「京畿道の料理」の版間の差分

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=== 抱川市(포천시) ===
 
=== 抱川市(포천시) ===
 
詳細は[[抱川市の料理]]を参照。
 
詳細は[[抱川市の料理]]を参照。
*イドンカルビ(牛カルビ焼き/이동갈비)二東面
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*イドンカルビ(二東式の牛カルビ焼き/이동갈비)二東面
*イドンマッコルリ(二東マッコルリ/이동막걸리)二東面
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*イドンマッコリ(二東マッコリ/이동막걸리)二東面
  
 
=== 河南市(하남시) ===
 
=== 河南市(하남시) ===

2023年4月19日 (水) 23:57時点における版

この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。

京畿道(キョンギド、경기도)は韓国の北西部に位置する地域。本ページでは京畿道の料理、特産品について解説する。

水原華城の華虹門(水原市

地域概要

南漢山城行宮正門の漢南楼(広州市

京畿道(キョンギド、경기도)は韓国の北西部に位置する地域。京畿道とは都、および都の近郊を意味し、首都のソウル市を囲むような形になっている。北部は北朝鮮との軍事分界線に面し、東部は江原道、南部は忠清北道忠清南道、西部は仁川市と接し、また西海岸に臨む。人口は1358万9432人(2022年12月)で、広域地方自治団体(特別市、広域市、道、特別自治道、特別自治市)の中ではもっとも多い[1]。面積は1万0196.7平方キロ(2021年)[2]。28市3郡で構成されており、道庁所在地は水原市に位置する。ソウルの外郭都市との側面が強く、郊外の高級住宅地、新都市としての発展が目覚ましい。韓国では人口100万人を超えると広域市に昇格する要件を満たすが、水原市(119万0964人)、高陽市(107万6535人)、龍仁市(107万4971人)はすでに超過している[1]。行政上の問題から広域市としての独立には慎重な議論も多いが、周辺地域との合併も含めて話題になることも少なくない。主要な観光地としてはユネスコの世界文化遺産にも指定される水原市の水原華城(수원화성)や、広州市の南漢山城(남한산성)、または京畿道の各地に朝鮮時代の王陵も多数存在する。北朝鮮との軍事分界線に接する坡州市では、朝鮮戦争の休戦協議が行われた板門店や、DMZ(非武装地帯)を見学するツアーが行われている。大型遊園地のエバーランドや、韓国民俗村のある龍仁市、陶磁器の名産地として知られる利川市などを訪れる観光客も多い。ソウルから京畿道までのアクセスは、地下鉄1号線だけでも東豆川市楊州市議政府市安養市軍浦市義王市水原市華城市烏山市平沢市富川市といった各地域まで接続しており、ほかにも新盆唐線や、京畿・中央線などの路線がそれぞれ京畿道の各地域まで伸びている。また、ソウル内の各バスターミナルや、停留所から出ている市外バスも多い。

  • 京畿道の名称
京畿道という名称は高麗時代の1018年に誕生し、当時の都は開京(개경、現在の開城)であった。京畿道という名称が示す都、都の近郊という意味は、現在のソウルではなく、本来は開京を表すものであった。朝鮮時代に入って都はソウルへと移ったが、地域的に近かったため範囲を調整しながら京畿道という名称はそのまま使われた。なお、2018年は京畿道という名称が誕生して1000年記念の年となる。
  • 京畿道の未修復地域
南北の分断により、かつて京畿道に含まれた開城市、開豊郡、長湍郡と、漣川郡の一部は軍事分界線以北に位置する。北朝鮮ではこれらの地域を黄海北道に含めており、これらの地域については北朝鮮の料理にてまとめる。

食文化の背景

議政府プデチゲ(議政府市

京畿道の食文化はソウルの近郊としての役割が大きい。朝鮮時代の宮中には、各地域から特産品を進上品として送ったが、距離の近い京畿道は生鮮食品が多く割り振られていた。1776年に編纂された『貢膳定例(공선정례)』には進上品の規定が細かくまとめられており、京畿道からは毎日新鮮な魚やキジを進上する決まりとなっていた[3]。そのほか、月ごとに米、野菜、山菜、穀物、魚介などの分担もあり、これらは現在の各地域における郷土料理や特産品と関係する部分も多い。例えば、利川市の米()や、加平郡の松の実()、坡州市の長湍豆(장단콩)などは、かつての進上品であることを宣伝として効果的にアピールしている。北部、東部、南部を中心に農業、畜産業を中心とする地域が多いが、西海岸に面した金浦市始興市安山市華城市平沢市では漁業、水産業も行われている。畜産業も盛んであり、中でも肉牛(육우)、乳牛(젖소)の飼育頭数は京畿道が全国1位。豚の飼育頭数は忠清南道に次ぐ第2位である(いずれも2017年1~3月期)[4]

