仁川市の料理

2019年5月7日 (火) 03:52時点におけるHatta (トーク | 投稿記録)による版 (→‎仁川市のB級グルメ)
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仁川市(インチョンシ、인천시)は韓国の北西部に位置する地域。本ページでは仁川市の料理、特産品について解説する。

仁川駅前のチャイナタウン

地域概要

 
仁川国際空港の第2ターミナル

仁川市(インチョンシ、인천시)は韓国の北西部に位置する広域市(韓国に6ヶ所ある上級地方自治体)。正式には仁川広域市(インチョンクァンヨクシ、인천광역시)と呼ぶ。北部は北朝鮮との軍事分界線に面し、東部と南部は京畿道と、東部の一部はソウル市と接する。西部は西海岸に面しており、数多くの島嶼を有する。韓国で5番目の面積を誇る江華島(カンファド、강화도)をはじめ、仁川国際空港のある永宗島(ヨンジョンド、영종도)、韓国の最西端に位置する白翎島(ペンニョンド、백령도)といった島がある(北朝鮮を含む場合は平安北道薪島郡の馬鞍島が最西端である)。人口は295万6700人(2019年4月)で、韓国の市としてはソウル市釜山市に次いで3番目に多い[1]。主要な観光地としては、仁川駅前に韓国最大のチャイナタウン(中華街)があり、またそれに隣接して日本の租界跡も残る。前述の江華島は歴史的な魅力に富む観光地でもあり、ユネスコの世界文化遺産にも指定された支石墓群や、神話上の始祖である檀君が天に祭祀を行った摩尼山(マニサン、마니산)、高句麗時代の381年に創建されたとされる伝燈寺(チョンドゥンサ、전등사)などがある(「江華郡の料理」の項目も参照)。ソウルからのアクセスは、地下鉄1号線が仁川駅まで結ばれているほか、仁川市内を走る仁川都市鉄道1号線、2号線に、ソウルの地下鉄1号線や空港鉄道などが接続している。仁川国際空港までは空港鉄道のほか、リムジンバスが市内各地から往復している。江華島の市外バスターミナル「江華旅客自動車ターミナル」までは、ソウル(新村、弘大入口などの各バス停)から広域バスで約2時間の距離。

  • 彌鄒忽区への改称
市中央部の南区(ナムグ、남구)は2018年7月に彌鄒忽区(ミチュホルグ、미추홀구)と改称した。

江華郡の料理

江華郡(カンファグン、강화군)は、仁川市の北部に位置する地域。江華郡の料理、特産品については「江華郡の料理」で扱う。

甕津郡の料理

甕津郡(オンジングン、옹진군)は、仁川市の北東部に位置する地域。甕津郡の料理、特産品については「甕津郡の料理」で扱う。

食文化の背景

 
チャイナタウンには中華料理店が立ち並ぶ

現在の仁川市にはソウル市の玄関口となる仁川国際空港や、釜山港に次いで韓国2位の規模を誇る仁川港があり、貿易や交通の拠点となる港湾都市として栄えている。しかし、主要都市としての歴史は意外に浅く、1876年に締結された日朝修好条規を背景として、1883年に仁川港が開港したことに端を発する。それまでの仁川港一帯は済物浦(チェムルポ、제물포)と呼ばれる小さな漁村であったが、開港によって日本や中国の租界が置かれ、多くの外国人が住むようになって大きく発展した。現在も仁川駅前には韓国最大のチャイナタウンが広がっており、チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)や、チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)タンスユク(酢豚/탕수육)など、コリアナイズされた中国料理の本場として知られる。また、チャイナタウンの裏手には開港以降、外国人に向けて新鮮な野菜などを販売した新浦国際市場(シンポクッチェシジャン、신포국제시장)があり、マンドゥ(餃子/만두)コンガルパン(中国式の大きなパン/공갈빵)といった中国由来の料理を現在も名物としている(「仁川市の市場グルメ/新浦国際市場」参照)。一方で仁川市は港町としての魚介料理も豊富であり、特産品であるワタリガニを用いたカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)や、コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)のほか、アグタン(アンコウ鍋/아구탕)、ペンデンイフェ(ツマリエツの刺身、밴댕이회)、ヘムルタン(海鮮鍋/해물탕)といった郷土料理がある。このほか、仁川市はチョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)や、ケランパン(目玉焼き入り今川焼き/계란빵)の発祥地としても知られる。

  • 港湾都市としての国際性
仁川駅前にチャイナタウンが広がるのみならず、異文化を受容してきた地域だけに国際色豊かな食文化が大きな特徴となっている。かつて日本租界のあった地域には、日本家屋を利用したカフェがあり、またセンベイグァジャ(센베이과자)と呼ばれる甘味煎餅の老舗が多く残る。キョンヤンシク(軽洋食、경양식)と呼ばれる洋食料理も地域の名物であり、その歴史は1888年に仁川市の中区中央洞(チュング チュンアンドン、중구 중앙동)で創業した韓国初の西洋式ホテル「大仏ホテル(대불호텔)」から紐解くことができる。

