テゲチム(蒸しズワイガニ/대게찜)

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テゲチム

テゲチム대게찜)は、蒸しズワイガニ。

概要

テゲ(대게)はズワイガニ、チム()は蒸し料理の意。ズワイガニを丸ごと蒸して作る。韓国のズワイガニ漁はオスに限られており、メスは通年で漁獲が禁じられているため流通していない。蒸したズワイガニは甲羅を外し、足にはハサミを入れて食べやすいようにして提供をする。ズワイガニ料理の専門店や、ズワイガニの産地である東海岸沿いの刺身店、魚介料理店にて提供される。主産地としては慶尚北道蔚珍郡盈徳郡浦項市釜山市機張郡などが有名である。ズワイガニを用いた料理としては、ほかにテゲタン(ズワイガニ鍋、대게탕)、テゲラミョン(ズワイガニラーメン、대게라면)などがある。

韓国におけるズワイガニ漁は12月1日に始まり、5月31日までと決まっている(12月1日が漁の解禁日なので市場に出回るのは数日後になる)。国産のズワイガニが味わえるのはこの期間だけであり、中でも1~3月をいちばんの旬とする。
  • ネジャンポックムパプ
ネジャンポックムパプ(내장볶음밥)は、カニミソチャーハン。ズワイガニ料理の専門店では、テゲチムの甲羅部分を厨房にいったん持ち帰り、カニミソとごはんと炒めたのち、再度甲羅に盛り付けて提供する方式が多い。
  • エピソード
テゲチム(ズワイガニ蒸し)。サイズの大きなものがロシア経由で輸入された羅津産、小さなものが盈徳産
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、著書『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』において、慶尚北道盈徳郡のテゲチムを厳選したベスト8の6位として紹介した[1]

脚注

  1. 八田靖史, 2014, 『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』, 三五館, P18-19

外部リンク

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関連項目