  • 軍事的要衝として
首都近郊であり北部が軍事分界線にも面する京畿道は軍事的な要衝であり、軍事施設や駐韓米軍の基地も多く点在していることから、こうした環境が食に与えた影響も少なくない。議政府市や、平沢市の郷土料理であるプデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)は米軍基地から流出した缶詰の加工肉を韓国風に調理して食べたのが広まったものである。また、平沢市の烏山空軍基地前では、米軍関係者に向けて作られた韓国式のハンバーガー(햄버거)が地元のB級グルメとして人気を集める。抱川市マッコリ(韓国式の濁酒/막걸리)の名産地として有名だが、基地への慰問として届けられたマッコリの味を軍人ら飲み、それぞれが地元に帰ってその味を語ったことから全国的な知名度を得たとされる。
  • 多文化社会として
安山市の元谷洞(원곡동)地区には外国人が多く居住しており、2009年5月には安山多文化村特区(안산다문화마을특구)として指定された。多文化都市のモデルとして注目されており、食文化の面では世界各国の料理が味わえる町として知られる。

代表的な料理

  • カルビグイ(牛カルビ焼き/갈비구이)水原市
  • タムヌァウムシク(多文化料理/다문화음식)安山市
  • トッカルビ(叩いたカルビ焼き/떡갈비)東豆川市
  • ペガムスンデ(白岩式の腸詰/백암순대)龍仁市
  • プデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)議政府市、平沢市
  • ソモリクッパプ(牛頭肉のスープごはん/소머리국밥)広州市
  • カルグクス(鶏とアサリのウドン/칼국수)高陽市
  • ヘジャンクク(酔い覚ましのスープ/해장국)楊平郡

代表的な特産品

  • モッコルベ(モッコル梨/먹골배)南楊州市
  • チャンダンコン(長湍豆/장단콩)坡州市
  • イチョンサル(利川米/이천쌀)利川市
  • チャッ(松の実/잣)加平郡

代表的な酒類・飲料

  • イドンマッコリ(二東マッコルリ/이동막걸리)抱川市

各地域の料理

加平郡(가평군)

詳細は加平郡の料理を参照。

  • メギメウンタン(ナマズの辛い鍋/메기매운탕)
  • チャッ(松の実/잣)
  • チャッククス(松の実のスープ麺/잣국수)

高陽市(고양시)

詳細は高陽市の料理を参照。

  • ミクラジトルレギ(ドジョウ鍋/미꾸라지털레기)
  • ペダリマッコルリ(ペダリマッコリ/배다리막갈리)徳陽区星沙洞
  • カルグクス(鶏とアサリのウドン/칼국수)一山東区

果川市(과천시)

詳細は果川市の料理を参照。

  • ユファンオリチヌックイ(硫黄アヒルの泥釜焼き/유황오리진흙구이)

光明市(광명시)

詳細は光明市の料理を参照。

  • ヌルンジペクスク(オコゲ入り丸鶏の水炊き/누룽지백숙)
  • トゥルチギ(豚肉と野菜のピリ辛炒め/두루치기)
  • カルグクス(手打ちウドン/칼국수)光明洞

広州市(광주시)

詳細は広州市の料理を参照。

  • プンオチム(フナの蒸し煮/붕어찜)南終面分院里
  • ソモリクッパプ(牛頭肉のスープごはん/소머리국밥)実村邑昆池岩里

九里市(구리시)

詳細は九里市の料理を参照。

  • ヤチェコプチャン(野菜とホルモンの炒め物/야채곱창)水沢洞
  • チュオタン(ドジョウ鍋/추어탕)

軍浦市(군포시)

詳細は軍浦市の料理を参照。

  • ヤンジタン(牛肩バラ肉のスープ/양지탕)

金浦市(김포시)

詳細は金浦市の料理を参照。

  • サムシギメウンタン(ケムシカジカの鍋/삼식이매운탕)大串面大明里
  • ヨンニプパプ(蓮の葉蒸しごはん/연잎밥)
  • ヘムルカルグクス(海鮮ウドン/해물칼국수)大串面大明里
  • フェ(刺身/회)大串面大明里

南楊州市(남양주시)

詳細は南楊州市の料理を参照。

  • トトリチェンバン(ドングリ定食/도토리쟁반)
  • トンチミグクス(水キムチ素麺/동치미국수)鳥安面松村里
  • モッコルベ(モッコル梨/먹골배)
  • チャボメウンタン(川魚の鍋/잡어매운탕)

東豆川市(동두천시)

詳細は東豆川市の料理を参照。

  • トッカルビ(叩いたカルビ焼き/떡갈비)

富川市(부천시)

詳細は富川市の料理を参照。

  • ピョタグィヘジャンクッ(豚の背骨のスープ/뼈다귀해장국)

城南市(성남시)