代表的な料理

 
チャジャンミョン

チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)

チャジャンミョンは、韓国式のジャージャー麺。漢字では「炸醤麺」と書き、チャジャン(炸醤、짜장)は炒め味噌、ミョン()は麺を意味する(チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)の項目も参照)。1883年に仁川港が開かれると、西海(黄海)を挟んで対岸である中国の山東省から多くの人が渡ってきた。彼らの伝えた代表的な中華料理のひとつがチャジャンミョンであり、当初は同胞向けに作って食べたものが、徐々に韓国でもローカライズして浸透した。中区北城洞(チュング プクソンドン、중구 북성동)の仁川駅前には韓国最大のチャイナタウンが広がっており、この町が韓国におけるチャジャンミョン発祥の地として知られる。当時の代表的な中華料理店としては1908年頃に創業した「共和春(공화춘)」があり、1983年に閉店したが、その跡地は現在チャジャンミョン博物館として歴史を伝えている。

  • 共和春
 
かつての「共和春」跡地に建てられたチャジャンミョン博物館
共和春(コンファチュン、공화춘)は、中国・山東省出身の于希光(ウ・ヒグァン、우희광)氏によって開かれた中華料理店。創業年代は1905年と1908年の両説があり(チャジャンミョン博物館では1908年と説明している[2])、当時は「山東会館(산동회관)」という名称の宿泊施設を兼ねた飲食店であった。店名を「共和春」としたのは辛亥革命によって中華民国が誕生した1912年で「共和国の春」という意味が込められている。韓国における中華料理店の草分けとして長らく愛されてきたが、1983年に閉店。同店の建物は2006年4月に登録文化財第246号として指定されたのち[3]、2012年4月に「チャジャンミョン博物館(짜장면박물관)」として利用されるに至った。なお、現在のチャイナタウンには「共和春」の後継とされる店がふたつある。ひとつは2004年2月に開店した同名の「共和春」で、かつて「共和春」で料理長を務めていた人物を株式会社共和春フランチャイズの代表イ・ヒョンデ(이현대)氏が招聘し新たに始めたものである[4][5]。もうひとつは于希光氏の娘であるウ・ランヨン(우란영)氏と結婚したワン・イビョン(왕입영)氏が、「共和春」での修行を経て1980年に開店した「新勝飯店(신승반점)」である[6]。現在「新勝飯店」の代表はワン・イビョン、ウ・ランヨン夫婦の娘であり、また于希光の孫に当たるワン・エジュ(왕애주)氏が受け継いでおり、店名は異なるもののこちらを直系の後継店と考える人も多い。
  • 萬多福の百年チャジャン
チャイナタウン内の中華料理店「萬多福(만다복)」は、2009年に百年チャジャン(ペンニョンチャジャン、백년짜장)というメニューを発表。現在のチャジャンミョンが年月を経て韓国人好みの味付けに変化をしていることから、社長が中国本土を巡って昔の味を研究し、100年前のチャジャンミョンを再現しようと試みたものである。チャジャン(黒味噌、짜장)にはうま味調味料と砂糖を使用せず、塩気と油気を強めにしている。全体にひき肉が多く、とろみもないため、麺と絡める際には添えられた鶏スープを少量加えて混ぜる。

ペンデンイフェ(ツマリエツの刺身/밴댕이회)

 
ペンデンイフェムチムをどんぶりごはんに載せたところ

ペンデンイフェ(밴댕이회)は、ツマリエツの刺身。ペンデンイ(밴댕이)はツマリエツの仁川市における方言。標準語ではパンジ(반지)と呼ぶ。フェ()は刺身の意(「センソンフェ(刺身/생선회)」の項目も参照)。ツマリエツはカタクチイワシ科の魚で、春から夏にかけて旬を迎える。仁川市では5月頃を最盛期として春から夏にかけてを旬とするが、近年は需要の高まりもあって、南部で漁獲されたものが急速冷蔵の状態で2月頃から出回る。刺身としてワサビ醤油やチョコチュジャン(唐辛子酢味噌、초고추장)などで味わうほか、生野菜とともに薬味ダレで和えて食べることも多い。これをペンデンイフェムチム(밴댕이회무침)とも呼び、ムチム(무침)とは和え物を指す。和え物にしたものをごはんに載せてどんぶりとして味わうこともある。ツマリエツは刺身にするほか、焼き魚としても人気があり、これをペンデンイグイ(밴댕이구이)と呼ぶ。グイ(=クイ、구이)は焼き物の意。仁川市内の刺身店や、魚介料理店、市場などで食べることができる。市内の中区港洞(チュング ハンドン、중구 항동)の沿岸埠頭(ヨナンブドゥ、연안부두)には刺身店の集まる「ペンデンイフェムチム通り(밴댕이회무침거리)」があり、同じく中区北城洞(チュング プクソンドン、중구 북성동)には「チャイナタウン ペンデンイフェ通り(차이나타운 밴댕이회거리)」がある。

