新大久保「金達莱」で羊串焼きなど延辺料理。

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韓国から友人が来たので新大久保で飲むという連絡が。
せっかく来たのに韓国料理ではと思い、ちょっとひねって延辺料理の店を推薦。
北朝鮮と中国の国境地域に位置する延辺朝鮮族自治区の料理です。
新大久保界隈では少しずつ延辺料理の店が増えており、
大久保通り沿いだけでも5店舗。同時に人気も高まっています。
界隈の延辺料理店リストはこんな感じ。

・金達莱(百人町2-1-3地下1階)
・延吉香(百人町2-2-1木橋ビル地下1階)
・千里香(百人町1-17-10細野ビル2階、地下1階)
・延辺館(百人町1-18-9大久保センタービル2階)
・縁香館(百人町2-20-23)

今回行った「金達莱」は2002年夏にオープンして丸4年。
現在では界隈の延辺料理人気を牽引する地位にあるようです。
立地はいいし、40名近くが団体で入れる席もある(総席数は70)。
主力の延辺料理がずいぶんとメニュー豊富であるうえ、
普通の韓国料理もなかなかに充実しています。

ただ、この日はゲストが韓国人なので延辺料理一辺倒。

冒頭の写真はもっともポピュラーなメニューの羊串。
串系料理を注文するとテーブルに炭火と専用の焼き台が置かれ、
ここでクルクルと串をまわしながら自分たちで焼きます。
焼き鳥の屋台でも始めたかのような楽しさがありますね。
焼き台は2段になっているので、焼けたら上部で保温も可です。

羊串、羊筋、牛串などを注文しつつ、珍味系の牛鞭も注文。
かつて同じ大久保通り沿いの「延吉香」に行ったときに、
訳もわからず注文して、後で大盛り上がりになった一品です。

「牛鞭って何?」
「牛の身体の中で鞭っぽいところ」
「鞭っぽい? しっぽ?」
「ううん。もうひとつあるよね。オスにだけ」
「あー!」

というお決まりの会話があったりも。
ほかにもずいぶん色々な部位があって楽しめます。
なお串系メニューは5本からの注文だそうです。

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サイドオーダーとして頼んだジャガイモの炒め物。
この店はサイドの料理が充実しており、飲む立場としては嬉しい限り。
韓国料理とはまた違う、独特の香りがするのもいいですね。

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こちらは干し豆腐の炒め物。ほかにも干し豆腐のムッチム(和え物)、
軟骨付きの豚肉辛炒め、牛の大動脈の炒め物など色々頼んでみました。
日本人にも韓国人にも珍しいので、あれこれ盛り上がりながら食べられます。

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餃子ですが、皮が小麦粉ではなくジャガイモの粉になっています。
どうやら新メニューの様子。土豆餃子と書いてジャガイモ餃子だそうです。
韓国で食べたカムジャソンピョン(ジャガイモ粉を練った餅)を、
思い浮かべてしまうような、ちょっとほの甘い皮の餃子でした。

あとはサービスですが、この日は金曜日で店は超満員のバタバタ。
ビールを頼んでもなかなか来ないとか、いろいろなことがあったのですが、
それでもまあいいかな、と思ったのは日本人の店員さんがいたこと。
ホールの人数がいつもより少ないとか、店の事情も説明してくれたうえで、
きちんとした謝罪、そして精一杯の姿勢を見せてくれました。
こういうのはやっぱりネイティブならではという部分があるんですよね。

僕もかつて新大久保の韓国料理店で働く日本人アルバイトでしたが、
何かのトラブルのときに、きちんと説明ができる人はやはり必要です。
責任者とはまた別に、意を汲む人というのがいると違うんですよね。
どんなに日本語が上手な人でも、ネイティブにはかなわない部分です。
日本人、または在日韓国人で、それなりに韓国語もできる人材。
こういう人が入ってくると、韓国料理店のサービスも変わっていくと思います。

ちなみに日本人店員のお兄さん。ウチのヌナに気に入られてしまい、
かわいそうにラブシャ(腕を絡める一気飲み)などを強要されておりました。
冷えてもいない棚のあの酒(山査春でした)を持って来いとか、
あるいはタイタニック酒(爆弾酒の一種)をやってみたりとか。
ひどい酔っ払い軍団でしたが、店の人には本当によくして頂きました。
この場をかりてお詫び……じゃなくお礼申し上げたいと思います。

店名:金達莱(きんたつらい)
住所:東京都新宿区百人町2-1-3地下1階
電話:03-3204-2828
営業:11:30~翌4:00
定休:第1、3火曜日
HP:なし

<過去の関連日記>
(01月26日)2次会で延辺料理。
(05月13日)新大久保「縁香館」で延辺料理。



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