「潭陽郡の料理」の版間の差分
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| − | 潭陽郡は古くから竹の産地であり、タケノコの利用が盛んである。チュクスンフェ(タケノコの和え物、[[죽순회]])、チュクスンチュオタン(タケノコ入りのドジョウ汁、[[죽순추어탕]])といったタケノコ料理のほか、竹筒を用いてごはんを炊いたテトンバプ(竹筒ごはん、[[대통밥]])が飲食店のメニューに載る。笹の粉末を生地に練り込んで作るテンニプホットク(笹粉末入りのお焼き、[[댓잎호떡]])は、屋台料理として親しまれる。 | + | :潭陽郡は古くから竹の産地であり、タケノコの利用が盛んである。チュクスンフェ(タケノコの和え物、[[죽순회]])、チュクスンチュオタン(タケノコ入りのドジョウ汁、[[죽순추어탕]])といったタケノコ料理のほか、竹筒を用いてごはんを炊いたテトンバプ(竹筒ごはん、[[대통밥]])が飲食店のメニューに載る。笹の粉末を生地に練り込んで作るテンニプホットク(笹粉末入りのお焼き、[[댓잎호떡]])は、屋台料理として親しまれる。 |
=== ミョルチグクス(煮干しスープ麺/멸치국수) === | === ミョルチグクス(煮干しスープ麺/멸치국수) === | ||
2026年9月10日 (木) 10:58時点における版
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潭陽郡(タミャングン、담양군)は全羅南道の北部に位置する地域。本ページでは潭陽郡の料理、特産品について解説する。
地域概要
潭陽郡は全羅南道の北部に位置する地域。郡の北部は全羅北道の淳昌郡、東部は全羅南道の谷城郡、南東部は全羅南道の和順郡、南西部は広域市の光州市、西部は全羅南道の長城郡と接する。人口は4万3880人(2026年8月)[1]。
- 地理
群北部の龍面(ヨンミョン、용면)を発源地とする栄山江(ヨンサンガン、양산강)は、群の中央部を通って南西部へと抜ける。支流の龍川(ヨンチョン、용천)や、五礼川(オレチョン、오례천)の周囲も含めて中央部に平地が多く、その一帯が郡庁所在地の潭陽邑(タミャンウプ、담양읍)となっている。
- 観光
代表的な観光地として、竹林を公園として整備した竹緑苑(チュンノグォン、죽녹원)や、メタセコイア並木道(メタセクォイア カロスキル、메타세쿼이아 가로수길)があるほか、朝鮮時代に作られた伝統的な庭園の瀟灑園(ソセウォン、소쇄원)と鳴玉軒園林(ミョンオコン ウォルリム、명옥헌 원림)がある。
竹を使った工芸品の生産も盛んで、扇子(プチェ、부채)、竹剣(チュッコム、죽검)、彩箱(チェサン、채상、竹ひごで編んだ箱)、烙竹(ナクチュク、낙죽、竹の表面に焼いた鉄ゴテを押し当てて文字や絵を描いた工芸品)などがある。韓国竹博物館(ハングク テナム パンムルグァン、한국대나무박물관)では、これらの竹工芸品の展示を行う。
- アクセス
ソウル市からのアクセスは、ソウル高速バスターミナルから潭陽公用ターミナルまで約3時間50分の距離。近隣の光州市からは、光州総合バスターミナル(U-square)から潭陽公用ターミナルまで市外バス、または農漁村バスで40分~1時間の距離である。
食文化の背景
潭陽郡を代表する郷土料理としてトッカルビ(叩いたカルビ焼き/떡갈비)がよく知られる。古くから竹林の豊かな地域であり、竹にちなんだ観光地や工芸品があるほか、タケノコ料理も自慢となっている。栄山江(ヨンサンガン、영산강)沿いには、ミョルチグクス(煮干しスープ麺/멸치국수)などの麺料理を提供する専門店が集まって、潭陽麺通り(タミャン ククスゴリ、담양국수거리)と呼ばれる。麺料理と一緒に味わうヤッケラン(韓方ゆで卵/약계란)も名物のひとつ。
代表的な料理
トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)
- トッカルビ(떡갈비)は、叩いた牛カルビ焼き(「トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)」の項目も参照)。潭陽邑潭州里(タミャンウプ タムジュリ、담양읍 담주리)の「申食堂(신식당)」と、栢洞里(ペクトンニ、백동리)の「徳仁館(덕인관)」が専門店として有名である。
