銀座「けなりぃ」でブルダック&スフレジョン。

07050301.jpg

連休真っ只中のこの日。気になっていたこちらの店に突撃しました。
まだ2月にオープンしたばかりの新しいお店なのですが、
野菜ソムリエがプロデュースということで、話題を集めています。
韓国料理といえば、野菜豊富! というのが売りのひとつですもんね。
オシャレな雰囲気の店に、総勢6人で足を運んできました。

まず入って驚いたのが、キャパの広さと店内の混雑度。
連休中というのも影響しているのでしょうが、店内は超満員です。
場所柄もあるでしょうが、ほとんどが女性客かカップルですね。
オープンキッチンを囲むカウンターなど、2人席が多い印象でした。

若干、雰囲気に飲まれつつメンバーが揃うのを待っていると、
まずドリンクと一緒に運ばれてきたのが、冒頭のトマト丸ごと。
いわゆるパンチャン(副菜)はつかず、お通しとして出てきます。
中を割るとマヨネーズとツナが埋め込まれておりました。
最初の1皿としては、なかなかに気の利いた1品だと思います。

07050302.jpg

続いて出てきたのが「20品目のチョレギと若布の塩ダレサラダ」。
「20品目のチョレギ」という表現が若干気になりますが、
おそらく食材か、野菜などの意味で使われているのではと思います。
本当は「チョレギ」って食材名でなく料理名なんですけどね。
浅漬けにしたキムチ類を、韓国の方言で「チョレギ」と呼びます。

サンチュ、長ネギ、パプリカ(赤、黄)、サヤエンドウ、ニンジン、
キュウリといった野菜に加え、ワカメ、干しブドウなどが加わります。
塩ダレベースのドレッシングはあっさりとした感じでしたね。

07050303.jpg

「海の恵みのポッサムキムチ」。

白菜の外葉で具を包み込んで作るキムチをポッサムキムチと呼びます。
高麗時代の都であった開城(ケソン)の名物キムチです。

中にはエビやツブガイなどが入っていましたが、サイズは拳骨程度。
標準的なポッサムキムチを想像すると、だいぶ小さいですね。
店員さんが4つにカットしてくれますが、それで1口サイズでした。

先日、同じ銀座の「王十里」でもポッサムキムチを食べましたが、
そのくらいをイメージしていたために、ちょっと慌てました。
6人で4カットでは、手の出しようがありません。
しまった。もう1つ頼んでおけばよかった、と思っても時すでに遅し。
全体的に2人で食べてちょうどいいくらいの分量なのだと思います。

07050304.jpg

この店の特徴のひとつが、テーブル中央に鉄板が備えられていること。
実際にこの鉄板を使って調理をするわけではないのですが、
チヂミ系の料理を注文すると、ここで保温しながら食べられます。

またこの後にも書きますが、ソースをかけるとフツフツになります。
カウンター席にもこの鉄板はすべて常備されており、
お店の売りのひとつになっている模様です。

ちなみにこのチヂミは「ねぎすじコンのチヂミ」。

九条ネギと牛スジ、コンニャクを具として加えたチヂミで、
味は事前の予想通り、そのまんまお好み焼きという感じでした。

07050305.jpg

こちらが看板料理でもある「けなりぃブルダック」と、

07050306.jpg

そのアレンジバージョン「けなりぃチーズブルダック」。
僕はいつもプルタクと書きますが、日本ではブルダックが定着の模様。
蒸し焼きにした鶏肉を、激辛ソースで味付けた料理です。

メニューを見ると、串焼き類がかなり豊富なんですよね。
オープンキッチンには炭火焼きの台があり、そこで焼かれています。
プルタクの鶏は柔らかくて美味しかったですが辛さはマイルド。
韓国で食べる激辛プルタクの姿は、あまり感じられませんでした。
甘辛いタレで焼いた、炭火の香り漂う焼きとりという感じです。

07050307.jpg

「帆立貝とイカのあっさり胡麻塩味チャプチェ」。

塩味のチャプチェ(春雨炒め)というのが珍しいなと思いましたが、
韓国のチャプチェに慣れていると、やっぱりパンチの弱さを感じます。
味付けがかなり薄かったのも、印象がぼやけてしまった原因でしょう。

07050308.jpg

チヂミ類の1番人気がこの「けなりぃスフレジョン」だそうです。
ふんわりとした食感の柔らかなお好み焼きにトマトの入ったソース。
卵がたっぷりと入っているので、より柔らかな味わいに感じます。
韓国料理かどうかはまた別として、味は悪くなかったと思います。

ただ、この料理。

最初の注文時に「40分ほどかかります」と言われたのですが、
実際には出てくるまでに1時間半ほどを要しました。
他の料理も出てくるのが遅く、ドリンクだけで間を持たせることに。
開店まもなくであることと、連休で混雑していたのが原因でしょうね。
間の悪いときに、大勢で行ったのが失敗だったようです。

サービス面はそのうち改善されていくとは思いますが、
いずれにせよ、使い方を考えていくべきお店だったと思います。
2人がベスト、多くても4人までといった印象ですね。
向かいの「younhey」が4月20日で閉店してしまっただけに、
銀座の韓国料理店として、頑張って欲しいところです。

店名:けなりぃ
住所:東京都中央区銀座5-11-13ニュー東京ビル地下1階
電話:03-6226-0630
営業:11:30~15:00、17:30~翌4:00
定休:なし
http://kenary.jp



2 Responses to 銀座「けなりぃ」でブルダック&スフレジョン。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

 
 
previous next