トルソッパプ(釜飯/돌솥밥)
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トルソッパプ(돌솥밥)は、釜飯。
概要
トルソッ(돌솥)は石釜、パプ(밥)はごはんの意。ソッパプ(솥밥)とも呼ばれる。黒豆、銀杏、エンドウマメ、黒米などさまざまな穀類、豆類と一緒に米を石釜で炊く。トルソッパプ単体で提供されることはなく、汁ものや副菜とともに定食としてメニューを構成することが多い。また、ソルロンタン(牛スープ/설렁탕)や、スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋/순두부찌개)の専門店などで、ごはんのかわりにトルソッパプを提供することもある。具にナツメ、栗、高麗人参などの韓方材を加えたものはヨンヤンバプ(栄養飯、영양밥)、ヨンヤントルソッパプ(栄養釜飯、영양돌솥밥)と呼ぶ。
類似の料理として、同じく石釜を用いたトルソッピビムパプ(石焼きビビンバ/돌솥비빔밥)があり、トルソッパプが米から炊くのに対し、トルソッピビムパプは炊いたごはんを石釜に盛って具を載せたうえで火にかけて温める。
- 食べ方
- トルソッパプのごはんを器に取り分け、おこげの残った石釜には水や茶を注ぐ。フタをしてしばらく待つと、ヌルンジ(おこげ湯/누룽지)ができあがる。
地域
- 大田市
- 大田市では、地域の代表料理をまとめた「大田6味(テジョンユンミ、대전6미)」のひとつにトルソッパプが含まれる。2009年11月には「大田代表料理ブランド化事業」として大田6味の中からサムゲタンとトルソッパプを代表料理として選定、それぞれを大田両班サムゲタン、大田両班トルソッパプ(当初は大田ソンビトルソッパプであった)と命名した[1]。1980年代から繁華街の中区大興洞(チュング テフンドン、중구 대흥동)一帯に、トルソッパプの専門店ができ始め、やがて地域の名物として親しまれるようになった。
- 全羅北道全州市
- 済州道
- 済州道では、アワビ、トコブシ、ウニなどを入れて炊いたトルソッパプが郷土料理となっている。それぞれ、チョンボクトルソッパプ(アワビの釜飯、전복돌솥밥)、オブンジャギトルソッパプ(トコブシの釜飯、오분자기돌솥밥)、ソンゲトルソッパプ(ウニの釜飯、성게돌솥밥)と呼ぶ。店によって、アワビ、トコブシのトルソッパプを頼むと、炊き上がった釜のふちにマーガリンを塗ってコクを加える調理法もある。
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)