ホルモンの名店「幸永」が始めた新業態。
正方形という独特の形をした鍋料理が看板メニューです。
名前を「ちりとり鍋」といってもともとは関西発祥。
その形状が、ちりとり似であることから名付けられたと聞いています。
ネーミングセンス的には、すき焼きみたいなものですね。
この鍋が最近、じわじわと東京で人気を集めています。
内容的にはホルモン類をピリ辛のタレで炒め煮した料理。
具を炒めつつ、煮汁のほうも味わいたいというダブルの要望から、
この独特の形状が生まれた、という話を聞きました。
ただ、このあたりの元祖論議は諸説あるみたいですけどね。
韓国的に言えばコプチャンジョンゴル(ホルモン鍋)でしょうか。
それを日本風にアレンジし、作る鍋にも一工夫加えたもの。
これを韓国料理と呼んでよいものかは、ちょっと悩むところですが、
韓国料理をベースにした在日料理、日本系韓国料理といった感じです。
メイン料理は「ちりとり鍋」と「ちりとり鍋-極-」が基本。
「極(きわみ)」のほうには、もともと「幸永」が自慢とする、
とろける脂満載の「極ホルモン」が具として入っています。
そのほか肉系の具として牛バラ、豚バラ、ホルモン、ハチノス。
野菜類としてモヤシ、タマネギ、ジャガイモ、キャベツ、ニラなど。
これらがどっさりと鍋の中に盛り付けられております。
ホルモンとともに、野菜もたっぷり食べられるのがいいですね。
ちなみに我々は通常の「ちりとり鍋」を頼んでトッピングを強化。
通常の具だけでも、充分すぎるほど盛りだくさんなのですが、
「幸永」が誇る新鮮なホルモン類が、トッピングに充実しています。
上ミノ、コプチャン、レバー、アカセン、コリコリなどなど。
ホルモンだけでなく、海産物や豆腐などもトッピングできます。
悩んだ末、牛ハラミ、イカ、極ホルモンの3種を加えてみました。
何を入れてもよいですが、極ホルモンだけはぜひ抑えるべきとのこと。
確かに食べてみたときの弾け具合、脂のとろけ具合が違いましたね。
個人的には牛ハラミもよかったです。
柔らかいホルモン類が多い中で、肉らしい食べごたえがあり。
ベースのダシをより美味しくしていくといった意味では、
イカを入れたのも正解だったように思います。
ピリ辛の味わいに箸がどんどん進み、野菜と具を追加注文。
この両者を合わせて、ちょうど1人前の追加となります。
もちろん野菜だけでも注文できますし、野菜の中の単品でも可。
好みによって具を足していけるというのは楽しいですね。
店の方も言っておりましたが、店で提供するのはベースの部分。
そこからのアレンジ、味の方向性は客のほうでも調節が可能です。
トッピングが豊富に揃えてあるのは、そういう意味でしょうね。
卓上にはおろしニンニクとタデギ(唐辛子ペースト)もあり、
これを加えて、味にアクセントを付けることもできます。
箸休めとして頼んだ、ハチノス刺しが美味でした。
塩ダレ系の下味がついているので、上のタレをつけなくても美味。
もちろんチョジャン(酢コチュジャン)風のタレをつけても美味です。
ほかにレバ刺し、センマイ刺しなどもメニューにありました。
たっぷり飲んで食べて、シメはやっぱりラーメンです。
下茹でした韓国のインスタントラーメンを入れてタレと絡めます。
韓国のラーメンは伸びにくいので、こういう場面で活躍しますよね。
ホルモンや野菜から染み出たうまみを、最後まで堪能できます。
ラーメンがあったら、当然のごとくごはんもあります。
残ったスープにごはんを入れて、溶き卵、海苔、刻みネギなど。
胃にどっしりとした満足感を残してこの日は終了。
うまいホルモンがたっぷりのちりとり鍋を満喫しました。
店名:ちりとり鍋幸永本店
住所:東京都新宿区大久保1-11-1大森ビル地下1階
電話:03-3203-4774
営業:18:00~翌5:00(月~木)、18:00~翌6:00(金)、17:00~翌6:00(土)、17:00~翌3:30(日、祝)
定休:なし
http://www.yakiniku-kouei.com/
<過去の関連日記>
(07月12日)歌舞伎町「幸永2号店」でホルモン三昧。
(07月15日)新大久保「幸永新職安通り店」でミスジ&リブロース。
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