浦項名物のクァメギを食べる。

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光化門の「盈徳(ヨンドク)」という店で珍しい料理を食べました。
盈徳というのは東海岸沿いにある、ズワイガニで有名な町。
この店はズワイガニのほか、各種の東海岸名物料理を集める店です。
ハタハタのチゲ、ハタハタ焼き、ムシガレイの刺身などがメニューに並んでいました。

ここで食べたのは浦項(ポハン)名物として知られるクァメギ。
サンマを生干しにしたもので、浦項の特産品として全国に知られています。
かつてはニシンで作ったものをクァメギと呼んだそうですが、
いまは漁獲量が少なく、サンマで作るのがほとんどとのこと。
ソウルでは珍しい料理なので、僕も食べるのは初めてでした。

食べ方が実に複雑で、まずエゴマの葉に、海苔、コンブの小片を重ね、
そこにチョジャン(酢を混ぜたコチュジャン)をつけたクァメギを乗せます。
そこにスライスニンニク、刻んだ青唐辛子、細ネギ、味噌を加え、
ぐるっと巻いてかぶりつく、といった具合です。
焼肉を食べるようにエゴマの葉で巻いて食べるのは同じですが、
そこに海苔、コンブという魚介系の風味を足すのがポイント。
また青魚特有の臭いを消すため、チョジャンに浸してから巻くのも大事で、
このチョジャンにはニンニクがたっぷりと入っています。
韓国で言うピリンネ(生臭さ)を除去するために心血注いだ食べ方のようです。

ただ、日本人の立場からすれば、この程度の生臭さは感じないも同然。
韓国人よりも生の青魚には慣れているので、そのまま食べても充分美味しいです。
生っぽさを残したまま、微妙に干物っぽい食感が足された感じ。
発酵しているというほどではないですが、やや熟成された風味があります。

値段は1皿1万8000ウォンとなかなかに高価ですが、
美味しかったので、いつかまた本場で食べてみたいですね。
さりげなく生姜醤油でもいけるのでは、とも思います。

店名:盈徳(ヨンドク)
住所:ソウル市鍾路区清進洞(以下不明)
電話:02-738-0755
HP:なし



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