東京の中でも古くからのコリアンタウンとして知られる三河島。
ひょんなことから、このエリアに詳しい方と知り合いになり、
古くからのいちばん人気という店を教えてもらいました。
三河島もそれなりに回っていたのですが、その店のことは初耳。
ならばということで、土曜日の昼間から繰り出してみました。
ところが店に着いてみると、悲しいことにちょうど昼営業が終了。
やむなく名刺だけ頂いて、次回また来ることにしました。
さて、どうしたものか……と近所をウロウロしていると、
韓国系食材店の入口に、ちょっと目を引くハングルの張り紙が。
済州島産オクトム(アマダイ)
済州島産クルビ(イシモチの干物)
モムクク(ホンダワラという海藻のスープ) あります。
※カッコ内は訳注
もちろんハングルが読めなきゃ素通り。
ハングルが読めても意味がわかる人はごく稀でしょう。
モムククなんて、アレア(昔のハングル表記)が使われています。
これらの食材、料理は済州島の人たちが食べる郷土の味。
三河島には古くから、済州島出身の人が住んでいるんですよね。
そういう方々向けの食材店ということでしょう。
中に入ってみるとモムククは近所に出前をしている様子。
簡易的なテーブルもありましたが、食事をする雰囲気でもありません。
そこで少し話を聞きつつ、済州島料理を食べられる店を尋ねる、
とある超有名ホルモン店の名前があがりました。
「え、この時間に開いているんですか?」
「今日は土曜日だから大丈夫だろう」
みたいな会話を経て、その超有名ホルモン店へ瞬間移動。
以前もこのブログで感動をお伝えした「山田屋」です。
昼ごはんというにはあまりにヘビーですが、
来てしまったら、もうその魅力に抗うことはできません。
生ビールを注文し、今日のおすすめを見ながらあれもこれも状態。
冒頭の写真ミノサンド(牛の第1胃)と、すぐ上の写真はテール蒸し。
そして赤センマイ(牛の第4胃)までをすかさず注文。
ミノサンドは軽快な歯触りとにじみ出る脂のうまさが絶妙。
テール蒸しは骨まわりの肉がとろとろに柔らかくなっており、
少量の塩をつけて食べると、肉と脂の甘さがたまりません。
赤センマイはそれ以上に脂だくだくという感じで身震いするうまさ。
それを包む、甘こってりしたホルモンダレがまた見事です。
メニューの焼き物欄、いちばん下に見つけたミックスは、
豚ホルモン、レバー、ハツ、ミノが盛り合わせに。
ちょうどすべての部位が3つずつという贅沢な盛りつけでした。
カルビのような見た目ですが、こちらはハラミ。
生ビールも2杯目に突入し、気持ちのよい酒盛り化です。
そしてこれが目当ての一品。
豚骨ベースのスープにホンダワラという海藻がたっぷり入った、
とろとろでコクのある絶品スープ、モムククです。
この料理があるから三河島は嬉しい!
なかなか行けない済州島への思いをなだめてくれる味わいです。
と、言いつつも済州島では1度しか食べたことないんですけどね。
ホルモンの名店らしく、具にも豚ホルモンが入っています。
同じく済州島料理を出す湯島の「黒デジ屋」は背脂使用でしたね。
あちらのモムククも美味ですが、こちらもまた大変に美味です。
同行者はシメにユッケビビンバを注文しておりました。
こちらもちょっと頂きましたが、これまた新鮮なユッケがいい感じ。
ほろよいに加え、胃が重たくなるほどの満腹で幸せいっぱいです。
帰りには道を尋ねた食材店に再度立ち寄り、アマダイを購入。
1尾1500円となかなかいい値段でしたが、立派なサイズでした。
済州島から冷凍して持ってくるとなると、値段はやむなしですね。
近いうちに自宅で焼いて食べようと思っています。
新大久保とはまた違った楽しさを味わえる三河島。
韓国好きのショートトリップにぜひおすすめしたい町です。
店名:山田屋
住所:東京都荒川区東日暮里3-18-10
電話:03-3807-6787
営業:12:00~14:00、17:00~22:00(火~土)、12:00~20:00(日)
定休:月曜日、第3火曜日
<過去の関連日記>
(03月10日)三河島「山田屋」でホルモン三昧&モムクク。
3 Responses to 三河島「山田屋」でホルモン&昼ビール。