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:【原文1】 | :【原文1】 | ||
:「南軒長老日高眠 起擁孤衾坐壞氊 膾却紅鱗方喫得 半傾甁醞已頹然」 | :「南軒長老日高眠 起擁孤衾坐壞氊 膾却紅鱗方喫得 半傾甁醞已頹然」 | ||
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| + | ;『増補山林経済』(1766)の記述 | ||
| + | :朝鮮時代後期の医官、柳重臨(ユ・ジュンニム、유중림)が1766年に増補編纂した農書『増補山林経済([[증보산림경제]])』には、「膾生魚法」として以下のように刺身の作り方が紹介されている<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/2557919/1/22 【(朝鮮) 洪萬選】【著】, (朝鮮) 柳重臨 増補, 1766, 『増補山林経済 巻6』] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号6/72)、2025年4月15日閲覧</ref>。また、そのひとつ前の項目には「造膾芥法」として、カラシナの種子から刺身用のカラシ汁を作るまでの製法が書かれている<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/2557919/1/22 【(朝鮮) 洪萬選】【著】, (朝鮮) 柳重臨 増補, 1766, 『増補山林経済 巻6』] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号5/72)、2025年4月15日閲覧</ref>。 | ||
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| + | 「生食可能な魚を用意し、皮と骨を除く。身だけを薄切りにして、白い紙の上に広げ、しばらく日に当て、鋭利な刃物で糸状に細く切り、皿の上に広げる。ショウガ、ネギをそれぞれ半寸ほどに切り、刺身の皿に盛り、また炒めた味噌をナツメの大きさにまとめ、ショウガやネギの横に置いたのち、小皿にカラシ汁を入れて出す。夏は刺身の皿を氷の板の上に置く」【原文2】 | ||
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| + | 【原文2】 | ||
| + | 「膾生魚法 取可膾魚去皮骨 只以白肉薄切 攤白紙上 晾片時 用利刃 細切如絲 薄布砂楪中 另用薑蔥各半寸許 細切作絲 置膾楪之中 又以炒焦甘醬棗子大 亦置薑蔥傍 以鍾路子盛芥汁供之 若夏月 則以膾楪安氷盤上而進之」 | ||
== 種類 == | == 種類 == | ||