  • 標準語でのペンデンイ
ペンデンイという魚は本来、日本語でサッパ(ママカリ)を表す。仁川市におけるペンデンイとは方言であり、標準語でパンジと呼ばれるツマリエツのことをペンデンイと称している。韓国でもこの呼び名は誤解が多く、標準語でのペンデンイ(サッパ)はティポリ(디포리뒤포리)という俗称でダシ用の干物として使われるため、その魚と同一であるとしばしば混同される。
  • 全羅南道のソンオ
全羅南道木浦市新安郡一帯ではツマリエツのことをソンオ(송어)と呼んで刺身、焼き魚、塩辛などにする。標準語でソンオ(송어)は川魚のマスを指すため、こちらも混同や誤解が多い。また、同じ魚を仁川市ではペンデンイと呼ぶことから、本来のペンデンイであるサッパと混同されることも多い。

ムルトムボンイタン(アンコウ鍋/물텀벙이탕)

 
ムルトムボンイタン(アグタン)。左奥はムルトムボンイチム(アグチム)

ムルトムボンイタンは、アンコウ鍋。ムルトムボンイ(물텀벙이)はアンコウ(아귀)の別称。ムルトムボン(물텀벙)とも呼ぶ。直訳すると「水にドボンする魚」という意味であり、かつてはとれても捨てられていたことに由来する。タン()は漢字で「湯」と書いて鍋料理の意(「アグタン(アンコウ鍋/아구탕)」の項目も参照)。韓国でアンコウが食用として利用され始めたのは1960年代であり、この時期に仁川市では鍋料理などにする調理法が普及していった。鍋料理のほかにはチム(蒸し煮、)にすることも多い。彌鄒忽区龍峴洞(ミチュホルグ ヨンヒョンドン、미추홀구 용현동)に専門店が集まっており、一帯は「龍峴洞ムルトムボンイ通り」(용현동 물텀벙이거리)と呼ばれる。

チョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)

 
チョルミョン

チョルミョンは、シコシコとしたでんぷん麺を用いる生野菜との和え麺。チョル(쫄)はもちもち、しこしことした食感を表す「チョルギタダ(쫄깃하다)」の一部。ミョン()は麺を意味する(チョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)の項目も参照)。1970年代初め、中区京洞(チュング キョンドン、중구 경동)の製麺工場「クァンシン製麺(광신제면)」でネンミョン(冷麺/냉면)用の麺を製造していたところ、麺を押し出す穴のサイズを間違えて、普段よりも太い麺ができてしまった。捨てるのはもったいないので近隣にあった「マンナダン(맛나당)」という粉食店に持ち込み、使ってもらったところ、その麺で作った料理が意外な評判を得た[7]。これが周辺へと広まり、やがて全国区の料理へと拡大していった。

  • シンポウリマンドゥ
シンポウリマンドゥ(신포우리만두)は、中区新浦洞に本店を置く粉食店。1971年に中区新浦洞にて「ウリチプ(우리집)」という屋号で創業し、マンドゥ(餃子/만두)の専門店として人気を集める。「ウリマンドゥ(우리만두)」「仁川ウリマンドゥ(인천우리만두)」などの店名を経て、1995年に「シンポウリマンドゥ(신포우리만두)」として商標登録。フランチャイズ事業を始め、仁川発の料理であるチョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)の全国的な普及に寄与した。

セスッテヤネンミョン(洗面器冷麺/세숫대야냉면)

 
セスッテヤネンミョン

セスッテヤネンミョン(세숫대야냉면)は、洗面器冷麺。セスッテヤ(세숫대야)が洗面器を意味し、ネンミョンは冷麺を意味する(「ネンミョン(冷麺/냉면)」の項目も参照)。洗面器サイズの器に盛り付けられた巨大サイズの冷麺を指し、東区花平洞(トング ファピョンドン、중구 화평동)に専門店が集まっている。この地域に冷麺店が増え始めたのは1970年代で、周辺の工場で働く人たちが頻繁に麺の追加を求めたことから、徐々に麺のボリュームが増えていった[8]

パジラッカルグクス(アサリウドン/바지락칼국수)

 
パジラッカルグクス

パジラッカルグクス(바지락칼국수)は、アサリ入り手打ちうどん(「パジラッカルグクス(アサリ入り手打ちうどん/바지락칼국수)」の項目も参照)。仁川国際空港のある永宗島(ヨンジョンド、영종도)の西側には古くからの海水浴場があり、空港から車で10分ほどの距離にパジラッカルグクスや、チョゲグイ(貝焼き/조개구이)などの専門店が集まる。パジラッカルグクスは巨大などんぶりで出てくるボリュームたっぷりのもので、アサリのみならず、ホタテ、ムール貝、干しダラ、エビなども入る。

サムチグイ(サワラの焼き魚/삼치구이)

