ネジャンタン(内臓のスープ/내장탕)

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ネジャンタン내장탕)は、内臓のスープ。

ネジャンタン

概要

ネジャン(내장)は内臓。タン()は漢字で「湯」と書いてスープの意。牛(ソ、)の内臓を用いることからソネジャンタン(소내장탕)とも呼ぶ。ハチノス(牛の第2胃)、センマイ(牛の第3胃)、コプチャン(牛の小腸)といった部位をニンニク、ショウガ、長ネギなどと煮込み、醤油、粉唐辛子などで味付けをする。焼肉店の食事メニューとして提供されるほか、コムタン(牛スープ/곰탕)ソルロンタン(牛スープ/설렁탕)ユッケジャン(牛肉の辛いスープ/육개장)ヘジャンクッ(酔い覚ましのスープ/해장국)といったスープ料理の専門店で提供されることも多い。牛だけでなく豚、鶏、イカの内臓を煮込んだものを、それぞれネジャンタンと呼ぶこともある。

地域

 
オジンオネジャンタン
  • 慶尚北道鬱陵郡
慶尚北道鬱陵郡では、オジンオネジャンタン(スルメイカの内臓鍋、오징어내장탕)が郷土料理として親しまれる。オジンオ(오징어)はスルメイカ、ネジャン(내장)は内臓、タン()は漢字で「湯」と書いて鍋、スープ料理を総称する。スルメイカの漁期は2025年時点で4~5月に限定されており、この時期にはオジンオフェ(スルメイカの刺身、오징어회)を味わえるほか、新鮮な内臓と卵を急速冷凍しておいて通年でオジンオネジャンタンに用いる。大根、長ネギ、豆モヤシなどの野菜を一緒に加え、澄まし仕立てのスープに仕立てる。近年の鬱陵郡ではスルメイカの漁獲量が減り、漁期も短くなっていることから、旬の一時期にしか味わえないオジンオフェは貴重であり、飲食店ではオジンオネジャンタンや、オサムプルコギ(イカと豚バラ肉の炒め物/오삼불고기)をレギュラーメニューとして提供するところが多い。内臓の部位は、ヒンチャン(白い腸、흰창)と呼ばれる精巣、卵巣、纏卵腺といった生殖器が中心で、ヌロンチャン(黄色い腸、누런창)と呼ばれる肝臓や墨袋は別途塩辛などに利用する。ゲソ(足)も一緒に加える。

脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目