新大久保「韓流」でキムチカルビチム。

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座ってドリンクを注文すると、まず出てくるパンチャン(副菜)。
韓国ではおなじみの光景ですが、日本では少し事情が異なります。
料金は他の料理に含まれており、お代わりをすることも自由。
ただ、それを日本でやろうと思うと大変なんですよね。

韓国では暗黙の了解として受け止められていることですが、
日本でこれがタダとなると、これで満足してしまう人がいるのも事実。
他の料理を注文するからこそ、パンチャンはタダなのであって、
ビールとパンチャンだけで充分、といわれては店の人も困ります。
従って店の人たちも、その対策を練らねばならず……。

・パンチャンは1度だけでお代わり不可
・パンチャンは他の料理を注文した後に提供
・パンチャンとして出す料理に手間をかけない
・パンチャンの量を少なめに抑える
・そもそも無料のパンチャンを提供しない

といった形式が日本の韓国料理店では主流になっています。
食習慣の違いなので、このへんは仕方ないことでしょうね。

ただ、これに満足しない人たちは当然います。

まず韓国人。そして韓国通の日本人。
これらの人は韓国式を理解し、それが普通と思っているので、
条件で縛られたパンチャンを窮屈だと感じてしまいます。
どんなに美味しい料理を提供しても、その部分で満足できなければダメ。

「こんなのは韓国料理じゃない!」

というような話にまで展開してしまうことも。
どちらにも一理があるので、非常に難しい問題です。

そんな苦い経験をある程度してきたので、
僕は店選びの際に、相手の韓国キャリアをまず考えます。
ある程度、韓国的なルールに則った形で料理が出てくる店。
そのひとつとして重宝するのが、こちら新大久保の「韓流」です。

ボリュームのあるパンチャンが出て、お代わりも可能。
右上にある皿は酸味の出たチョンガッキムチ(小さい大根キムチ)を、
いったん洗って、味噌などで味付けつつ煮込んだ料理です。
韓国の家庭ではよくある料理ですが、飲食店では比較的珍しい品。
こうした料理が、日替わりで少しずつあるのは魅力です。

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大皿に盛られたたっぷりのポッサム(茹で豚)や、

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モチモチとしたカムジャチヂミ(ジャガイモチヂミ)をつついていると、

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サービスとしてスユク(茹でた牛ほほ肉の薄切り)を出して頂いたり。
お世話になっているママさんの気遣いでしたが、
こういうのも韓国らしさを感じさせる部分ではないかと思います。

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メイン料理にはテジカルビ(豚カルビ)を骨ごと具にし、
白菜キムチも4分の1カットで入れた、豪快かつ贅沢な鍋料理。
テジカルビと白菜キムチを目の前でカットするハサミさばきも自慢です。

発酵が進んで酸味のある白菜キムチはもちろん自家製。
店の方々が協力しつつ、月に2度60株以上をまとめて漬けるそうです。
その大量のキムチを、毎日時間をかけてコトコト煮込んだのがこの鍋。
一度、この鍋の仕込み中に取材でお邪魔をしたことがありますが、
店の外まで美味しそうなキムチの香りが漂っておりました。

料理名はキムチカルビチムですが、煮汁が多いのでチゲ風。
温かい料理が恋しくなるこの季節には最適の一品です。

店名:韓流
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-20-11玉野ビル1階
電話:03-3207-0983
営業:24時間
定休:第2、4日曜日

※この店は『東京 本気の韓国料理店』のP44にも紹介されています。

<過去の関連日記>
(09月08日)新大久保「韓流」で鶏カルグクス鍋。
(09月22日)新大久保「韓流」で鶏カルグクス鍋&チヂミ2種。
(10月02日)新大久保「韓流」金社長からのお誘い。
(10月06日)新大久保「韓流」で秋夕料理&キムチカルビチム。
(10月07日)新大久保「韓流」金社長からのお誘い(2)。
(10月13日)新大久保「韓流」でコプチャンジョンゴル。
(10月24日)新大久保「韓流」でポッサム&キムチカルビチム。
(12月13日)新大久保「韓流」でカムジャタン。
▲(2006年)
▼(2007年)
(01月19日)新大久保「韓流」でフィルムぶち切れ2次会。
(02月09日)新大久保「韓流」でサンマキムチ鍋。
(05月24日)新大久保「韓流」でキムチチゲ&ケランマリ。
(06月13日)新大久保「韓流」で鶏カルグクス鍋&チヂミ。
(08月24日)新大久保「韓流」でキムチカルビチム&アマダイ。



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