詳細は城南市の料理を参照。

  • カルメギサル(豚ハラミ焼き/갈매기살)
  • タットガニ(丸鶏の水炊き/닭도가니)寿井区丹垈洞

水原市(수원시)

詳細は水原市の料理を参照。

  • カルビグイ(牛カルビ焼き/갈비구이)八達区
  • ポリパプ(麦飯定食/보리밥)長安区上光教洞
  • プリ(漢方薬酒/불휘)勧善区梧木川洞
  • トンダク(フライドチキン/통닭)八達区行宮洞

始興市(시흥시)

詳細は始興市の料理を参照。

  • ヨンニプパプ(蓮の葉蒸しごはん/연잎밥)
  • ウォルゴットジョンハヌ(月串土種韓牛/월곶토종한우)月串洞

安山市(안산시)

詳細は安山市の料理を参照。

  • タムヌァウムシク(多文化料理/다문화음식)檀園区元谷洞
  • パジラッカルグクス(アサリウドン/바지락칼국수)
  • チョゲグイ(貝焼き/조개구이)

安城市(안성시)

詳細は安城市の料理を参照。

  • ハヌモドゥムグイ(韓牛の焼肉/한우모듬구이)

安養市(안양시)

詳細は安養市の料理を参照。

  • ケサムタン(ひな鶏のスープ/계삼탕)

楊州市(양주시)

詳細は楊州市の料理を参照。

  • ヤンジュコルハヌ(楊州コル韓牛/양주골한우)

楊平郡(양평군)

詳細は楊平郡の料理を参照。

  • トレチャン(豚の腸間膜焼き/도래창)楊平邑楊根里
  • オクチョンネンミョン(玉泉冷麺/옥천냉면)玉泉面
  • ヘジャンクッ(酔い覚ましのスープ/해장국)

驪州市(여주시)

詳細は驪州市の料理を参照。

  • マッククス(そば粉の冷やし麺/막국수)大神面川西里

漣川郡(연천군)

詳細は漣川郡の料理を参照。

  • メウンタン(淡水魚の辛い鍋/매운탕)

烏山市(오산시)

詳細は烏山市の料理を参照。

  • ソンドゥブジョンゴル(手作り豆腐の鍋/손두부전골)

龍仁市(용인시)

詳細は龍仁市の料理を参照。

  • ペガムスンデ(白岩式の腸詰/백암순대)処仁区白岩面

義王市(의왕시)

詳細は義王市の料理を参照。

  • ソンイハンジョンシク(マツタケ韓定食/송이한정식)

議政府市(의정부시)

詳細は議政府市の料理を参照。

  • プデボックム(ソーセージ炒め/부대볶음)
  • プデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)

利川市(이천시)

詳細は利川市の料理を参照。

  • タンナグィゴギ(당나귀고기/ロバ肉)
  • ポクスンア(桃/복숭아)長湖院邑
  • センソングクス(생선국수/淡水魚のスープ麺)
  • サルバプチョンシク(利川米の韓定食/쌀밥정식)
  • イチョンサル(利川米/이천쌀)

坡州市(파주시)

詳細は坡州市の料理を参照。

  • マヌルパン(ガーリックパン/마늘빵)炭県面城洞里
  • メギメウンタン(ナマズの辛い鍋/매기매운탕)
  • ポリパプ(麦飯定食/보리밥)広灘面霊場里
  • チャンダンコン(長湍豆/장단콩)郡内面
  • チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이)
  • チャムゲジャン(チュウゴクモクズガニの薬味醤油漬け/참게장)
  • ファンボクフェ(メフグの刺身/황복회)

平沢市(평택시)

詳細は平沢市の料理を参照。

  • カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)
  • ソンタンバーガー(松炭式のハンバーガー/송탄버거)
  • ソンタンプデチゲ(松炭式のソーセージ鍋/송탄부대찌개)
  • チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)
  • ペゲダク(廃鶏の炒め煮/폐계닭)

抱川市(포천시)

詳細は抱川市の料理を参照。

  • イドンカルビ(二東式の牛カルビ焼き/이동갈비)二東面
  • イドンマッコリ(二東マッコリ/이동막걸리)二東面

河南市(하남시)

詳細は河南市の料理を参照。

  • ユファンオリグイ(アヒル焼き/유황오리구이)

華城市(화성시)

詳細は華城市の料理を参照。

  • パジラッカルグクス(アサリウドン/바지락칼국수)

脚注

  1. 1.0 1.1 주민등록 인구통계 、行政安全部ウェブサイト、2023年1月26日閲覧
  2. 행정구역별・지목별 국토이용현황_시군구 、KOSIS(国家統計ポータル)、2023年1月26日閲覧
  3. 한복진, 2005, 『조선시대 궁중의 식생활문화』, 서울대학교출판부, P100-102
  4. 축종별 시도별 가구수 및 마리수 、統計庁「家畜動向調査」、2017年7月23日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目