32,875
回編集
(→関連項目) |
(→食文化の背景) |
||
| (同じ利用者による、間の4版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
{{Notice}} | {{Notice}} | ||
| − | [[ファイル:23100836.JPG|thumb | + | [[ファイル:23100836.JPG|400px|thumb|永川ワイン開発センター内の永川ワインギャラリー]] |
'''永川市'''(ヨンチョンシ、영천시)は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の南西部に位置する地域。本ページでは永川市の料理、特産品について解説する。なお、[[京畿道の料理|京畿道]]に名前のよく似た[[漣川郡の料理|漣川郡]](ヨンチョングン、연천시)があって混同しやすいので注意。 | '''永川市'''(ヨンチョンシ、영천시)は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の南西部に位置する地域。本ページでは永川市の料理、特産品について解説する。なお、[[京畿道の料理|京畿道]]に名前のよく似た[[漣川郡の料理|漣川郡]](ヨンチョングン、연천시)があって混同しやすいので注意。 | ||
== 地域概要 == | == 地域概要 == | ||
| − | 永川市は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の南西部に位置する地域。市の北部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[青松郡の料理|青松郡]]、北東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[浦項市の料理|浦項市]]、南東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[慶州市の料理|慶州市]]、南部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[清道郡の料理|清道郡]]、南西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[慶山市の料理|慶山市]]、北西部は広域市の[[大邱市の料理|大邱市]] | + | 永川市は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の南西部に位置する地域。市の北部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[青松郡の料理|青松郡]]、北東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[浦項市の料理|浦項市]]、南東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[慶州市の料理|慶州市]]、南部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[清道郡の料理|清道郡]]、南西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[慶山市の料理|慶山市]]、北西部は広域市の[[大邱市の料理|大邱市]]と接する。人口は9万4943人(2026年1月)<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2026年2月5日閲覧</ref>。市北部の普賢山(ポヒョンサン、보현산)から西部の八公山(パルゴンサン、팔공산)にかけて、また東部の雲住山(ウンジュサン、운주산)にかけて800~1100m級の山々が連なり、これが太白山脈(テベクサンメク、태백산맥)の一角を成す。これら山間部は市の南部に向かって中央を囲むように伸びており、中央部は洛東江(ナクトンガン、낙동강)の支流である琴湖江(クモガン、금호강)が流れて周辺に平野部を作り、全体に盆地型の地形をしている。代表的な観光地としては普賢山、雲住山などに自然を活かしたアクティビティが多く、新羅時代の809年に創建されたとされる銀海寺(ウネサ、은해사)や、朝鮮時代の私設教育機関である臨皐書院(イムゴソウォン、임고서원)といった見どころがある。[[ソウル市の料理|ソウル市]]から永川市までは、ソウル高速バスターミナルから永川バスターミナルまで高速バスで約3時間25分の距離。隣接する[[大邱市の料理|大邱市]]からは、東大邱複合換乗センターから永川バスターミナルまで市外バスで約45分の距離である。 |
== 食文化の背景 == | == 食文化の背景 == | ||
| − | 永川市は近隣を[[大邱市の料理|大邱市]]や、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[慶州市の料理|慶州市]]、[[浦項市の料理|浦項市]]といった主要都市に囲まれ、朝鮮時代には当時の9大路である嶺南大路(左路)の経路に含まれていた。交通の要衝地として多くの往来があり、琴湖江(クモガン、금호강)沿いの地域には嶺南三大市場のひとつに数えられる永川場(ヨンチョンジャン、영천장)が開かれた。その規模は「よく歩く馬も永川場、歩かない馬も永川場(잘 가는 말도 영천 장, 못 가는 말도 영천 | + | [[ファイル:23100837.JPG|300px|thumb|ユッケピビムパプ]] |
| + | 永川市は近隣を[[大邱市の料理|大邱市]]や、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[慶州市の料理|慶州市]]、[[浦項市の料理|浦項市]]といった主要都市に囲まれ、朝鮮時代には当時の9大路である嶺南大路(左路)の経路に含まれていた。交通の要衝地として多くの往来があり、琴湖江(クモガン、금호강)沿いの地域には嶺南三大市場のひとつに数えられる永川場(ヨンチョンジャン、영천장)が開かれた。その規模は「よく歩く馬も永川場、歩かない馬も永川場(잘 가는 말도 영천 장, 못 가는 말도 영천 장)」ということわざにも表され、能力のあるなしにかかわらず結果が同じになることを意味するが、それだけ永川場が大きいとも解釈される。 | ||
| − | 20世紀初頭からは牛市場が開かれて賑わい、近隣から多くの牛が集まってきて牛肉料理が発達した。永川場を引き継いだ現在の永川公設市場(ヨンチョンコンソルシジャン、영천공설시장)では、[[ソモリクッパプ(牛頭部のスープごはん/소머리국밥)]]が名物料理として知られ、[[ユッケ(牛刺身/육회)]]や[[ユッケピビムパプ(牛刺身載せビビンバ/육회비빔밥)]] | + | 20世紀初頭からは牛市場が開かれて賑わい、近隣から多くの牛が集まってきて牛肉料理が発達した。永川場を引き継いだ現在の永川公設市場(ヨンチョンコンソルシジャン、영천공설시장)では、[[ソモリクッパプ(牛頭部のスープごはん/소머리국밥)]]が名物料理として知られ、[[ユッケ(牛刺身/육회)]]や[[ユッケピビムパプ(牛刺身載せビビンバ/육회비빔밥)]]も永川市の名物として名高い。 |
| + | |||
| + | [[慶尚北道の料理|慶尚北道]]では祭祀膳にトムベギ(サメの切り身焼き、[[돔베기]])が多く捧げられるが、永川市はその主産地として知られ、永川公設市場では塩蔵したサメの切り身を多く見かける。 | ||
ブドウ([[포도]])の主産地としても有名であり、これを活かした[[ワイン(ワイン/와인)]]の生産も盛んである。 | ブドウ([[포도]])の主産地としても有名であり、これを活かした[[ワイン(ワイン/와인)]]の生産も盛んである。 | ||
== 代表的な料理 == | == 代表的な料理 == | ||
| − | |||
*トムベギ(サメの切り身焼き/돔베기) | *トムベギ(サメの切り身焼き/돔베기) | ||
*ソモリクッパプ(牛の頭肉のスープごはん/소머리국밥) | *ソモリクッパプ(牛の頭肉のスープごはん/소머리국밥) | ||
| 24行目: | 26行目: | ||
== 代表的な酒類・飲料 == | == 代表的な酒類・飲料 == | ||
| − | [[ファイル:23010834.JPG|thumb | + | [[ファイル:23010834.JPG|300px|thumb|慶尚北道永川市産の赤ワイン]] |
*ワイン(ワイン/와인) | *ワイン(ワイン/와인) | ||