 
サムチグイ

サムチグイ(삼치구이)は、サワラの焼き魚。サムチ(삼치)はサワラ、グイ(=クイ、구이)は焼き物を表す(「サムチグイ(サワラの焼き魚/삼치구이)」の項目も参照)。東仁川駅近くの中区銭洞(チュング チョンドン、중구 전동)に専門店が集まっており、一帯は「東仁川サワラ通り」(トンインチョン サムチゴリ、동인천 삼치거리)と呼ばれる。通りの歴史は1968年に元祖店とされる「イナエチプ」(인하의집)が開店したことに始まり、店によれば「当時の仁川港にはニュージーランド産のサワラが大量に水揚げされており、それに目をつけた創業初代がたっぷりの油で揚げるように焼き、特製のコチュジャンダレ、醤油ダレを添えて提供したところ、身の大きな魚なのでボリュームがあったことから学生を中心に圧倒的な人気を集めた」という(八田靖史の取材記録より、2009年11月24日)。この人気が周囲にも波及して類似の専門店が増え、2002年には中区よりサワラ通りとして指定を受けるに至った。地元醸造場が造るマッコリと合わせるのが定番である。

チュオタン(ドジョウ汁/추어탕)

 
チュオタン

チュオタン(추어탕)は、ドジョウ汁。チュオ(추어)は漢字で「鰍魚」と書いてドジョウ。タン(탕)は漢字で「湯」と書いてスープの意(「チュオタン(ドジョウ汁/추어탕)」の項目も参照)。市南東部の南洞区雲宴洞(ナムドング ウニョンドン、남동구 운연동)に10数軒の専門店が集まっており、一帯は地域の別称である宴楽コル(ヨルラクコル、연락골)から、「宴楽コルドジョウ村」(ヨルラクコル チュオマウル、연락골 추어마을)と呼ばれる。この地域のチュオタンは、客席にて煮込みながら食べる鍋料理の形式で、すりつぶしたドジョウのほか、ジャガイモ、素麺(국수)、すいとん(수제비)などが入ってボリュームがある。この調理法については、江原道原州市式のチュオタンとの類似性がまま指摘される[9]。「宴楽コルドジョウ村」は2006年に南洞区より「特色飲食通り」(특색음식거리)として指定された[10]

ヘムルタン(海鮮鍋/해물탕)

 
ヘムルタン

ヘムルタン(해물탕)、海鮮鍋。ヘムル(해물)は漢字で「海物」と書いて海産物のこと。タン()は鍋料理を表す(「ヘムルタン(海鮮鍋/해물탕)」の項目も参照)。市東部の富平区富平洞(プピョング プピョンドン、부평구 부평동)に「富平ヘムルタン通り」(プピョンヘムルタンゴリ、부평해물탕거리)と呼ばれる一角があり、ロータリーから伸びる250mほどの通りに10数軒の専門店が集まっている。この地域にヘムルタンの店ができ始めたのは1980年代初頭であり、港町である仁川の新鮮な魚介をふんだんに用いた名物として人気を集めた。店名として「東海ヘムルタン(동해해물탕)」「西海ヘムルタン(서해해물탕)」「南海ヘムルタン(남해해물탕)」という三方の海が揃っていることがしばしば話題にのぼる。

タガルタン(鶏の内臓鍋/닭알탕)

タガルタン(닭알탕)、は鶏の内臓鍋。タガル(닭알)は「鶏の卵」、タン()は鍋料理を表す。ただし、卵といっても雌鶏の体内にある成長過程のもの(日本では俗にきんかんと呼ぶ)を指し、周辺の卵巣や卵管なども含めて主材料とする。これらとともに春菊やエゴマの葉などの野菜を加え、粉唐辛子やニンニク、薬味ダレなどでピリ辛に仕上げる。東区松林洞(トング ソンニムドン、동구 송림동)の現代市場(ヒョンデシジャン、현대시장)近くに専門店通りがあり、1970年代頃から専門店が増えていったとされる。もともとは安価で栄養価のある労働者向けの料理として人気を集めた。

  • アルタンとの区別
タガルタンの「鶏(닭)」を省略し、単に「アルタン(卵の鍋、알탕)」と呼ぶこともある。ただし、同名称は一般的にスケトウダラの卵で作るアルタン(スケトウダラの卵入り鍋/알탕)を指すことから、両者を区別するために「タガルタン(鶏の卵の鍋)」「センソンアルタン(魚の卵の鍋)」と呼び分けることもある。

キョンヤンシク(軽洋食/경양식)

キョンヤンシク(경양식)は、韓国式の洋食。キョンヤンシクは漢字で「軽洋食」と書き、本格的な西洋料理よりも手軽に作って味わえるものを指す。代表的なメニューとしてはトンカス(トンカツ/돈가스)オムライス(オムライス/오므라이스)ハイライス(ハヤシライス/하이라이스)、ハンバーグステーキ(햄버그 스테이크)などがある。韓国では1970~80年代に流行し、町中に軽洋食を専門とするレストランが増えた。ところが1990年代になるとファミリーレストランやファストフード店の増加により、キョンヤンシクの専門店は次第に数を減らしている。仁川市においてはこうしたキョンヤンシクの老舗が残っており、「灯台軽洋食(등대경양식)」、「国際軽洋食(국제경양식)」、「シーサイド(씨사이드)」、「イングランド王トンカツ(잉글랜드왕돈까스)」といった有名店を指して仁川4大軽洋食と呼んだりもする。