- 1909年創業を掲げる「申食堂」では、「当初は市場でチュオタン(ドジョウ汁/추어탕)などを販売していたが、特別な客を招くときだけトッカルビを七輪で焼いて提供した。これが後に有名となって現在はトッカルビの専門店として営業している」と店の成り立ちを説明する(八田靖史の取材記録より、2011年12月14日)。2012年に韓食財団が発行した『韓国人が愛する老舗の韓食堂(한국인이 사랑하는 오래된 한식당)』では、「創業者のナム・グァンジュ(남광주)氏は16歳のとき結婚して潭陽に来た。料理の腕前が人一倍優れ、結婚から3年も経つと、村での宴会や接待など大きな行事ごとに料理を担当した」[2]と紹介している。創業年の1909年はナム・グァンジュ氏が初めてトッカルビを作った年であり、実際に店を構えたのは1932年で、店名の「申」は2代目を継いだ嫁のシン・グムネ(신금례)氏の姓にちなむ(店の看板より)。
- 歴史
- 朝鮮時代前期の文臣、宋希璟(ソン・ヒギョン、송희경)がトッカルビを伝えたとの逸話がある。宋希璟は1402年に27歳で科挙に合格して官職を得たが、政争に巻き込まれて1404年に潭陽へと流刑に処された。都から追われた儒学者や、引退した女官らが宮中の食文化を地方に伝えたとの話は各地にあり、確たる資料はないものの、潭陽郡ではトッカルビのルーツとして宋希璟の話が語られる。宋希璟はその後、罪を赦されて中央に戻り、明や日本に外交使節団とした派遣された。1420年には室町幕府の第4代将軍、足利義持にも京都で謁見している。晩年は再び潭陽へと戻り、1446年に71歳で亡くなるまで暮らした。トッカルビを伝えたのが史実とすれば、後の時期である可能性もある。
竹・タケノコ料理
- 潭陽郡は古くから竹の産地であり、タケノコの利用が盛んである。チュクスンフェ(タケノコの和え物、죽순회)、チュクスンチュオタン(タケノコ入りのドジョウ汁、죽순추어탕)といったタケノコ料理のほか、竹筒を用いてごはんを炊いたテトンバプ(竹筒ごはん、대통밥)が飲食店のメニューに載る。笹の粉末を生地に練り込んで作るテンニプホットク(笹粉末入りのお焼き、댓잎호떡)は、屋台料理として親しまれる。
ミョルチグクス(煮干しスープ麺/멸치국수)
- ミョルチグクス(煮干しスープ麺/멸치국수)
- ヤッケラン(韓方ゆで卵/약계란)
代表的な特産品
代表的な酒類・飲料
飲食店情報
以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。
- 徳仁館(덕인관)★
- 1963年創業のトッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)専門店。パク・キュワン代表は、2018年11月に農林畜産部から食品名人第82号(カリグイ(牛カルビ焼き/가리구이))の指定を受けた。チュクスンフェ(タケノコの和え物、죽순회)や、テトンバプ(竹筒ごはん、대통밥)、チュクスンチュオタン(タケノコ入りのドジョウ汁、죽순추어탕)などのタケノコ料理も充実する。
- 住所:全羅南道潭陽郡潭陽邑竹香大路1121(栢洞里408-5)
- 住所:전라남도 담양군 담양읍 죽향대로 1121(백동리 408-5)
- 電話:061-381-7881
- 最終訪問日:2011年12月14日
- 申食堂(신식당)★★
- 1909年創業を掲げるトッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)の専門店。全羅道産の韓牛(한우)を用い、炭火で網焼きにして仕上げる。自家醸造の醤油が味の秘訣で、昨年仕込んだものと、今年仕込んだものを混ぜて風味を出す。店を構えて営業を始めたのは1932年で、現在までに4代続いている。テトンバプ(竹筒ごはん、대통밥)とのセットメニューや、チュクスンフェ(タケノコの和え物、죽순회)も用意。カルビタン(牛カルビのスープ/갈비탕)の人気も高い。
- 住所:全羅南道潭陽郡潭陽邑潭州2キル18-13(潭州里67-1)
- 住所:전라남도 담양군 담양읍 담주2길 18-13(담주리 67-1)
- 電話:061-382-9901
- 最終訪問日:2011年12月15日
エピソード
脚注
- ↑ 행정동별 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2026年9月10日閲覧
- ↑ (재)한식재단, 2012, 『한국인이 사랑하는 오래된 한식당』, 한국외식정보, P48-49
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)