。
参加者に意見を聞いてみたところ、ここがいちばんだったとか。
正直なところ「おお!」という気分でしたね。

なにしろここは新大久保でも屈指のオシャレな韓国料理店。

屈指というか、ほかにオシャレな店は皆無ですからね。
インテリアも凝っていますし、落ち着いた個室も完備。
新大久保では極めて珍しいキレイな雰囲気のお店です。

これまでも何度となく候補店舗に入れてきたのですが、
新大久保のイメージとずれるのか、あまりヒットしませんでした。
どうしても雑多で賑やかな雰囲気を想像するんでしょうね。

もちろんそれも韓国料理を味わう上で大きな魅力ですが、
ここ最近は新大久保を出るとオシャレな韓国料理店もたくさん。
その意味では新大久保ももっと多様化していいと思います。

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看板メニューは店名通り、サムパプ(店では「さんぱ」と表記)。
サンチュ、エゴマの葉、茹でキャベツ、薄切り大根の酢漬けなど、
たっぷり葉野菜を用意し、焼肉とごはんを包んで食べる料理です。

肉はテペサムギョプサルという薄切りの豚バラ肉が定番ですが、
こちらの店では厚切りにした豚肉や、牛肉の選択肢もあり。
写真はテペサムギョプサルを焼いているところです。

ちなみにこのテペサムギョプサルのテペはカンナを意味し、
カンナで削ったように薄い豚バラ肉という意味になります。
肉を提供する上で「薄い」というのはマイナスのように聞こえますが、
ことこの料理に関していえば、薄さこそが魅力になります。

葉野菜でごはんを包み、そこに肉を加えるのですから、
ひと口で頬張れる大きさにするには限界がありますよね。
僕もかつてはなんでわざわざ薄い肉にと思っていましたが、
全体の一体感を考えると、圧倒的に薄いほうがプラス。
ちゃんと意味ある工夫だったんだ、と気付かされました。

また、この方式では焼く直前、醤油ダレに漬け込むのも定番。
さっと浸して味をつけ、タレを焦がしながら香りをつけます。
ごはんは黒米を一緒に炊き込んであるので赤飯風の見た目。
葉野菜で包むとともに、自家製の海鮮味噌で味を整えます。

ひと口で頬張れるサイズにするのはコツがいりますが、
手巻き寿司と同じで、そのうち適正な大きさがわかってきます。
キムチを入れたり、ニンニクを入れたりとアレンジを加えながら、
お気に入りを探していく、という楽しさもある料理ですね。

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葉野菜たっぷりなので、ヘルシーさも自慢の料理ですが、
それをさらに補完する形で、黒ゴマのお粥なども登場。

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サイドオーダーにはキムチチムを注文してみました。
煮込んだ古漬けキムチに茹で豚と豆腐を添えた料理。
酸味の出たキムチで、豚肉と豆腐を包んで食べます。

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表面がカリッと仕上がった海鮮チヂミなどもつつきつつ。

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最後のシメには冷麺などを頼んでみました。
玉砂利のような氷が入った清涼感あふれる一品。

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キムチリゾットは混ぜた後の状態で失礼。
トイレに行って戻ってきたら、すでにこうなっていました。
たっぷりのチーズに、たっぷりのキムチが入ったリゾット。
最近はチーズとキムチの組み合わせをよく見ますが、
同じ発酵食品同士だからか、意外に相性がよいのです。

ちなみにこの料理は姉妹店である新橋「甘楽屋」とのコラボ。
「甘楽屋」と書いて「からや」と読ませるのですが、
この店の設定というのが実にユニークで興味をそそられます。

舞台は江戸時代後期。当時流行した牛鍋をモチーフに、
架空の「牛焼屋」が存在したとして、ストーリーを作って小説化。
それを飲食店として再現した、という設定だそうです。
江戸と韓国のフュージョンという、奇抜な発想の店らしいので、
こちらも近々、ぜひ足を運んでみたいと思っています。

ということで、この日はここでお開き。

打ち合わせも兼ねていたので個室は嬉しかったですね。
新大久保でちょっと落ち着いた雰囲気を求めたいときには、
ぜひおすすめしたい1軒です。

店名:菜彩厨房さんぱ家
住所:東京都新宿区大久保2-19-1セントラル大久保ビル地下1階
電話:03-5292-6951
営業:17:00~翌5:00
定休:なし
http://www.sanpaya.com/

<過去の関連日記>
(12月30日)菜彩厨房さんぱ家でサンパプ。
▲(2005年)
▼(2006年)
(01月21日)大学時代の恩師と食事。
(04月27日)新大久保「さんぱ家」でサンパプ。

※この店は『東京 本気の韓国料理店』のP50にも紹介されています。



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