イブクウムシク(北部料理/이북음식)

 
インジョゴギバプ

イブクウムシク(이북음식)は、北部料理。漢字では「以北飲食」と書き、韓国における北朝鮮地域の料理を指す。市中央部の南洞区論峴洞(ナムドング ノニョンドン、남동구 논현동)には脱北者が多く住んでおり、両江道や咸鏡道地域の郷土料理を専門とする飲食店がある。両江道出身者の開いた飲食店「胡越一家(호월일같)」では、インジョゴギバプ(大豆肉ごはん、인조고기밥)、トゥブバプ(豆腐ごはん、두부밥)、ノンマグクス(咸興冷麺、농마국수)などのメニューを提供する。

仁川市のB級グルメ

 
ケランパンの元祖店「元祖トンケラン栄養パン(원조통계란영양빵)」
ケランパン
ケランパン(계란빵)は、目玉焼き入り今川焼き。ケラン(계란)は漢字で「鶏卵」と書いて卵のこと。パン()はパンや焼き菓子などの総称(「ケランパン(目玉焼き入り今川焼き/계란빵)」の項目も参照)。全国的に親しまれる屋台料理であるが、彌鄒忽区龍峴洞(ミチュホルグ ヨンヒョンドン、미추홀구 용현동)の「元祖トンケラン栄養パン(원조통계란영양빵)」が1982年に開発したとされる。同店の夫婦はもともとオバントク(今川焼き、오방떡)を販売していたが、あんこの味がもうひとつで自分たちが食べても美味しいと思えなかった。そこで当時はまだ贅沢品であった卵をかわりに加えてみると、近隣にある仁荷大学の学生らに受けてヒットをした[11]。発売当初の販売価格は100ウォンであり、おおよそ市販のラーメン1袋と同じぐらいの値段であった。学生のおやつとしてはやや高級な部類ではあったが、多いときで1日に1000個売れる日もあったという。
センベイグァジャ
センベイグァジャ(센베이과자)は、煎餅。センベイ(센베이)は、日本語の「煎餅」に由来し、グァジャ(=クァジャ、과자)は「菓子」を意味する。日本でいう瓦せんべいのような甘味煎餅の一種であり、日本統治時代に日本から伝わって定着した。仁川にはセンベイグァジャを販売する老舗が多く、昔ながらの型を使用して1枚ずつ手焼きをしているところもある。
ホンドゥビョン
 
ホンドゥビョンの屋台
ホンドゥビョン(홍두병)、は今川焼き。漢字で「紅豆餅」と書き、台湾における今川焼きの名称を韓国語読みしている。チャイナタウンで屋台料理として販売されており、あんこだけでなく、クリームチーズ、ダークチョコ、マンゴーといった味のバリエーションがある。2014年10月に販売を始めたところ、短期間で人気を集めてチャイナタウンの新名物となった。だが同店の社長によると、もともとは単に日本の今川焼きを韓国に持ち込む計画であったが、たまたまチャイナタウンで希望通りの物件があったため中国風の名前にしたという[12]

仁川市の市場グルメ

 
コンガルパンの調理風景

海外からの玄関口として栄えた仁川市には国際的な性格を持つ市場が多い。

新浦国際市場

新浦国際市場(シンポクッチェシジャン、신포국제시장)は、中区新浦洞(チュング シンポドン、중구 신포동)に位置する市場。東仁川駅から近く、チャイナタウンの裏手に当たる。19世紀末になって外国人が増えると、この一帯には中国人らが栽培する高級野菜の販売店が増え、これが新浦国際市場の前身となった。現在も市場内にはマンドゥ(餃子/만두)チンパン(あんまん/찐빵)コンガルパン(中国式の大きなパン/공갈빵)イェンナルホットク(昔風ホットク/옛날호떡)といった中国由来の料理を販売する店が多数ある。また、市場の入口付近にはタッカンジョン(鶏の蜜揚げ/닭강정)の専門店が集まっており、こちらも市場名物として人気が高い。

新起市場

 
新起通宝

新起市場(シンギシジャン、신기시장)は、弥鄒忽区朱安洞(ミチュホルグ チュアンドン、미추홀구 주안동)に位置する市場。住宅街にある生活市場だが、2013年に導入された新起通宝(シンギトンボ、신기통보)という地域通貨が話題となり、大勢の観光客が訪れるに至った。新起通宝は市場内でのみ使用が可能で、1枚につき500ウォンの価値がある。外国人観光客に対しては6枚(3000ウォン)を、顧客センター2階の商人会事務室にて無料で進呈している。市場内はさっと食べられるB級グルメが充実しており、カルグクス(韓国式の手打ちうどん/칼국수)ハットグ(アメリカンドッグ/핫도그)などが人気である。

