有楽町「マッコリ酒家&韓国料理ぽど丸の内」でトッカルビ。

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トッカルビ

この料理を簡潔に説明する術を僕は知りません。
数ある韓国料理の中でも、説明に苦労する料理ナンバーワン。

1、牛カルビから骨を外す
2、肉を包丁で叩いて柔らかくする
3、ただしミンチになるほど叩いてはいけない
4、叩いた肉に甘めのタレで下味をつける
5、1で外した骨を埋め戻す
6、焼く

普通に焼けばカルビグイ(カルビ焼き)になる部位ですが、
そこをあえて包丁で叩き、柔らかくしているのが特徴。
うんと簡単に説明するならば「韓国式ハンバーグ」でもいいのですが、
ハンバーグといってしまうには、味が焼肉そのものです。

食べると普通に牛カルビの味わいですからね。
歯触りだけが格段に柔らかく、肉の繊維がはらりとほぐれます。
見た目はハンバーグでも、食べるとまるで違う。
となると、それをハンバーグとはやはり書けないのです。

結果として……。

トッカルビとは牛カルビから骨を外し、
肉を叩いて下味をつけ、骨を埋め戻してから焼いた料理。
なんて、くどくどと書くハメになったりします。

骨を外したまま焼く場合もありますが、
牛カルビを使ったという証明に、骨は埋め戻すのが定法。
そのあたりもハンバーグとは一線を画す主張なのでしょう。

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東京はおろか、ソウルあたりでもなかなか食べられないこの料理。
高級料理だけに、韓国では宮中料理店や韓定食店において、
コースの中の一品として登場することが多いですね。
もちろん専門店もありますし、全羅道の郷土料理としても知られます。

ちなみに冒頭の写真がノーマルな醤油ダレのトッカルビで、
すぐ上の写真は、九条ネギを刻んで乗せたネギ塩味。

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そして、コチュジャン味噌味という3種がコチラの店では味わえます。
トッカルビだけでなく、その種類を増やすという工夫がいいですね。
牛肉にもしっかりこだわっており、群馬県産の上州牛を使用。
噛むとじゅわっと肉汁が染み出てきて、めちゃくちゃ美味です。

そんな本格派のトッカルビを東京で味わえるコチラの店は……。

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今年の9月、有楽町にオープンした、
「マッコリ酒家&韓国料理ぽど丸の内」。

長い店名ですが、これ全部で正式名称。
ちなみに1号店が西麻布にあり、そちらの店名は、
「炭火釜焼き&韓国家庭料理ぽど霞町」となっています。

中心となる店名は「ぽど=韓国語でブドウ」なのですが、
その前に業務形態、その後ろに地名がつくというスタイルですね。
全部は覚えにくいですが、要は「ぽど」だけ覚えておけばOK。
西麻布でも丸の内でも「ぽど」だけは共通です。

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西麻布の1号店は場所柄ずいぶんとオシャレな雰囲気ですが、
丸の内の2号店はマッコルリを中心軸にしつつ屋台風の雰囲気に。
屋台料理の代表格、トッポッキ(餅炒め)などもありました。

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定番格の白菜で茹で豚を包んで食べるポッサム

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変り種の納豆チヂミ

メニューもずいぶん色々揃っていて楽しめます。
実はこの日記、10月に書けなかった分のひとつなのですが、
僕が行った直後に店の一部をリニューアルしたとのこと。

なんでも店頭に立ち飲み席を設け、軽く飲めるようにもしたそうです。
2次会でもいいですし、あるいは0次会としてちょっと飲むのも可。
1杯売りのマッコルリを飲みながら、軽めの料理をひとつふたつ。
そんな粋な飲み方ができる韓国料理店というのも新しいです。

トッカルビもまた食べたいですし、その立ち飲みも気になるところ。
近いうちにもう1度行こうと思っているお店です。

店名:マッコリ酒家&韓国料理ぽど丸の内
住所:東京都千代田区丸の内3-3-1新東京ビル地下1階
電話:03-5218-5551
営業:11:30~14:30、17:00~22:30(月~金)、11:30~21:00(土、日、祝)
定休:なし

※この店は西麻布店が「『東京 本気の韓国料理店』のP89にも紹介されています。



4 Responses to 有楽町「マッコリ酒家&韓国料理ぽど丸の内」でトッカルビ。

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