師匠宅で手作りポトフほか豪華夕食。

韓国宮中料理店の立ち上げ準備に奮闘している友人とともに、
師匠宅へお邪魔して、いろいろな話を聞いてきました。
師匠はかつて韓国の人間国宝、黄慧性先生の家に住み込んでおり、
『大長今』の監修者である韓福麗先生らと兄弟同然に暮らしていた方。
自身も研究院で宮中料理の技術を習得し、また膨大な知識を有しています。
師匠宅の本棚には韓国の食文化にまつわる貴重な文献がずらり。
日本で韓国料理について調べるなら、どこの図書館よりも師匠宅が確実です。

お邪魔をするたびに師匠は美味しいものを作ってくれるのですが、
この日はまた手の込んだ料理ばかりで本当に恐縮してしまいました。
朝から煮込んだというポトフに加え、パプリカとトマトのグラタン、
ペペロンチーノ風のパスタ、ハーブサラダ、ガーリックトースト、
デザートにはリンゴのコンポートとハーブティーという贅沢さです。

どれも美味しかったですが、特にハーブのサラダが衝撃的でした。
友人が自分が育てたものを持ってきてくれたとのことですが、
とにかくハーブの種類が多くて、一口に語れないほどの香りがします。
ほんのりワサビの味がするようなナスタチウムの花と実を中心に、
ミント、ルッコラ、コリアンダー、そしてサンチュなども入っていました。
食べると香りがぶわーっと立ち込めて、後味は実に爽快というサラダです。
最後のハーブティーもこれらのハーブを使ったものだとか。

これらの洋風料理を韓国ビールと韓国焼酎で味わうのがまた師匠宅らしさ。
CASSの小ビンや、サン(焼酎)などをグビグビと飲みました。

美味しいものを食べつつ、韓国料理に関するさまざまな話を聞き、
しかも最後には貴重な蔵書から、ダブリということで本を2冊頂いてきました。
現代韓国料理の由来がきちんと書かれている実に貴重なです。
これを読んでホームページの「韓国料理大図鑑」を充実させたいですね。
洋風料理を食べながらも、韓国料理の世界にどっぷり浸った1日でした。

<過去の関連日記>
(03月11日)師匠宅でタラのチゲとジャガイモごはん。
(03月22日)師匠宅にてチャジャンミョンほか。



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