代表的な特産品

 
コッケタン

西海岸に面する港町であることから、ワタリガニ、アンコウ、ツマリエツ、アサリなどの水産物が豊富である。島嶼部の江華郡では、高麗人参、アミの塩辛、獅子足ヨモギなどを特産品としている。

ワタリガニ(꽃게)

仁川市の沖合いがワタリガニ(꽃게)の主要漁場であり、ここでとれたものが西海岸の各港に水揚げされる。2018年の全国生産量は1万1770トンであり、このうち35.8%を占める4210トンが仁川市で水揚げされた。これは全国の自治体でもっとも多い数字であり、年によっては忠清南道が上回ることもあるが、2015年以降は仁川市が全国1位である[13]。旬はメスが卵を抱える4~5月であり、この時期にとれたものを急速冷凍して通年でカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)として利用する。漁獲量自体は6月下旬~8月下旬の禁漁期を終えた9~10月頃がもっとも多く、コッケタンの場合は、この時期にとれたオスのワタリガニが身が多いと評価される。市全域にワタリガニ料理の専門店が点在するほか、市南部の延寿区玉蓮洞(ヨンスグ オンニョンドン、연수구 옥련동)には「松島ワタリガニ通り」(ソンドコッケゴリ、송도꽃게거리)があり、江華郡の内可面外浦里(ネガミョン ウェポリ、내가면 외포리)には「外浦里ワタリガニ村」(ウェポリコッケマウル、외포리꽃게마을)があるなど、専門店の密集地域も存在する。

江華郡の特産品

高麗人参(인삼)、アミの塩辛(새우젓)、獅子足ヨモギ(사자발쑥)などの特産品がある。詳細は江華郡の項目を参照。

代表的な酒類・飲料

マッコリ

仁川濁酒(인천탁주)の生産する「ソソンジュ(소성주)」がマッコリ(韓国式の濁酒/막걸리)の代表銘柄として知られている。仁川濁酒は1938年創業の「テファ酒造(대화주조)」を中心として、1974年に10社の合弁で設立された合同酒造である[14]。代表銘柄のソソンジュは1990年の発売で、当時はまだ小麦粉を原料とするマッコリが一般的であったが、業界ではいち早く米マッコリを復活させた。

  • 江華郡のマッコリ
主要な銘柄としてチャヌムルの「高香(고향)」や、1924年創業と古い江華温水醸造場の「民族(민족)」がある。また、特産品を活かした高麗人参マッコリや、ヨモギマッコリなども市販されている。詳細は江華郡の項目を参照。

伝統酒

三醸春
三醸春(サミャンチュン、삼양춘)は、南洞区古桟洞(ナムドング コジャンドン、남동구 고잔동)の「農業会社法人松島香有限会社(농업회사법인 송도향 유한회사)」が生産する伝統酒。薬酒と濁酒の2種類があり、2018年の大韓民国酒類大賞では薬酒「清(チョン、청)」がベストオブ2018を受賞した[15]

老舗

 
コッケタン
  • 1945年:平壌屋(평양옥)中区新興洞3街
市内ではもっとも古い飲食店。牛カルビと白菜の外葉を煮込んだヘジャンクッ(酔い覚ましのスープ/해장국)と、カルビタン(牛カルビのスープ/갈비탕)を看板メニューとしている。
  • 1953年:ウリオク(우리옥)江華郡江華邑
江華郡ではもっとも古い飲食店。魚介料理を自慢とする定食店で、テグチゲ(マダラの鍋、대구찌개)、ピョンオチゲ(マナガツオの鍋、병어찌개)を得意とする。
  • 1966年:ミョンウォルチプ(명월집)中区中央洞3街
キムチチゲ(キムチ鍋/김치찌개)に10品ほどの副菜を添えた定食を自慢とする。創業は1962年とする場合もある。

