サムチグイ(サワラの焼き魚/삼치구이)
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サムチグイ(삼치구이)は、サワラの焼き魚。
概要
サムチグイのサムチ(삼치)は、サワラ。グイ(=クイ、구이)は焼き物の総称。開きや切り身にしたサワラを網やフライパンなどで塩焼きにして作る。家庭料理として作られるほか、定食店や、魚介料理店で提供される。サワラを用いた料理としては、ほかにサムチジョリム(サワラの煮物、삼치조림)、サムチフェ(サワラの刺身/삼치회)などがある。
- サムチデー(サワラの日)
- 毎年3月7日は、「3・7(サム・チル、삼, 칠)」に引っ掛けて「サムチデー(サワラの日、삼치데이)」と呼ばれる(2006年に海洋水産部が大韓民国遠洋漁業協会とともに制定)。
地域
- 仁川市
- 仁川市の中区銭洞(チュング チョンドン、중구 전동)には、サムチグイの専門店が集まっており、一帯は「東仁川サワラ通り(동인천 삼치거리)」と呼ばれる。通りの歴史は1968年に元祖店とされる「イナエチプ」(인하의집)が開店したことに始まり、店によれば「当時の仁川港にはニュージーランド産のサワラが大量に水揚げされており、それに目をつけた創業初代がたっぷりの油で揚げるように焼き、特製のコチュジャンダレ、醤油ダレを添えて提供したところ、身の大きな魚なのでボリュームがあったことから学生を中心に圧倒的な人気を集めた」という(八田靖史の取材記録より、2009年11月24日)。この人気が周囲にも波及して類似の専門店が増え、2002年には中区よりサワラ通りとして指定を受けるに至った。地元醸造場が造るマッコリと合わせるのが定番である。
- 全羅南道高興郡
- 全羅南道高興郡の羅老島(ナロド、나로도)はサワラ(삼치)の名産地であり、羅老島港(ナロドハン、나로도항)に面して専門店の並ぶ一帯を「羅老島サワラ通り(나로도삼치거리)」と呼ぶ。サムチフェ(サワラの刺身/삼치회)や、サムチグイが代表的な食べ方であり、11~2月頃を旬とする。サムチフェとサムチグイは、地域の代表的な料理として「高興9味(고흥9미)」のひとつとしてまとめて選定されている。
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)