コリアうめーや!!第10号

コリアうめーや!!第10号

<ごあいさつ>

8月です。暑いです。
暑いっていうより、もうなんか熱いです。
日焼けする前にローストになりそうだし、
汗と一緒に旨みまで出ていきそうな勢いです。
外に出てってうっかり息でもしようものなら、
肺の中が焼け焦げてチリチリいう感じじゃないですか?
喉元すぎれば熱さは忘れますが、
喉元すぎたところで暑さは忘れようがありません。
ミョウガでも大量摂取してみるべきでしょうか。
さて、何はともあれ第10号。
記念の号ではありますが、
いつもと変わらずスタートです。

<韓国の乾杯文化> 

乾杯って幸せな行為だと思う。

暑い夏。汗をだらだら流しながら飲み屋へ到着。
犬のようにハアハア舌出しながら生ビールを注文。
程なくしてやってくる中ジョッキ。
砕けんばかりにジョッキをぶつけ合い、一心不乱にぐーーっ。
ぷはーっでも、くわぁーでも、ちきしょうーでもとにかく一言叫んで、
もうみんな満面の笑顔です。

乾杯ってつくづく幸せなセレモニーだ。
日本人はこのセレモニーを「とりあえずビール」を飲む時の1度だけしか行わないが、
韓国では何度も何度も行う。
幸せの再確認ではないが、何度してもいいのが韓国人の乾杯である。

ではどんな時に韓国人は乾杯をするのか。
八田氏はおもに明後日方面を得意とする観察眼と、母への愛より深い知識を持って、
実に高度で複雑な分析を施してみた。

まずひとつは節目の乾杯。
最初の1杯はもちろんのこと、場を盛り上げたい瞬間とか、最後に店を出る時とかに行わ
れる。みんなでガツンと乾杯してグッとあおるってやつだ。
楽しくわいわい飲む韓国人らしい乾杯といえる。

次に喜びの共有を表す乾杯。
話の中で共感したり、共通点を発見した時に行われる。
偶然家が近いことを知ったり、同じ考えを持っていたり。
握手をする代わりにグラスをぶつけると言えばわかりやすいかもしれない。
仲間意識の強い韓国人を表している気がする。

八田氏が大好きなのが、流れから少し取り残された人への乾杯。
自分にわからない話だったり、たまたま口数が減っていたり、
そんな時に回りの人が「飲もうぜ」ってコツンとぶつけてくれることがある。
飲み会の席で、やさしさを感じる乾杯だ。

この飲もうぜコツンの乾杯が行われるタイミングを、酒を注ぐ行為に例えた人がいる。
「どうしたんですか飲んでないじゃないですか。ささ、どうぞどうぞ。」
というタイミングに似ているという事だ。
確かに似ているかもしれない。

韓国では酒の注ぎ足しはマナー違反ということになっている。
飲もうぜコツンの代わりに酒を注ぐとしたら、相手はそのたびに杯を干さねばならない。
これではいくらやさしさでも相手に負担をかけるだけだ。
やさしさというよりイジメに近い。

乾杯という文化が世界中のどれくらいの地域に存在するのか知らない。
杯をぶつけ合う習慣自体ないところもきっとあるだろうし、あってもその認識が微妙に違
うということもあるだろう。
文化的に近いものを持つ日本と韓国でも違いがあるのだ。

韓国人と飲む機会があったら少し注意してみて欲しい。
彼らはなかなか味のある乾杯をしている。

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<八田氏の独り言>
明日誕生日なんです。
いや、独り言ですけどね。

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コリアうめーや!!第10号
2001年8月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com



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