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • 共和春(공화춘)
住所:仁川市中区チャイナタウン路43(北城洞3街5-6)
住所:인천시 중구 차이나타운로 43(북성동3가 5-6)
電話:032-765-0571
料理:チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺)中華料理全般
  • クァジャクムヌンチプ(과자굽는집)
住所:仁川市東区松林路109番キル5(松林洞50-127)
住所:인천시 동구 송림로109번길 5(송림동 50-127)
電話:032-764-3314
料理:センベイグァジャ、菓子全般
  • 金メダルチュオタン(금메달 추어탕)
住所:仁川市南洞区宴楽コル路26(雲宴洞32-3)
住所:인천시 남동구 연락골로 26(운연동 32-3)
電話:032-465-6703
料理:チュオタン(ドジョウ汁)
  • クムサン食堂(금산식당)
住所:仁川市中区沿岸埠頭路24-1(港洞7街60)
住所:인천시 중구 연안부두로 24-1(항동7가 60)
電話:032-884-1324
料理:ペンデンイフェ(ツマリエツの刺身)、刺身全般
  • 東海ヘムルタン(동해해물탕)
住所:仁川市富平区富平文化路108(富平洞527-24)
住所:인천시 부평구 부평문화로 108(부평동 527-24)
電話:032-514-5649
料理:ヘムルタン(海鮮鍋)
  • 灯台軽洋食(등대경양식)
住所:仁川市中区済物梁路190(海岸洞4街3-3)
住所:인천시 중구 제물량로 190(해안동4가 3-3)
電話:032-773-3473
料理:トンカス(トンカツ)
  • レヒネヤンプニメウンタン(래희네 양푼이매운탕)
住所:仁川市東区花水埠頭路17-1(花水洞7-260)
住所:인천시 동구 화수부두로 17-1(화수동 7-260)
電話:010-2838-2218
料理:センソンフェ(刺身)メウンタン(魚入りの辛い鍋)
  • 萬多福(만다복)
住所:仁川市中区チャイナタウン路36(北城洞2街9-11)
住所:인천시 중구 차이나타운로 36(북성동2가 9-11)
電話:032-773-3838
料理:チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺)中華料理全般
  • ミョンウォルチプ(명월집)
住所:仁川市中区新浦路23番キル43(中央洞3街4-49)
住所:인천시 중구 신포로23번길 43(중앙동3가 4-49)
電話:032-773-7890
料理:キムチチゲ(キムチ鍋)
  • ソンジンムルトムボン(성진물텀벙)
住所:仁川市彌鄒忽区トッペ路403番キル10(龍現2洞509-17)
住所:인천시 미추홀구 독배로403번길 10(용현도2동 509-17)
電話:032-883-1771
料理:アグタン(アンコウ鍋)アグチム(アンコウの蒸し煮)
  • ポクテン食堂(복된식당)
住所:仁川市中区済物梁路306番キル45(北城洞2街12-145)
住所:인천시 중구 제물량로306번길 45(북성동2가 12-145)
電話:032-765-2773
料理:ヨンヤンチャルバプ(もち米ごはん)
備考:旧「オンジン栄養チャルバプ・ソンカルグクス(옹진영양찰밥 손칼국수)」
  • 元祖トンケラン栄養パン(원조 통계란영양빵)
住所:仁川市彌鄒忽区仁荷路77(龍峴洞191-1)
住所:인천시 미추홀구 인하로 77(용현동 191-1)
電話:なし
料理:ケランパン(目玉焼き入り今川焼き)
  • 元祖ハルモニ冷麺(원조할머니냉면)
住所:仁川市東区花平路24-2(花平洞263-1)
住所:인천시 동구 화평로 24-2(화평동 263-1)
電話:032-766-5616
料理:ネンミョン(冷麺)
  • イナエチプ(인하의집)
住所:仁川市中区又玄路67番キル57(銭洞19-2)
住所:인천시 중구 우현로67번길 57(전동 19-2)
電話:032-773-8384
料理:サムチグイ(サワラの焼き魚)
  • チョンウンジョン(정운정)
住所:仁川市延寿区東春洞清涼路46番キル4(東春洞783-16)
住所:인천시 연수구 청량로46번길 4(동춘동 783-16)
電話:032-834-1634
料理:ケッチャンオデチムフェ(ハモのしゃぶしゃぶ)、セジョゲシャブシャブ(トリガイのしゃぶしゃぶ)
  • パダル(팟알)
住所:仁川市中区新浦路27番キル96-2(官洞1街17)
住所:인천시 중구 신포로27번길 96-2(관동1가 17)
電話:032-777-8686
料理:カフェ、パッピンス(氷アズキ)
  • 平壌屋(평양옥)
住所:仁川市中区桃源路8番キル68(新興洞3街18)
住所:인천시 중구 도원로8번길 68(신흥동3가 18)
電話:032-882-4646
料理:カルビタン(牛カルビのスープ)
  • 胡越一家(호월일가)
住所:仁川市南洞区論峴路43(論峴洞635-1)
住所:인천시 남동구 논현로 43(논현동 635-1)
電話:032-425-0522
料理:インジョゴギバプ(大豆肉ごはん)、北部料理全般
  • 紅豆餅(홍두변)
住所:仁川市中区チャイナタウン路48(北城洞2街10-13)
住所:인천시 중구 차이나타운로 48(북성동2가 10-13)
電話:032-773-7888
料理:ホンドゥビョン(今川焼き)
  • 黄海ヘムルカルグクス(황해해물칼국수)
住所:仁川市中区マシラン路24(徳橋洞128-15)
住所:인천시 중구 마시란로 24(덕교동 128-15)
電話:032-746-3017
料理:カルグクス(韓国式の手打ちうどん)

各地域の料理

江華郡(강화군)

詳細は江華郡の料理を参照。

  • コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)内可面外浦里
  • トンオグイ(ボラの稚魚の焼き魚/동어구이)
  • メンジャンクク(ボラのスープ/맹장국)
  • ペンデンイフェ(ツマリエツの刺身/밴댕이회)
  • ペンデンイフェ(ツマリエツの刺身/밴댕이회)華道面内里
  • セウジョッ(アミの塩辛/새우젓)
  • セウティギム(すり身エビの天ぷら/새우튀김)三山面煤音里
  • ソンノランコグマ(サツマイモ/속노란고구마)
  • スンムギムチ(カブのキムチ/순무김치)
  • スッマッコルリ(ヨモギマッコリ/쑥막걸리)
  • インサム(高麗人参/인삼)
  • インサムマッコルリ(高麗人参マッコリ/인삼막걸리)
  • チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이)仙源面
  • チョックッカルビ(豚カルビの塩辛鍋/젓국갈비)
  • ファンボクフェ(メフグの刺身/황복회)河岾面倉後里

