御茶ノ水「誠」でスンドゥブチゲ。

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韓国料理店で焼き鳥? という妙なところから話が始まります。
奥に添えられているのはレモン、カレー塩、梅塩という3種。
お好みで七味唐辛子、柚子胡椒もどうぞ、との丁寧な説明もありました。
居酒屋だとしても、かなり細かな気遣いのあるお店です。

1杯目のビールもカチッとした薄めのグラスにキメ細かな泡。
しかもその1杯目を飲む際に、

「カウンターのお客様、本日はお疲れさまでした!」
「お疲れさまでした!」
「お疲れさまでした!」
「お疲れさまでした!」

というねぎらいの声がスタッフ一同から大声で。
見れば、どのお客さまにも、最初の1杯には声をかけるようですね。
知らずに行ったため、思わぬ展開にえらく驚きました。

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つくねはフワフワとした食感。柔らかかったですね。
先ほどのネギ間も、鶏肉が実にジューシーでした。
普通の居酒屋として考えても、かなり魅力的なレベルです。

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イチボのたたき。イチボは牛のお尻あたりの肉ですね。
スライスしたタマネギと白髪ネギ、細ネギも刻まれています。
脇に添えてあるのはスライスニンニク、生ワサビ、もみじおろし。
ほんのり温かい牛肉で包んで食べるとこれまたいい感じ。

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嬉しかったので、ビールから焼酎のロックにスイッチしました。
薬味をきかせた牛たたきと焼酎はやっぱりよくあいます。

という感じに、どう考えても日本の居酒屋なのですが、
最後に注文するシメの一品がこれなんです。

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じゃーん! なんと、この店はスンドゥブチゲの専門店。
これだけ本格的な居酒屋料理を提供しつつも、店の宣伝文句は、

「韓国生まれ、L.Aで大人気の鍋料理“スンドゥブ”が、満を持して日本上陸!!」

と、スンドゥブチゲの店であることをアピールしています。
メニューを見ても、

・ポークスンドゥブ(700円)
・ビーフスンドゥブ(750円)
・シーフードスンドゥブ(850円)
・誠スンドゥブ(900円)

と、スンドゥブチゲが種類別にずらり。
ほかにもオリジナルメニューとして

・誠スンドゥブ麺(980円)
・塩スンドゥブ麺(900円)

なんていう料理もあったりします。
世界唯一と書かれていましたが、確かに初めて聞く工夫です。

このお店、もともとはアメリカで展開する日本居酒屋のチェーン。
アメリカでのスンドゥブ人気を日本に持ち込んだという逆輸入型です。
結果として居酒屋料理も楽しめるスンドゥブチゲ専門店ということに。
韓国料理で飲みつつスンドゥブチゲでシメる「東京純豆腐」などとは、
また違った方向性で展開する韓国料理店(?)ということですね。

なお、スンドゥブチゲのスープは牛、豚、鳥を煮込んだもの。
店の人の説明によれば豚骨、鶏軟骨(ヤゲン)、鶏足(モミジ)、
といったラーメンにも似た食材を使っているとのことです。
焼き鳥、牛タタキの見事さからも、かなり食材に気を配った店のようです。

ひとつ残念なのは、スンドゥブチゲの味付けがやや甘いこと。
おそらく味付けに使っているコチュジャンの割合が多いのでしょう。
韓国の味に慣れていると、ちょっと違和感があるかもしれません。

ただ、こういう日本スタイルな店であることを考えると、
味付けが韓国そのものでないのも、よいのかもしれませんね。
スンドゥブチゲの店がたくさん出来ている時期だけに、
店ごとにいろいろな個性が出てきてもよいのかなとも思います。

ちなみにこの店、オープンは2004年10月とのこと。
ここしばらくのスンドゥブチゲブームよりも1年以上早いです。
お店としては先見の明がありましたね。もっと早くに行くべきお店でした。

店名:誠(まごころ)
住所:東京都千代田区神田駿河台3-7百瀬ビル1階
電話:03-5283-1550
営業:11:30~14:30、18:00~23:30(月~金)、12:00~22:00(土・日・祝)
定休:なし
http://www.shinsengumiusa.com/magokoro



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