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韓国の日本式うどん事情に地域細分化の流れ。

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韓国の食文化にも日本料理は深く根付いていますが、
その筆頭ともいうべきひとつに、うどんがあります。

韓国語でもウドン。

よく韓国式のうどんと称されるカルグクスとは別に、
日本料理としてのうどんが全国どこでも食べられます。
専門店もありますし、チェーン店も多数展開しています。

そんな韓国では10年ほど前から讃岐うどんブームが到来。

往々にして名前だけの讃岐うどんが多かったのですが、
このところ日本の店も進出して人気を高めています。

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写真は2012年12月に韓国進出を果たした丸亀製麺。
それまでも韓国資本の讃岐うどん専門店は多数ありましたが、
日本からの出店ということでだいぶ話題になりました。

オープンからまだ1年ですが、すでに4店舗を展開し、
さらには今年中に40店舗を目指すといった報道も。

このところ日本資本のチェーン店が韓国では元気です。
うどん、カレー、回転寿司、弁当、ハンバーガーなどなど。

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福岡を拠点とする「ウエスト」も2012年9月に進出。
写真にもあるように、こちらは「うどん居酒屋」を掲げています。

日本スタイルの居酒屋もここ数年ずっと高い人気を保っていますね。

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個人的に印象深かったのが、ある焼肉店の取材に行ったとき、
サイドメニューに稲庭うどんがあったことです。

さすがにまだ讃岐うどんほどではありませんが、
稲庭うどんもじわじわ知名度を上げてきているように感じます。
扱いとしては日本でもブランド価値のある、高級うどんとして。

日本で起こった讃岐うどんブームの影響もあるはずですが、
韓国でもうどんといえば讃岐というイメージが強くありました。
そこへ福岡のうどんや、稲庭うどんが台頭してきたのは、

「韓国におけるうどん戦国時代到来!」

といってよいのではないかなと。
地域細分化の流れが生まれつつあるようです。

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そんなムーブメントはスーパーに行くとより鮮明に。
うどんコーナーに並んでいたのは……。

「カツオ讃岐うどん」

という商品です。

ポイントは2点あって、讃岐のほかに、
カツオダシというのもアピール要素になっています。

しばらく前まで、煮干しや昆布は使っても、
カツオダシなんてほとんど見かけなかったんですけどね。
韓国語では「カスオ」となってしまうカツオですが、
これもここ数年、日本語のままに広く定着してきました。

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一方、こうした流れが不思議な変化ももたらしており、

「サッポロうどん」

なんていう商品も出ております。
パッケージには……。

=========================
雪の多い札幌で無病長寿を願いながら食べる風習の伝統うどん。
その札幌伝統うどんの淡泊でヘルシーなスープで作った新しい麺食料理。
=========================

と、もっともらしいことが書いてありますが、
札幌ってそんなにうどんのイメージありましたっけ?

むしろ、ラーメンのほうが先に連想されるように思いますが、
これはたぶん札幌という街のイメージが強いんでしょうね。
韓国でも札幌は人気の観光地としてよく知られていますし、
ドラマや映画、ミュージックビデオのロケ地としても登場します。

雪の降る寒いイメージと、うどんの温かいスープが、
韓国人の情緒にうまいこと訴えかけるのかもしれません。

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ただ、

「関西讃岐うどん」

とまでなってくると、少々理解するのも難解に。
関西のうどんと、讃岐うどんではだいぶ違うはずですが、
説明を見る限り、

・関西風の澄んだカツオダシのスープ
・讃岐式の手打ち多加水麺

という2要素を融合させた模様です。
言われてみれば、なるほどといった感じですか。

※1月14日追記
僕はまったく知りませんでしたが、
大阪讃岐うどんというジャンルがすでにあるそうです。
コメント欄で教えていただきましたので、
情報を付記しておきます。

釜たけうどん
http://kamatakeudon.kt.fc2.com/

※1月16日追記
コメント欄でさらに参考記事を教えていただきました。
こちらも経緯がよくまとまっていてわかりやすいです。

【大阪讃岐うどん】エエとこは つるっと吸収
http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/OSK201201250067.html

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そして、こちらも難解なネーミング。
直訳すると、

「そばカツオうどん」

となります。

こうなると単独の料理名、商品名というよりは、
もはや単語が3つ並んでいるようにしか見えません。
まあ、言わんとすることは、

「うどんにそば粉を練り込みました!」

ということなんですけどね。

日本のそばも小麦粉を混ぜて作りますし、
それがうどんぐらいに太くなったと思えば、まあ納得。
味の想像もつかないことはありません。

韓国のうどん事情もだいぶ複雑化しているようです。

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とはいえ、巷に目を向ければ、

「うぞん」

とか……。

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「ろとん」

なんかもあるぐらいですからね。

地方ごとのうどんが韓国で定着していくというのは、
はるかに鋭さのある食文化の浸透といえるのではないでしょうか。

名古屋あたりの血が半分入っている僕としては、

「きしめん」
「味噌煮込みうどん」
「名古屋カレーうどん」

あたりの奮起も期待したいところです。



4 Responses to 韓国の日本式うどん事情に地域細分化の流れ。

  1. 睡蓮

    関西讃岐うどんって意外なようですが、実は大阪にはすでに「大阪讃岐うどん」というジャンルもあるんですよ。詳しくは「釜たけうどん」のサイトを見てみて下さい(韓国でそこまで裏取って名前つけたとは思い難いですが…)。

  2. >睡蓮さん
    いつも貴重な情報をありがとうございます。
    すでに融合型がジャンルとして成立しているんですね。
    サイトを見る限り、さまざまな発展形もある様子。
    いずれ1度試してみたいと思います。
    大阪讃岐うどんの情報も追記しておきました。

  3. 睡蓮

    朝日新聞のWeb版にも記事があったのでUPしておきます。
    http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/OSK201201250067.html

  4. >睡蓮さん
    この記事は経緯がよくわかっていいですね。
    これも追記として載せておきました。
    それにしても「ミーツ」元編集長のコメント、
    「そのうち讃岐の記号も外れる」が衝撃です。

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