桂陽区(계양구)

南洞区(남동구)

  • チュオタン(ドジョウ汁/추어탕)雲宴洞

東区(동구)

  • セスッテヤネンミョン(洗面器冷麺/세숫대야냉면)花平洞
  • タガルタン(鶏の内臓鍋/닭알탕)松林洞

彌鄒忽区(미추홀구)

  • ムルトムボンイ(アンコウ/물텀벙이)龍現洞

富平区(부평구)

  • ヘムルタン(海鮮鍋/해물탕)富平洞

西区(서구)

延寿区(연수구)

  • カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)東春洞
  • コッケタン(ワタリガニの鍋/꽃게탕)玉蓮洞

甕津郡(옹진군)

  • カナリエッチョッ(イカナゴ醤油/까나리액젓)白翎面
  • ネンミョン(冷麺/냉면)白翎面
  • メミルカルグクス(平打ちのそば麺/메밀칼국수)白翎面
  • ピットゥリ(巻貝/삐뚜리)白翎面
  • ソンゲ(ウニ/성게)白翎面
  • ウロクペクスク(クロソイの澄まし鍋/우럭백숙)白翎面
  • チャンジトク(キムチと牡蠣の餃子/짠지떡)白翎面
  • ハスオペクスク(丸鶏とアワビの水炊き/하수오백숙)白翎面

中区(중구)

  • コンガルパン(中国パン/공갈빵)北城洞
  • タッカンジョン(鶏の蜜揚げ/닭강정)新浦洞
  • マンドゥ(餃子/만두)新浦洞
  • パジラッカルグクス(アサリウドン/바지락칼국수)徳橋洞、乙旺洞
  • ペンデンイフェムチム(ツマリエツの刺身和え/밴댕이회무침)港洞
  • サムチグイ(サワラの焼き魚/삼치구이)銭洞
  • チャジャンミョン(ジャージャー麺/자장면)北城洞
  • チュングクホットク(中国式のお焼き/중국호떡)新浦洞
  • チョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)新浦洞

エピソード

韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2000年7月に初めて仁川市を訪れた。当時は留学生であり、韓国人の友人らと永宗島(ヨンジョンド、영종도)まで泊りがけで海水浴に出かけた。当時はまだ仁川国際空港が開業する前であり、永宗大橋も開通前だったため月尾島(ウォルミド、월미도)からフェリーに乗って向かった。月尾島の遊園地でディスコジャンプ(回転遊具)に乗ったり、永宗島の狭い民宿で男女7人が雑魚寝をするなど、20代前半らしい力任せの旅行であった。到着後の昼食としてフェトッパプ(刺身丼/회덮밥)を食べたのが記憶に残っている。

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2019年5月7日閲覧
  2. 역사적배경 、チャジャンミョン博物館ウェブサイト、2019年5月2日閲覧
  3. 등록문화재 제246호 인천 선린동 공화춘(共和春) 、文化財庁国家文化遺産ポータル、2019年5月2日閲覧
  4. 대표인사말 、共和春ウェブサイト、2019年5月2日閲覧
  5. 짜장면의 원조 공화춘, 그 잊혀진 맛을 되살리다 공화춘 이현대 대표 、月刊パワーコリア(2017年2月15日記事)、2019年5月2日閲覧
  6. [주간한국 [이야기가 있는 맛집(289)] ‘신승반점’ 왕애주 대표] 、デイリー韓国(2017年8月19日記事)、2019年5月2日閲覧
  7. 원조맛기행 신포동으로 가자 、仁川ツアー、2019年5月3日閲覧
  8. 화평동 세숫대야 냉면거리 、仁川市東区ウェブサイト、2019年1月7日閲覧
  9. 음식문화거리 연락골 추어마을 、仁川ツアーウェブサイト、2019年4月19日閲覧
  10. 운연동 추어마을 、南洞区保健所食品衛生課ウェブサイト、2019年4月19日閲覧
  11. 八田靖史, 2016, 『食の日韓論 ボクらは同じものを食べている』, 三五館, P126-129
  12. 八田靖史, 2016, 『食の日韓論 ボクらは同じものを食べている』, 三五館, P129-132
  13. 어업별 품종별 통계(일반해면어업-갑각류-꽃게)/ 、特許庁漁業生産動向調査、2019年5月2日閲覧
  14. 소개 황토방에서 빚은 막걸리 、仁川濁酒ウェブサイト、2019年5月2日閲覧
  15. 삼양춘 스토리 、松島香ウェブサイト、2019年5月2日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目